米長元名人 負けてもファン増加?
米長元名人 負けてもファン増加? web R25 1月19日(木)7時15分配信 14日に「第一回将棋電王戦」(日本将棋連盟、ドワンゴ、中央公論新社主催)が行われ、米長邦雄・永世棋聖がコンピュータ将棋「ボンクラーズ」と対決。初めて公の場でコンピューターソフトに負けたプロ男性棋士になった。 米長氏は、現在68歳。タイトル獲得数19期は歴代5位、昭和59年度に四冠を達成している。49歳11カ月での名人位獲得は最年長記録。2003年に現役引退したあと、日本将棋連盟理事を経て、会長となり、今に至っている。 一方、ボンクラーズは、名前こそ少しふざけた感じがするが、会社員の伊藤英紀氏が開発した将棋対局ソフト。コンピュータ将棋協会主催の『第21回世界コンピュータ将棋選手権』で優勝した、現在最強の将棋ソフトである。 対局の模様はニコニコ動画で生放送され、会員の34万人以上が観戦し、コメント数も30万件以上に達した。 米長氏は対局翌日の自身のツイッターで、「負けました」とつぶやき、公式ホームページでは番組終了後に視聴者に答えてもらったアンケート結果を報告。「とても良かった」「まあ良かった」と答えた人が98.9%だったことに触れ、感謝の意を述べた。 また、初手の「△6二玉」という指し手については、「(ニコニコ動画の視聴者は)理解を示した人が圧倒的で、翌日の新聞の紙面とは大きく違います」と書いた。これは、大手新聞各社がこの初手を「奇策」と書いたことに対するもの。記者会見でも氏はこの手を「最善手」と言い、奇策と書かないでほしいと述べている。 また、序盤は完璧に指しながらも敗北したことを、世界的名所を引き合いに出して、こう話した。 「万里の長城を築きながら、そこから穴が開いて攻めこまれたという結果になりました。 それは私が弱いからであります」 ツイッターでは、この会見の内容に対して、こんな感想がツイートされている。 「6ニ玉はいい手ですからね」 「やっぱこの人かっけえよ」 「米長会長のウィットにとんだ会見が非常におもしろい。」 また、2ちゃんねるでは、 「ちょっと言い訳がましいな」 「もう現役からは退いているからべつに穴が開いたわけではない」 というコメントもあるものの、大半は、 「聡明なじーちゃんだなー これは勝者や見物人の態度が試されるね」 「頂点に立つ人ってのはこんなにすげーのか」 「これだけ有名な人が『弱いから負けるんです』って言えるの凄いな・・・」 と、氏の姿勢を「潔い」と評価していた。 なお、プロ棋士とコンピュータが戦う「電王戦」は、来年も開催される予定である。 (R25編集部) >>頂点に立つ人ってのはこんなにすげーのか たとえコンピューター相手でも、全身全霊を尽くした人間による予測不能なドラマが生まれる限り、ファンは将棋を断固として指示するだろう。コンピューターに対する敗北を恐れず、新たなマーケットの開拓を図った戦略は、今の日本にとって最上の羅針盤である。
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