前半戦の謎
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日曜日で大河ドラマ「篤姫」が終了しましたが、なかなか好評だったようですな。幕末物は当たらない、というのが大河ドラマの定説だそうで、近代前夜ともなれば戦国や江戸のように、一人の英雄の力で世の中が動く、という時代でもない、要は複雑でわかりにくい、ということか。イデオロギーもありますしな。 ところがこの定説を覆す好評。これは史論というより愛のドラマにしたせいでしょうな。原作読んでないんで、原作に忠実な結果かどうかは知りませんが。役者も良かった。大久保のネプチューン原田は心配したがピタリはまり役!ほぼ完璧なキャスティング、といいたいところだが・・・。 幕張的には、坂本龍馬がなあ。二枚目使うんなら二枚目に描けばよかったのにな。従来の龍馬像の描き方でした。しかし龍馬暗殺のシーンは何度観ても戦慄するねえ。小生日本史好きなんですが、この「龍馬暗殺」(暗殺者は誰か?)というのは、日本史上でも最大級のミステリー、謎だと思っとります。 色んな説があるんですな。「定説」は幕府見廻組。新撰組でないことも定説。ところが異説も多数。あくまで武力倒幕を目指した薩摩に対し、大政奉還で徳川も新体制に内包しようとした龍馬との間に軋轢が生じた結果、薩摩黒幕説というのもある。 実行犯も上記見廻組だが薩摩が居場所を密告したんだとか、新撰組から鞍替えして薩摩の影響下にあった伊東甲子太郎一派だという説。また大政奉還は龍馬の発案だったが、土佐藩執政の後藤象二郎はこれを自分のアイデアのように藩主(の父)山内容堂に提言し、大いに評価されて推し進めていたため、発案者が自分でないことの発覚を恐れてやった、という土佐内部説。 一緒に居て暗殺の巻き添えを食った、と言われている中岡慎太郎(土佐脱藩で陸援隊隊長)の方が実はホントの狙いだった、とか、色んな説があるようで・・・。まあ龍馬暗殺に限らず、歴史上の「謎」というのは、諸説紛々、いろいろあるもんです。 っとロッテ、プロ野球駄ブログだったか・・・。実は今季のロッテ、いや前半戦になりますが、小生ずっと「謎」だった点がありましてな。何度か書いたと思いますが、それは「小宮山氏がなぜ二軍に落ちないのか?」ということ。何度か前振りしましたが、このネタ交流戦終了のインターバルに書くつもりでおりました。 後半戦は、他人の作ったピンチは見事な快投で切り抜けてくれた。そのまま続投すると打たれたが、そこまで望んでないので感謝しております。というのは小宮山氏に無礼な見方かもしれないが、まあそこまで望むのは酷になってきた感はありますな。 しかし前半戦は今考えても謎だ。小宮山氏の存在が若手の活躍の場を奪っておりチームの成長を阻害している、という見方は一理あると思いますが、正当な競争の上では仕方ありますまい。小生も昨季はそういうことは書いてなかったはず。ところが前半戦は、小宮山氏の状態、そしてチームの状況からして「謎」としか思えなかった。 開幕戦は代表入りかと思わせる見事な快投だった小宮山氏、その後4月は打たれて防御率は10点台。大差がついた試合の終盤、完全な敗戦処理登板も何度も。そこでも点取られる。そしてチームは五月の暗黒、救援陣の崩壊・・・。 奇異に写ったのは5月18日のオリ戦。清水が炎上し大差がつき、敗戦処理として登板。8回だったが、二塁打とアウト一つ。続く8回となったら交代・・・。投球数は5球?9回を投げたのは3連投となる神田と根本。なんかひどくヒステリックな交代なような印象を受けました。この時は8点台。 シーズン通して最悪の試合ともいえる6月1日の横浜戦は大差負けでも登板なし。この頃は頼みの清水までもが急性胃腸炎でローテが崩壊状態、救援陣は火の車で猫の手も借りたい状況だった。そうそう、清水急欠の時に緊急先発したんでしたな。この時も初回2失点、最初の打席で代打。チャンスではあったんですが、随分な使い方ではありました。 どうもこの頃は、小宮山氏の存在が宙に浮いているように見えてならなかった。そして救援投手は猫の手も借りたいチーム状況。小生も「質より量でいくしかない!」なんて書いたっけ。でも敗戦処理でも出さないならなんで落とさないのか?落とす状況をあえて落とさない意味とは一体何なのか。「謎」に対する諸説を探ってみれば・・・。 ○ 実力説&不調・故障説 歴史上の謎の「定説」にあたる、いわば正論。要するに二軍に落ちないだけの実力があるからだ、ということ。ならばあの防御率は?なんで出さないの?という疑問には、不調、または故障があるせいだ、と答える。でもそんならなぜ二軍に落とさないの? ○ 精神的支柱説 「バレンタインマネジメントの逆襲」は小宮山氏の評価が極めて高い著作。ブルペンの小宮山氏の役割を劇的に描いている。ブルペンか、或いは総合的になのか、要するに小宮山氏はロッテベンチの精神的支柱であり、投球以外の価値がある、という説。 確かに「精神的支柱」というのは小宮山氏に限らず、ベテラン選手にはよく使われる言い回しだ。でも大人の集団、組織ではあるが個人事業主である集団ですからな。やはりそれはある程度戦力になる前提、初芝だって充分戦力でしたよ。当時火の車だった救援陣の枠を一つ抑えてまで必要な支柱って・・・神か? ○ 触媒説 上記の著書では、小宮山氏はボスの野球を行き渡らせる触媒である、と書いている。本来はコーチの役目のはずだが・・・。「チョーシ」と「ジョータイ」をチェックとして報告するのに忙しいのか?つまりコーチ役も兼ねている、ということ、だから落とすわけにはいかない、となる。 ○ 契約説 なぜ落ちないのか謎、となれば、落ちないのではなく落とせないのだ、という見方。契約上、登録抹消はしない、となっている、ということ。小生は当駄ブログにおいてこの説をとってきました。いつの記事か探し出せませんが、いただいたコメントへの返信でそう書いた記憶があります。 理由は一番論理的だから。実力&不調・故障説は実力あるならなぜ出さない、不調ならなぜ落さない、となって疑問は増すばかり。精神的支柱説や触媒説はいささか抽象的、好調時なら抽象的な理屈で二軍に落ちない、でも説得力あるかもしれないが、暗黒時、非常時ですからな。実際救援投手がいなくなっちまったもんな。あの頃は。 となればこの契約説が最も説得力ある、と感じてた訳です。ところが、当駄ブログを継続してお読みいただいている、稀なる奇特かつ貴重な皆様はご記憶頂いておりますか、交流戦も終わりに近づくにつれこの契約説に疑問を感じるようになった訳です。 この契約説に対する反論として最も有効なのは、果たしてそんな契約を球団側が認めるなんてことがあるのか、ということ。球団側にとってはなんのメリットもない、自らの人事権を放棄するだけ。どんなに成績が上がらなくとも左遷はできない、なんてことがあり得るのか? 小宮山氏の方が求める可能性はあるでしょう。李も「全試合出場保証」を契約時に求めてきた(ボスが蹴った)、とバレンタイン流マネジメントの逆襲にはある。でもいかにネタ球団とはいえ、それを呑むか?まるで泰平の、眠りを覚ます蒸気船に大砲つきつけられて結ばされた安政の不平等条約。 そこで小生が考えたのは「○日(または○試合以上)一軍登録する」という契約。いくらなんでも1シーズン丸ごと抹消しない、はないだろう。3分の1か、せいぜい半分・・・。その期限が過ぎれば、落ちるんじゃないか、と。ところが落ちない。となれば契約説はないか?ではなんだ?と半分終わった交流戦終了時にこのネタ書こうかと思っとった訳です。そこで考えたのが・・・。 ○ 禅譲説 触媒説の発展系。ボスは今季限りで小宮山氏に禅譲するつもりなんだ、と。だから浦和に行って自分の調整やってる場合じゃない。王政権における秋山の位置、ただし現役。自分の横に引きつけて、後継者育成! なんて書かなくて良かった・・・。禅譲するつもりなんざはなッからなかったことが後のボスの言動で見事に証明された。しかしだとしたらなんなのか・・・。実際今になって更改の状況見てると、なかなかうまくやっとりますよな。だから「抹消しない」なんて契約呑むとも思えないが・・・。 大変な前例になりますからねえ。こっそりやったってどっかで伝わる。選手側解除権付複数年(もともとそういう話があったのか今となっては定かではないが)の比じゃない。となるとどうなる?新説はあるのか?龍馬暗殺だと、一緒にやられた中岡慎太郎と同士討ちの相討ちで、そもそも暗殺者なんて初めからいなかった、という説があるそうだが・・・。(実際武力倒幕派の中岡とは意見の対立はあったかもしれない) ○ 死んだふり説 前半は不調でも衰えでもなく、二軍に落すような状態ではなかった、敗戦処理のときに打たれようと勝敗に関係なし、ちんたら投げてただけ、ボスもそれわかってた、という説。後半ハム戦で0−1でファンサービス投球やった試合がありましたな。後半働いたのは要するに帳尻。 ○ ボス宇宙人説 ノムさんに「宇宙人」と評されるうちのボス。体系的な考え方がある訳ではなく、その時その時の感性でやってるだけのこと、そもそも「謎」自体が初めから存在しないんだ、という説。いや体系的な考え方はあるのかもしれんが宇宙人の考え方なんで地球人には理解できない、ということか? 結局「謎」は残ってる結果だけ追ってくと、どうしても定説、正論に落ち着くことになる。ケネディ暗殺も、研究者が公の発表や資料だけ追ってくと「オズワルドの単独犯としか思えない」って結論になってしまう、と落合信彦氏が書いてましたな。 今になって考えると、結局「浦和ドングリ説」浦和組がドングリ背比べ状態で小宮山氏を上回る信頼感を持ててない、ということに思えてくる・・・。でも前半の時は確かに「謎」でしたよ。後半になって復調したから前半の謎が解けた、という感じでもないんだよな・・・。 かくて謎は謎のまま、来季を迎えることになる。小宮山氏、今季一年お疲れ様でした。後半の復活には敬服しとります。お見それしました。また来年も新鮮なネタを提供して下され!っていやいや、末永くロッテに貢献してくだされ!そして氏を脅かす、山健以来の「負けてる時のリリーフ」そろそろ出てきてくれ! |
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2009/2/20(金) 午後 0:04 [ ホットな話題 ]
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小宮山投手は本来は敗戦処理の役割であり、本人もそのつもりでいたのに、開幕戦のすばらしい投球のイメージが強く残ったために重要な場面での登板が増え、そこで打たれてしまうという、変なスパイラルに陥ってしまったように感じています。
「契約説」は少し無理があるように思います。ちなみに今年一年間を通じて1軍に登録されていた選手は、荻野、大松、早川、そして小宮山の4人です。
2008/12/17(水) 午前 11:12
しらかば様
実際敗戦処理にも何度も使ってましたが、そこでも失点を重ねましたな。そして遂には敗戦処理にすら使わなくなった感があり、それでも二軍に落ちないのは「謎」でした。シーズン終わった今となってはその後の復活の結果がわかってるので、まあそんなもんかという見方もあるでしょうが、前半戦の段階では「謎」でありましたな。
投手では荻野ですか・・・。それを聞くと一度消えたと思った「契約説」が有力かという感じがしてきますが、しかしそこまで球団が呑むとも思えず、謎のままか・・・。
2008/12/17(水) 午後 11:42
ボス宇宙人説、浦和ドングリ説の2つが有力に見えます。
確かにうちのボスは宇宙人っぽいですよね。長嶋茂雄氏とはタイプ違うけど。
(ま、宇宙は広いですから……)
2008/12/19(金) 午前 3:45 [ まこと ]
まこと様
今年正月のNHKBSの番組で、ボスとヒルマンの対談というのをやっとりまして、その席でノムさんがインタビューとして両監督の印象を語るのに、「宇宙人」とのたまってました。
しかしあの時期の小宮山氏が「死んだふり」でないなら、それを凌駕する若手がいないとは浦和もかなり深刻ですな・・・上記しらかば様ご指摘の4人の中では(あの時期の)小宮山氏だけが奇異な感じがして(早川は代走もありますし)、やっぱり契約説もあるのか?という気になってきてしまいました・・・。
2008/12/20(土) 午後 2:20