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あれから1年

 戦後○○年という言葉は死語になり、震災後○○年という言葉が、使われていくことでしょう。

 あの日、偶然にも、ガソリンを満タンにして戻り、新事業に携わっていた。その話をしていたところで、地震に遭った。

 今もなお、あの時間はよみがえってくる。



 これまでの地震とは、はるかに違うことを感じた私は、社内にいた方々が屋外に避難するように、声を張り上げたと記憶している。

 若い女性が、駐車場でうずくまっていたのを思い出す。

 幸いにも、茨城県中央部では、津波の被害もなく、建物も屋根の一部が壊れたり、ブロック塀や墓石が壊れたりしたくらいであった。

 けがなどをしている住民はいないかと、車で市内を走って声をかけた。幼なじみの母親は、

「一人で自宅にいられない」

と、道路をどこへ行くということなく歩いていた。

 家族とも連絡がとれず、カーラジオや、車のテレビ(アナログ)を見て、情報収集をしていた。

 自宅では、冷蔵庫の中身も飛び出していたのが、印象的であった。もちろん、本棚や食器類も飛び出していた。

 薄暗くなってきた頃、食料などを確保していた。

イメージ 1

              茨城県涸沼湖岸にて撮影


 

 茨城も被災県であったが、メディアでは、東北地方ばかりがとりあげられていた。

 視点に茨城は、あまりあたらなかったように感じている。

 そして、茨城は、福島原発の隣県である。

 その茨城県民の歌には、
http://www.pref.ibaraki.jp/profile/kenmin_song.html

今なお、その3番に、

「世紀をひらく 原子の火」

の文字がある。

 「生気を閉ざす、原子の火」

 正気でもいいかもしれない。

 21世紀に生きる子供達に希望ある未来をつくってあげたいと思うのだが。

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小沢一郎『罪状認否・意見陳述全文』 

今、指定弁護士が話されたような事実はありません。


裁判長のお許しをいただき、ただいまの指定弁護士の主張に対し、私の主張を申し上げます。
指定弁護士の主張は、検察の不当・違法な捜査で得られた供述調書を唯一の根拠にした検察審査会の誤った判断に基づくに過ぎず、この裁判は直ちに打ち切るべきです。

百歩譲って裁判を続けるにしても私が罪に問われる理由はまったくありません。
なぜなら、本件では間違った記載をした事実はなく、

政治資金規正法の言う虚偽記載には当たりませんし、

ましてや私が虚偽記載について共謀したことは断じてないからです。

また本件の捜査段階における検察の対応は、
主権者である国民から何の負託も受けていない一捜査機関が、

特定の意図により国家権力を乱用し、議会制民主主義を踏みにじったという意味において、

日本憲政史上の一大汚点として後世に残るものであります。

以下にその理由を申し上げます。
そもそも政治資金規正法は、収支報告書に間違いがあったり、不適切な記載があった場合、

みずから発見したものであれ、マスコミ、他党など第三者から指摘されたものであれ、

その政治団体の会計責任者が総務省あるいは都道府県選管に

自主申告して収支報告書を訂正することが大原則であります。

贈収賄、脱税、横領など実質的犯罪を伴わないものについて、
検察や警察が報告の間違いや不適切な記載を理由に捜査すると、

議会制民主主義を担保する自由な政治活動を阻害する可能性があり、

ひいては国民の主権を侵害するおそれがある。

だからこそ政治資金規正法が制定されて以来、
何百件、何千件と数え切れないほどの報告間違いや不適切な記載があっても

実質的犯罪を伴わないものは検察の言う単純な虚偽記載も含めて例外なく、

すべて収支報告書を訂正することで処理されてきました。

陸山会の事件が立件されたあとも、今もそのような処理で済まされています。

それにも関わらず唯一私と私の資金管理団体、政治団体、政党支部だけが

おととし3月以来1年余りにわたり、

実質的犯罪を犯したという証拠は何もないのに

東京地検特捜部によって強制捜査を受けたのであります。

もちろん、私は収賄、脱税、背任、横領などの実質的犯罪はまったく行っていません。
なぜ私のケースだけが単純な虚偽記載の疑いで何の説明もなく、

突然現行法の精神と原則を無視して強制捜査を受けなければならないのか。

これではとうてい公正で厳正な法の執行とは言えません。

したがってこの事例においては、

少なくとも実質的犯罪はないと判明した時点で捜査を終結すべきだったと思います。

それなのに、おととし春の西松事件による強制捜査、

昨年初めの陸山会事件による強制捜査など、

延々と捜査を続けたのは、明らかに常軌を逸しています。

この捜査は

まさに検察という国家権力機関が

政治家・小沢一郎個人を標的に行ったものとしか考えようがありません。

私を政治的・社会的に抹殺するのが目的だったと推認できますが、
明確な犯罪事実、その根拠が何もないにもかかわらず、

特定の政治家を対象に強制捜査を行ったことは、明白な国家権力の乱用であり、

民主主義国家、法治国家では到底許されない暴力行為であります。

オランダ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、
近著「誰が小沢一郎を殺すのか?」で

「小沢一郎に対する強力かつ長期的なキャラクター・アサシネーション、『人物破壊』は、政治的に類を見ない」

と言っています。

「人物破壊」とは、その人物の評価を徹底的に破壊することで、

表舞台から永久に抹殺する社会的暗殺であり、

生命を奪う殺人以上に残虐な暴力だと思います。

それ以上に、本件で特に許せないのは、

国民から何も負託されていない検察・法務官僚が土足で議会制民主主義を踏みにじり、

それを破壊し、公然と国民の主権を冒とく、侵害したことであります。

おととしの総選挙の直前に、証拠もないのに
検察当局は捜査・逮捕権という国家権力を乱用して、私を狙って強制捜査を開始したのであります。

衆議院総選挙は、国民がみずから主権を行使して、

直接、政権を選択することのできる唯一の機会にほかなりません。

とりわけ、2年前の総選挙は、各種世論調査でも

戦後半世紀ぶりの本格的な政権交代が十分に予想された特別なものでありました。

そのようなときに、総選挙の行方を左右しかねない権力の行使が許されるとするならば、

日本はもはや民主主義国家とは言えません。

議会制民主主義とは、
主権者である国民に選ばれた代表者たる政治家が自由な意思により、

その良心と良識に基づいて、国民の負託に応え、国民に奉仕する政治であります。

国家権力介入を恐れて、
常に官憲の鼻息をうかがわなければならない政治は、もはや民主主義ではありません。

日本は戦前、行政官僚、軍部官僚検察・警察官僚が結託し、
財界、マスコミを巻き込んで、国家権力を乱用し、政党政治を破壊しました。

その結果は、無謀な戦争への突入と悲惨な敗戦という悲劇でした。

昭和史の教訓を忘れて今のような権力の乱用を許すならば、

日本は必ず同様の過ちを繰り返すに違いありません。

東日本大震災からの復興はいまだに本格化できず、
東京電力福島第一原子力発電所の事故は安全な収束への目途すら立たず、

加えて欧米の金融・財政危機による世界恐慌の恐れが目前に迫ってきている時に、

これ以上政治の混迷が深まれば、

国民の不安と不満が遠からず爆発して偏狭なナショナリズムやテロリズムが台頭し、

社会の混乱は一層深まり、日本の将来は暗たんたるものになってしまいます。

そうした悲劇を回避するためには、
まず国家権力の乱用を止め、政党政治への国民の信頼を取り戻し、

真の民主主義、議会制民主主義を確立する以外に方法はありません。

まだ間に合う、私はそう思います。

裁判長はじめ裁判官の皆様の見識あるご判断をお願い申し上げ私の陳述を終えます。
ありがとうございました。






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民主党が民主政党なら復興増税は多数決で撤回だ

民主党が民主政党なら復興増税は多数決で撤回だ

民主党の税制調査会が党内意見を集約するために開いた総会で、政府が目論んでいる11.2兆円の復興増税について反対意見が噴出したことが報道されている。意見が提示された。復興増税反対意見の噴出は当然のことである。
 
 五つの重大な問題がある。
 
 第一に、大増税の方針は、民主主義の正当なプロセスに反している。
 
 直近の国政選挙は2009年8月総選挙と2010年7月参院選だ。
 
 2009年8月総選挙で、鳩山由紀夫元首相は、2013年秋の衆院任期満了まで大型増税を行わないことを明言した。主権者はこの方針を示した鳩山民主党を大勝させた。
 
 2010年7月参院選に際して、菅直人氏は突如、消費税率10%への引き上げ方針を提示した。主権者国民は菅直人民主党を大敗させた。
 
 2011年3月に大震災が発生した。震災復興政策の財源を復興増税で賄うとの政府方針が浮上しているが、主権者国民は賛同していない。菅直人氏は大型税制改革を実施する場合には、必ず国民の審判を仰ぐと明言した。
 
 野田佳彦政権がどうしても大型増税を実施しようとするなら、本年12月に解散総選挙を実施しなければならない。
 
 第二に、経済環境を踏まえて、いまは増税を行うべき時ではない。
 
 日本経済は昨年の10−12月期から、3四半期連続の大幅マイナス成長を記録している。完全に日本経済は景気後退局面にある。そのうえ、円高も進行している。
 
 ここは、大型景気対策が必要な局面であり、景気抑制をもたらす大型増税を実施しようというのは、狂気の政策である。
 
 ここで緊縮財政の急ブレーキを踏めば、日本経済は崩壊し、3度目の金融危機が表面化する。全面的に間違った政策路線である。
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第三に、復興政策の主軸は政府によるインフラ資産の整備である。政府消費ではなく政府投資が震災復興政策の中心になる。消費と異なり、投資の場合には、支出に見合う資産が形成され、長期間価値を発揮する。したがって、その財源を短期間に調達することは、現在世代に過重な負担を押し付けることになり、経済に対する中立性を保てない。
 
 震災復興政策の財源は、政府資産売却による資金調達か、建設国債の発行によるべきである。
 
 第四に、政府提案の大増税案が一般庶民にすべての負担を押し付けるもので、公平でないことだ。
 
 1990年前後と2009年前後を比較して、
法人税は4分の1に激減
所得税は2分の1に減少
消費税は5倍に激増
した。
 
 Photo
 
 政府は2007年11月の税制調査会報告書において、日本の法人税負担が国際比較で必ずしも高くはないとの結論を示した。
 
 それにもかかわらず、法人に対しては減税を実施し、すべての大増税負担を一般庶民にだけ、負わせようとしている。
 
 さらに、政府は2010年代半ばに過去5倍に激増した消費税負担をさらに2倍増させようとしている。消費税増税だけで年間10兆円にも及ぶ。
 
 このような不正が許されるわけがない。
 
 野田佳彦氏は松下政経塾出身らしいが、野田氏の政策は主権者である国民の意思を踏みにじり、米国と官僚と大資本の利益だけを追求するものであり、国民は一刻も早い野田佳彦氏の退場を求めるべきである。
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第五に、官僚利権をまったく切っていない。野田佳彦氏は2009年7月14日の衆議院本会議で、次の発言をしたことを、まさかお忘れになったとは言わせない。麻生内閣不信任案への賛成討論を行った際の発言だ。
 
「一番国民が問題にしている天下りやわたりを実効性ある方法でなくしていこうという熱意が全くありません。
 
 私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。その前の年には、十二兆六千億円の血税が流れていることがわかりました。消費税五%分のお金です。さきの首都決戦の東京都政の予算は、一般会計、特別会計合わせて十二兆八千億円でございました。
 
 これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。」
 
 大増税の前に完了すべき、官僚利権の根絶にまったく手が付けられていない。
 
 私はハードルを大幅に引き下げて、まず、
財務省から日本政策投資銀行、国際協力銀行、日本政策金融公庫、日本銀行、東京証券取引所、日本たばこ産業株式会社、横浜銀行、西日本シティ銀行への天下りを根絶せよ
と言っている。
 
 氷山の一角も一角、些細なことである。
 
 これさえもやらないと言うなら、主権者国民は、1円たりとも増税を認めるべきでない。一般庶民に大増税を求めるのに、官僚機構が利権には一切手を入れさせないことを通用させて良いわけがない。
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日本財政が深刻だと言うが、よく調べれば、財政危機は財務省が作り出している「虚偽」である。問題にすべきは391兆円の赤字国債だけで、他方、政府は簿価ベースで647兆円の資産を保有しており、財政危機は存在しない。
 
 サブプライム危機の影響で財政赤字が拡大しているのは事実で、5年程度の視野で、この赤字の縮小を目指すべきだが、性急な増税は景気崩壊を通じる税収減をもたらし、財政赤字を拡大させるだけだから、これを行うべきでない。
 
 野田政権は復興増税方針を直ちに撤回するべきである。

転載元 転載元: 憲法と教育基本法を守り続けよう。

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石津国政報告会 ケータイ投稿記事

イメージ 1

政権交代があってから、2年余が過ぎた。
確かに、現民主党政権に対する評価は厳しいものがあると思う。
しかし、今回、縁あって石津政雄国政報告会に参加いたしました。
立ち見がでるほどの参加者には驚きました。
メディアには乗らない真実がありました。
あらためて、報告できたらと思います。
震災復興、原発問題、官僚のこと、アメリカとのこと、茨城県第2選挙区地域のことなど、わかりやすいお話でした。
一年生議員ながら、礎の会のリーダーに選ばれたのもうなずけます。

今回、これだけ集まったのは、東日本大震災以後、政治に対する関心が、高まっている証拠かもしれません。
一言感想を述べるのであれば、石津政雄という政治家は、本物の政治家であると思いました。

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ドル買い外為介入を賞賛できない重大な理由

ドル買い外為介入を賞賛できない重大な理由

政府による巨額外貨準備の放置は、2007年6月から2011年8月までの4年余りの時間だけで、数十兆円規模の為替損失を生み出している。財政再建論議が盛んで、政府、財務省、マスゴミが揃って増税論議を盛り立てようとしているが、財政論議を真剣に行うなら、その前に政府の財テク損失であるこの巨額の為替損失について論じることが不可欠である。
 
 下記のグラフは日本の外貨準備残高の推移を示している。外貨準備残高が激増したのは、小泉竹中時代である。2002年10月末残高4607.3億ドルが、2004年3月末に8265.8億ドルに激増した。この期間の残高の増加は3658.5億ドルである。
 
 20002011
 
 
 08041110
 
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為替レートはこの期間、1ドル=124円から104円で推移した。平均値の1ドル=114円で計算すると、この期間の外貨準備増加のために投下した円資金金額は41.7兆円になる。
 
 この期間がどのような時期であったかと言えば、一言で表現すると、竹中平蔵氏主導による日本の資産価格暴落期であった。竹中平蔵氏は2002年9月末の内閣改造で金融相を兼務することになった。竹中氏は金融相に就任するとすぐに、「大銀行だからといってつぶさないわけではない」との見解を公表し、この発言をきっかけに日本株価が暴落した。
 
 日経平均株価は2003年4月28日に7607円にまで暴落した。このとき、俎上に載せられたのは「りそな銀行」である。竹中金融行政は「りそな銀行」を破綻処理すると思われたが、最後の局面で、預金保険法102条の第1号規定を活用して、りそな銀行を破たん処理せずに、公的資金で救済した。いわゆる「りそな疑惑」の核心部分だ。
 
 破たん処理でなく公的資金による救済の着地になったため、株価は猛烈に反発上昇していった。この期間に日本政府は米国国債を42兆円も購入したのだ。
 
 この42兆円は米国国債を保有していた米国の金融機関の懐に転がり込んだ。竹中金融行政は「銀行をつぶす」という「風説を流布」し、株価暴落を誘導するという「株価操縦」を行い、最終的にりそな銀行を救済処理するとの情報を米国金融資本に流して、日本株式を暴落値で買い集めさせて、その後の株価反発局面で巨大利益を獲得させた「インサイダー取引」に関与した疑いが持たれているのである。
 
 日本の投資家は、「大銀行倒産も辞さぬ」という金融相発言を重く受け止めて、株式や不動産を暴落価格で投げ売りした。金融恐慌が発生すれば、株価や不動産価格は暴落値以下にさらに暴落すると考えられたからだ。
 
 この時期に積極的に日本の株式、不動産を購入した勢力が存在する。米国を中心とする外国資本勢力だ。彼らは、竹中金融相から、大銀行倒産情報で資産価格の暴落が誘導されているが、最終的には銀行を公的資金で救済して問題を処理するとの方針を事前に知らされていた可能性が高いと思われる。
 
 そうでなければ、金融恐慌が発生するリスクが高まる時期における、資産を積極的に買い集める行動を説明することはできない。
 
 この問題は現在も真相が完全には解明されていない問題であるが、巨大不正=売国行為が実行された疑いは払拭できず、今後、必ず真相を解明しなければならない問題である。
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話を本題に戻すが、日本政府はこの期間に平均コスト1ドル=114円で米ドルを41兆円購入した。為替のチャートを見ると、その後、円ドルレートは1ドル=124円まで反発した。この反発した局面で購入したドルは売却しなければならないのだ。
 
 米国では為替介入に対して、議会が厳しい監視の目を光らせている。為替介入で損失を計上すれば、政府は議会から強い非難を受けるのである。為替損失は国民負担になるから、国民の負託を受けた議員は、国会で政府を追及するのだ。
 
 ところが、日本政府はドル上昇局面でもドル資産を売る気配すら示さなかった。
 
 2007年6月末の外貨準備残高は9136億ドルだった。これが、2011年6月末に1兆1378億ドルにまで増加した。この期間の増加は2242億ドルである。
 
 円ドルレートは2007年6月の1ドル=124円から2011年6月の1ドル=80円まで円高・ドル安で推移した。ドル購入の平均コストを仮に102円としておこう。2242億ドルのドル購入代金は22.9兆円になる。
 
 2007年6月末の9136億ドルの当時の円換算金額113.3兆円とこのドル購入代金を合計すると136.2兆円になる。他方、2011年6月末の外貨準備残高を1ドル=80円で換算すると、91.0兆円になる。両者の差額は45.2兆円だ。この4年間に45.2兆円の為替損失を生んだことになる。
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会社が経営危機に瀕して、必死で経費削減、減量経営を実施しているときに、財務部だけが財テクに暴走し、史上空前の大損失を計上しているのである。
 
 国会は2兆円や6兆円の補正予算を審議して、数千億円の高速道路料金無料化、子ども手当、高校授業料無償化、農家の個別所得補償などを論じているが、なぜ4年間で45兆円もの損失を計上している外貨準備資産の巨大損失を論議しないのか。
 
 為替介入権は財務大臣にある。円高・ドル安が秩序なく進行する局面で、為替介入を行うことは、一定の制約のなかで許容はされる。しかし、政府が購入したドルは、ドルが上昇した局面で密かに売却することが求められるのだ。
 
 円高を抑制することは輸出産業の利益にはなる。しかし、この介入で損失が生まれれば、その負担は国民が負うことになる。つまり、外為介入は現在の図式では、一般納税者から輸出産業への所得移転をもたらすものなのだ。一般国民から徴収した税金を輸出産業に対する補助金として支出することに等しいのだ。
 
 また、日本政府のように購入したドル資産を売却せずに永遠に保有し続けるならドル資産購入のために支払った円資金は、米国政府への献上金でしかない。国民の血と汗の結晶である税金が、国民に断わりもなく宗主国米国へ献上されているのだ。このような植民地政策を容認することは断じて許されない。
 
 また、経済学の見地から言っても、ファンダメンタルズから外れた為替レートを是正するなら為替介入は意味があるが、ファンダメンタルズに見合う為替変動を介入で阻止しようとしても無理である。介入は一時的な効果しかなく、為替損失を生み出すことで弊害の方がはるかに大きい。
 
 2002年から2004年にかけての不自然で巨額のドル買い介入の真相を明らかにすること。2007年から2011年までの4年間に45兆円もの為替損失を生み出したことについての責任追及がしっかりと行われなければならない。

転載元 転載元: 憲法と教育基本法を守り続けよう。

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