バルセロナ・リセウ大劇場 プッチーニ 「トゥーランドット」
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バルセロナ・リセウ大劇場での上演のDVDです。ヌリア・エスペルト演出による 舞台は本物の中国の広場や宮殿を思わせる非常に煌びやかで絢爛豪華な舞台です。一方 で隅々まで装置が並べられているわけでもないので、舞台が雑然とすることがありません。 装置は細かいところまでしっかり装飾が施され、凝っています。 タイトルロールはヴェテランのルアーナ・デヴォル。年齢もあり高音などかなり無理が あるのかなという印象ですが、堂々とした歌唱には感心です。特に第二幕、謎解きの 場面でのどっしり座った様は圧巻です。そしてカラフに全問正解を出されてしまった 動揺も的確に演じています。 カラフにはフランコ・ファリーナ。この上演は2005年のものですが、収録時の不調 なのか少し疲れが感じられます。中低音は問題ないのですが、高音における以前のような 伸びと輝かしさがなく残念でした。「誰も寝てはならぬ」の最後でも擦れてしまいました。 ただし歌唱における表現は巧みで、第二幕で「明朝までに私の名前が判ったら、私の命 を差し上げましょう」という場面など、しみじみとした歌唱を聴かせてくれます。 リューはバルバラ・フリットーリ。見事です。二つの特に大きな見せ場がありますが、 いずれも立派で表現力豊かな歌唱で、空気を変えてしまいます。特に「王子様、お聞き 下さい」の最後に三つ指を突いて土下座してしまうところなど、健気にカラフを想う 心が見事に表現されています。 指揮はジュリアーノ・カレッラ。率直に言ってあまり面白みを感じません。楽譜は 難なくなぞっていますが、起伏や感情にとぼしく、あっさり淡々としドラマを感じさせて くれません。 最後の最後ですが、この演出、リューの死後の二重唱の終結から皇帝の前に進み出た 終幕のところが特徴的です。トゥーランドット姫は、あくまでもこの異国の王子と 結ばれることを拒み、幕となります。 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 トゥーランドット:ルアーナ・デヴォル 皇帝アルトゥーム:ジョセフ・ルイス ティムール:ステファノ・パラッチ カラフ:フランコ・ファリーナ リュー:バルバラ・フリットリ ピン:ルイス・スィンテス パン:フランシスコ・ヴァス ポン:デヴィッッド・アルグレット 伝令:フィリップ・カットリップ ペルシャの王子の声:ホセ L.カサノヴァ 合唱:リセウ大劇場合唱団 児童合唱:カタルニア児童合唱団 管弦楽:リセウ大劇場管弦楽団 指揮:ジュリアーノ・カレッラ 演出:ヌリア・エスペルト 2005年7月24,27日 バルセロナ・リセウ大劇場 |


