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ドイツの週刊誌 Der Spiegel のサイトを読んでいたら、日本が桜の種を宇宙に運ぶという記事があった。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/weltall/0,1518,548870,00.html
記事中では、福島県三春町の滝桜が紹介されていた。
子どもたちが種を約200粒集めて、国際宇宙ステーションに運び、
約半年間そのまま保管して、微小重力環境での影響を研究するそうだ。
地球に戻した後は、実際に発芽するかどうか、生長するかどうかを確かめるという。
宇宙を旅した桜ということで、宇宙への関心を集めるだけでなく、観光客の集客にも期待しているそうだ。
福島県ということで、地元紙の福島民友の社説(4月20日付け)を引用しておこう。
http://www.minyu-net.com/shasetsu/syasetu/080420s.html
[国際宇宙ステーション併設の日本初の有人宇宙施設「きぼう」にスペースシャトルで
滝桜の種を持ち込み、約半年間保管する宇宙実験だ。
三春町では帰郷した種を元に町おこしに役立てる計画も立てている。
宇宙空間で過ごした種は地上でどう育ち、どんな花を咲かせるのか。
町民ならずとも「宇宙親善大使」の結果が今から楽しみだ。
今回の企画は、宇宙への夢と地上での希望がさらに広がるようになどと、「きぼう」の運用などを
手掛ける民間会社「有人宇宙システム」(JAMSS)=東京=が昨年末に立ち上げた。]
この計画を立案した、有人宇宙システム株式会社のHPと、
「花伝説 〜なつかしい日本のこころ〜」 という計画の説明は次のとおり。
http://www.jamss.co.jp/index.html
http://www.jamss.co.jp/news_j/j2007n016.pdf
この会社は宇宙ビジネスというものも行っており、酒やDVDなどを宇宙に運んで記念品にしている。
アメリカなどでも以前から、宇宙を旅した封筒などの郵便記念品を販売していたから、似たようなものか。
無重力の影響を調べると言っているが、種のまま保管するので、その意義は不明である。
放射線量は宇宙の方が多いし、これから太陽活動が活発になり、フレアによるX線などが影響するだろう。
それよりも宇宙ビジネスということで、新たな観光資源として期待されているのはどうなのか。
有名な桜には、今でも観光客が何万人もやってくるが、宇宙桜で町おこしとは、何を目指しているのか。
興味を持ってもらうきっかけにはなるかもしれないが、単なるブームで終わりそうな危惧がある。
日本の実験棟だから、日本にだけ関係するテーマでもよいのだが、アジア各国の研究支援はどうなのか。
高校生が考えたテーマを採用するだけでなく、姉妹校や姉妹都市と一緒に参加できないものか。
最初に紹介した Der Spiegel の記事では、例えばマレーシアでは宇宙開発予算がゼロになったとある。
先日、マレーシア初の宇宙飛行士が誕生したが、それに続く研究は進んでいない。
自前で有人ロケットを打ち上げた中国は別として、他のアジアを支援することを日本は考えるべきだ。
スペースシャトルとの共同プロジェクトもよいが、アジアのリーダーになるために必要だろう。
それは田舎の町おこし・観光振興よりは重要だと思うが、新しいODAとして考えてはどうか。
ところで、宇宙での実験では、無重力ではなく 「微小重力環境」 と呼んでいる。
子どもや一般に説明するときは、無重力の方がよいだろうが、この用語については調べてみよう。
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