満天の星Lovelyのブログ

新橋演舞場シアターコンサートで55周年がスタート!

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                           舟木一夫特別公演
           新歌舞伎座「いろは長屋の用心棒」
 
            2013.12.3(火)〜12・22(日) 
 
 
                  〜第一部〜
 
 
イメージ 1
 
    「  いろは長屋の用心棒 」  
 
 
      原作: 山本  周五郎  
              「人情裏長屋」より
      脚本: 井川  公彦
      演出: 金子  良二
 
 
         松村 信兵衛 : 舟木 一夫
          信兵衛の姉 : 葉山 葉子
          質屋の女将 : 長谷川 稀世
             おぶん : 長谷川 かずき
 
        
        今回は、大門正明さんを
     お迎えし、舟木さんのお芝居で
     お馴染みの方、いつもの座組み
     の方たちがご一緒されている。
 
        (公演パンフレット表紙)
 
   
《 出演の方々 》
イメージ 2
 
 
         パンフレットには  ”のんきなお芝居”
                    ”理屈抜きに楽しめる喜劇”
                    ”破天荒な痛快娯楽時代劇”
 
        などの言葉が並んでいる。
 
 
                                                                                                                                     イメージ 3
        原作「人情裏長屋」
           「講談雑誌」昭和23年7月号
 
 
     松村 信兵衛の住んでいるところは、京橋炭屋河岸
     近く、木挽町一丁目十六店(だな)という裏長屋
 
     年はまだ30にはなるまい。
     眼にちょっと凄みはあるが笑うと人なつっこい愛嬌が
     出る。素面(しらふ)のときはなかなか凛とした人品。
                     (新潮文庫 P106より)
 
 
    日本橋道場で他流試合を乞うたときの自己紹介 
    「拙者はこれまで各地を遍歴し、〜あらゆる師範と
      試合を致し、いまだ曾(かつ)て敗北したことのない
      〜〜取手呉兵衛(とってくれべえ)と申す、〜〜 」                 新潮文庫  昭和55年発行
                            ( 同 P114より)                平成19年62刷
 
 
        
           山本周五郎氏が「人情裏長屋」を発表したときの筆名は、折箸蘭亭
    (俺ハ知ランデー)だった。                   (同 解説 P442より)
 
    「人情裏長屋」は、 ” 俺ハ知ランデー”氏が著した ” とってくれべえ ” 氏
    の、もう最初からの ” 娯楽時代小説 ” 。
 
         娯楽時代小説のしっかりした土台の上に立つ「いろは長屋の用心棒」では、
    舟木さんからの要望であった ” 理屈抜きに楽しめる喜劇 ” 原作
    の裏長屋の世界を超えて、あの人もこの人も巻き込み、終始てんやわんや
    で繰り広げられていく。
 
    原作に登場する人もしない人も、脚本家と演出家によって舞台の上で存分
    に生命を吹き込まれ、” 破天荒な痛快娯楽時代劇 ” が誕生する。
    観客は変わらない人情の篤さに触れて、いつの間にか舟木さんが師走に
    届けてくれた ” のんきなお芝居 ” の世界を、心地よく堪能できる。
 
 イメージ 5
 
   自由気ままに長屋で暮らし、居酒屋”丸源”でいつも酔って
   いる ” とってくれべえ ” 氏が、原作ではひょんなことから
   子育てをする羽目になる。
                                                                                                            
 
                             この部分はとっておきのホロリとさせる物語だが、「いろは
              長屋」の舟木信兵衛さんは、もう昨年の浮浪(はぐれ)さんで
             イクメン経験済みであるから、子育てはしない。 
             自分のことはさておき、2組もの縁結びをする。
 
        
    悩み多き(?)若侍役の丹羽貞仁さん(大川橋蔵さんご子息)に「音羽屋〜」
    の声とともに拍手が起こるのが嬉しい。婿殿の、身につまされるコミカルな
    演技に大いに笑わせてもらった。
 
 
    眼にちょっと凄みはあるが笑うと人なつっこい愛嬌があり、なかなか凛とした
    人品(即ち、舟木さんそっくり)の信兵衛さんが住んでいる木挽町、三十間堀
    あたりといえば、あの三原橋、銀座シネパトス近辺に違いない。
    和泉マコちゃんは、” 銀座育ちは、木挽町といわなきゃわからないの ” と
    トークショーでお話されていた。
 
    浪速で ” おぶんちゃん ” に思いっきり慕われる信兵衛さんに会って来たけ
         れど、あれは銀座近辺の長屋の誰もが幸せを手に入れていった、とびきり
    の人情物語だった。                                                                                                                                                      イメージ 6
    山本周五郎作品といえば、「樅の木は残った」、
    「五瓣の椿」、「雨あがる」などがすぐに思い浮かぶ。
 
イメージ 7
   しかし、それとともに
   周五郎作品には、
   身を寄せ合って市井に生き
   る貧しい人々、日の当らぬ
   道を歩く名も無き流れ者に
   親近感と暖かいまなざしを
   注ぎながら、きっぱりと大衆
   娯楽として描かれた時代小説
   がある。
 
    
 
    その娯楽小説に徹した作者の潔さを、舟木さんは存分に感じ取られたから
    こそ舞台化を企画し、脚本の井川氏、演出の金子氏が思いっきり”痛快娯
    楽時代劇”に仕上げて下さったのだろう。
                                                 
 
    ついたての陰から現れる舟木さんの色白の指先、ぱっと広がった手、着流し
    姿から時折覗く肌に見とれてしまう。
    その上、舞台を面白くするための数々の仕掛け、、、。
 
                                                                   イメージ 4
    もうそろそろ、三人のおなじみの女優さんも
    遠慮なく ” 美しい ”舟木信兵衛さんのかんばせ
    を台無しにし、信兵衛さんは相変わらず
 
    
    ♪ 酒飲むな〜 酒飲むな〜            
                とのご意見なれど〜〜
 
    と、いい気分でふらつきながら歌っているに違い
    ない。
 
    舞台上に勢揃いした出演者全員の、静止画像
    と見まがうばかりのラストが見事である。
    
 
 
 
 
                                    

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「樅の木は残った」大河ドラマで平幹二郎さんが原田甲斐役でしたね。確かその時吉永小百合さんが宇乃の役で初めて大河に出演だったと思います。でも、話が難しくて内容はほとんど覚えていません。後年平さんが明治座で舞台に上げ、仁左衛門さんの次女京子さんが宇乃役で初舞台でした。歌舞伎座のついでに見に行きました。こちらは「人情裏長屋」とは趣が異なりますが、姉が言うには山本周五郎は大衆文学的要素が強いので、「ファンだ」とおおっぴらに言う人が少なく「隠れファン」が多いのだとか。私は時代物では藤沢周平さんが好きで、周りにファンだという人もいましたが、確かに山本周五郎のファンだというのはあまり聞かない気もします。察するに姉も隠れファンだと思います。舟木さんはきっと、この落語の人情話のような小説はお好きでしょうね。信兵衛があまりにはまっていますから。

2013/12/7(土) 午後 8:24 ゆふぎり 返信する

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ゆふぎりさん こんばんは
「樅の木は残った」は、物語が複雑で、登場人物も多く整理しきれず
ギブアップです!平さん、仁左衛門さんのお嬢さんの組み合わせで、明治座が本格的時代劇として舞台に掛けられたのですね。今年1月、杉良太郎さんが新歌舞伎座で「樅の木は残った」を上演され、葉山葉子さんもご出演のようでしたが、若いときにはまだしも、今はあまりにシリアスな演劇は、観劇のエネルギーがなくなってしまいました。やはり楽しいお話がいいです!舟木さんが余りに信兵衛さんのキャラにはまっているので、山本周五郎さんの数多くの作品の中でも、きっとこの「人情裏長屋」が舟木さんのアンテナにしっかりと捉えられたのだな、と思いました。ほんと、舟木さんは、信兵衛があまりにはまっています!!

2013/12/7(土) 午後 9:20 満天の星Lovely 返信する

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満天の星さん、私のイメージでは山本周五郎は楷書っぽい作品を書く作家という感じでしたからこんな裏長屋の人情ものの作品があることも舟木さんがとりあげて下さったので初めて知りました。テレビで「ぶらり信兵衛」というタイトルで放映されていたそうですが、それも全く知らなかったです。私は1980年版の新潮文庫が父の蔵書の中にあったのを見つけパラパラと収録作品を読んでいたら「落語」ネタとかぶるような短編がいくつかあって興味深く思い、ちょっと調べてみたらなんと六代目三遊亭圓生が周五郎の「水たたき」という作品を落語の人情噺に脚色していることがわかりました。落語ファンとしては嬉しい発見で、これも舟木さんのおかげです。

2013/12/7(土) 午後 11:59 春日局 返信する

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春日局さん 山本周五郎さんは、いわゆる”大衆娯楽雑誌”に沢山の
時代小説を書かれていた作家なのですね。もっとシリアスな作品が多いのかと思っていたのですが、、。落語の面白さについては良くわからないのですが、日々の哀歓を分かち合い、理不尽さは笑い飛ばしてたくましく生きる庶民の日常生活が描かれているなら、落語の人情噺も、山本周五郎作品の”長屋もの”も、浪人・信兵衛さんの長屋暮らしも一直戦上に繋がってきますものね。私にとってこれらを結びつけてくれたのは、もちろん舟木さんにほかなりません。舟木さんを通して知る世界がほんとに多いです〜!

2013/12/8(日) 午前 1:25 満天の星Lovely 返信する

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