ケッヘル/中山可穂
|
図書館で「あら、こんなところにモーツァルト!」と思わず手に取ってしまった本です(^^) タイトルの「ケッヘル」は、ケッヘルさんという人がモーツァルトの作品を時系列で並べた 世界共通の作品番号。K.1番からK.626番まであります。 ケッヘルさんが整理(?)してくれてよかったなぁ…と思わずにいられない作品数です(^^; 「K.○番」に全何楽章…とかあるから、曲数にすると…(*_*)?!って思います。 改めてモーツァルトってすごい!(笑) ご覧の通り、何やらとっても芸術的な装丁に、上下巻の分厚い内容。 てっきりモーツァルトの伝記とか、モーツァルトが主人公の小説みたいなお話かと思いきや! ミステリー(サスペンス?)な内容で、犯人はこの人?いやこっちの人?って推理しながら (残念ながらハズレでしたが…)楽しく読みました♪ 最初は「…結局、話はどこに向かってるの?」ってちょっと「???」って思ったんですけど ある瞬間、生まれた年や場所も、過ごしてきた人生も価値観も 全く違う二人の物語がやっとリンクした時は 「そこでつながるのか〜〜〜!!」って思わずニヤリとしてしまいました◇(d`ー´) この作者である、中山さんの小説を読むのは初めてだったのですが、表現力がお見事! …作家さんだからそんなのは当たり前な話かもしれないんですけど…(^^; クラシックは好きですが、「ケッヘル何番の…」と言われてすらすら曲がわかるほど モーツァルティアン(モーツァルトを愛して止まない人のこと)ではないので 読みながら、「え〜〜?それってどんな曲??」って何回ももどかしい思いをしました(><) 例えば、冒頭で出会ったばかりの二人の会話に登場するこんな一言 「ケッヘル364番、シンフォニア・コンチェルタンテ。―中略― 編曲したのはおそらく 第二楽章の冒頭部分でしょう。あの旋律は多感な年頃なら誰だってやられてしまう」 誰だってやられる旋律ってどんな旋律〜〜〜??!o(><)o ※それがこちら↓(オーケストラの動画よりもこちらの方がこの場面に合ってる気がしました) 確かに多感な年頃じゃなくてもやられました(笑) そんな具合に、作品中のいたるところにモーツァルトの曲がちりばめられていて (ケッヘル番号で乗車する飛行機や電車を選んだり、暗号のように解こうとしたりすごいんです) またその描写がお見事でどんな曲なのか気になって、気になって… 読みながら、とっても欲求不満になりました(+_+)(笑) 時間がある時、この小説片手に文章を追いながら全部聴いてやる!\(`▽´)o◇ と、企んでます(笑) さらに!風景や心理描写もとってもツボで、モーツァルトが聴きたくなっただけでなく、 プラハやウィーン、パリ、トルコなど物語に登場する国々に行きたくなりました…(単純!) 佐世保バーガーも食べたくなった!!(><)b←? 物語の最後、二人はノートルダム大聖堂で孤児院ミサK.139を聴きながら会話をするのですが、 ここでもまた魅惑な(?)文章がてんこ盛り(><) 「モーツァルト12歳の時の作品ですが、最後のアニュス・デイには鳥肌が立ちますよ。 彼の作ったすべてのアニュス・デイの中で最も美しく、深遠で哀感に満ちたものと言えるでしょう」 ※それがこちら↓ 06 Waisenhausmesse Sanctus - Benedictus - Agnus Dei 全部読み終えた後、この孤児院ミサK.139を聴くとほんとに納得。 これほどぴったりなエンディングはないなぁ…と素直に感動しました。 「…ほんとに12歳で作ったの?」って別の感動もありましたけど(笑) 読んで聴いて、推理して、一度でたくさんオイシイお話です♪
|
トラックバック(1)
トラックバックされた記事
『ケッヘル 上・下』 中山可穂/文春文庫(Dec05/10)
タイトルは言わずと知れたモーツァルトの作品番号で、全編通してモーツァルト一色で流れてゆき、加えてヨーロッパを舞台に連続殺人事件が起こるという、どこかトラベ...
2010/12/6(月) 午前 10:04 [ さにー’ず LIBRARY ]
トラックバック先の記事
- トラックバック先の記事がありません。





ミステリなんですね!
中山可穂さんは存じ上げていますが、読んだことはないです・・・。
今度読んでみよう!!
私も、K番号と曲名は全く一致しません(^^;)
それと、孤児院ミサ!12歳!???天才すぎる!
このころから音楽の色気ってのがちゃんとありますねえ・・・。
すごいなあ・・・・・。
2009/2/6(金) 午後 6:22
話がどこに向かっているのか迷子になりつつ、でも引き込まれていく
なんだか不思議で新鮮な世界観でした(^^)
(私も作中に登場した曲はK番号ではなく、曲名から数曲解っただけでした…ものすごく欲求不満!笑)
孤児院ミサ…12歳だそうです。
でも既にモーツァルトらしい音ができあがってますよね(><)b
ほんとにすごいです!!
2009/2/7(土) 午前 0:47
推理小説だったんですね。
ケッヘル自体を知らない僕は本のタイトルを見ただけでは、
モーツァルトの話か?なんて考えもしないと思います(苦笑)
「ケッヘル何番の…」曲が頭にパッと出てこなかったら、
確かにもどかしい思いをしてしまうでしょうね、よ〜く判ります^^
2009/2/7(土) 午後 10:19
>リボルバーさん
私もピアノ習ってなかったら、きっと「ケッヘルって食べ物?」とか言ってたと思います(^^;
そうなんです、と〜〜ってももどかしかったです(><)
判って下さって嬉しいです(笑)
2009/2/8(日) 午前 1:16
こんにちは。気になっていながら未読の作家です。面白そうですね。
私もK番号と作品は一致しません。(><)626番まであるんですね。スゴイ数!
自分の興味のある世界が本の中に登場すると、なんだか嬉しくてずんずん読んでしまいますよね。
2009/2/8(日) 午後 1:53
小学生の時の音楽の授業でモーツァルトの楽曲にK○○番って書いてある意味を勉強しました。
モーツァルトはやはり子供の時から天才なのですね
天才ならではの変人ぶりのお話も沢山有るようですけど^^
2009/2/8(日) 午後 1:56
ケッヘル364番・・・わたしもやられた一人です。
演奏されている方も、すごく気持ちよさそうですね〜。
クラシックピアノは聴かれます?
2009/2/8(日) 午後 11:58
>さにーさん
私もまだこのお話しか読んだことがないのですが、主人公格の女性は
どこか「村野ミロ」を連想させるキャラでしたよ(^^)
なんだか嬉しくてずんずん読んでしまうのって、すごく解ります!!
2009/2/11(水) 午前 2:48
>おばばんさん
私も「K」はモーツァルトの作品にだけ付く番号…くらいしか知らず
ちゃんと理解したのは大人になってからです(^^;
ほんとに子供の頃からすごかったみたいですね。
お父さんの英才教育もあったのでしょうが…。
天才と奇人は…の代表者かもしれませんね(+_+)
2009/2/11(水) 午前 2:52
>晋冶さん
やられました??(>▽<)b
この動画のお二人が、とっても楽しそうで何回も観てます(笑)
クラシックピアノは聴くし、弾きもしますよ♪
私はかなり適当なので、モーツァルトみたいなかっちりした作品は
聴き専門ですが…(^^;(苦笑)
2009/2/11(水) 午前 2:55
こんにちは。読みました!すごく良かったです。ミステリ部分なしでもいいんじゃないかというくらいドラマティックでしたね。ケッヘル番号と楽曲が登場するたびに、その説明が美しくてどうしても聴かずにはいられなくなってしまい、ネットで検索しながら週末モーツァルト三昧で読みました。
TBさせてくださいね♪
2010/12/6(月) 午前 10:04
>さにーさん
読まれたんですね!コメントとTBありがとうございます(^人^)
本当にドラマティックなお話で、あそこまで徹底的にピアノにかけた教育を教え、受けるのもすごいなぁ…と思いました。
モーツァルト聴かずにいられなくなるのはものすごく解ります!!(笑)
2010/12/19(日) 午後 10:07