♪バルボット成江のフランス便り♪

パリより100km、ボーヴェより、今日は急に夏が近づいたような天気です。

2me mvt

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左手とレオン・フライシャー

素晴らしいピアニストが一瞬にして手をだめにする。その後30年の長きにわたってもとのようには弾けなくなったレオン・フライシャーが先ごろカム・バックした。いわく[スポーツ選手と違って少しの筋肉しかない。大切にしないと。] さらに「痛くなったらすぐやめること。7,8時間も練習してはいけない。」
そんなにしていたのは私の場合エコール・ノルマル音楽院にいたころだけだが、それでも弾きたくなるのは性である。
敬愛するマレー・ペライアも支障があって演奏活動をしていないらしい。
でもきっと音楽は溢れているのだ。彼らのうちに滾々と湧き出る泉のように。

来週1週間だけお休みします。
今日は弾けるものだけ弾いてやめる。
午後にマイテーヌが来て練習したのでアンコールに違ったものをしようとプッシュ。ピアソラなどさらってみる。
久しぶりに聴いたピアノのように、新鮮で急に一人になると弾きたくなった。
前と違う両手のバランス。そこからもっと見えてくるものもある。自分が何で弾きたいのか何が弾きたいのかもよくわかる。
不思議です。もしかしたら感じていた壁は自分にあった。何かたがが外れていくような不思議な感覚。すべてのことは無駄ではない。

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バレエよもやま

 
娘が冬休みなのを利用して、いつも土曜日のみ通っているパリのバレエ学校にきょう水曜日も初めて連れて行く。ここの先生は、もとオペラ座の校長先生をしていた人で、年齢不詳、ただならぬオーラがいつも感じられる。受付の部屋にはインコと、金魚がいる。不思議。

毎週水、土、と主に小さなダンサー志望の子供から、青年までを生徒としている。ボーヴェから電車でほぼ乗換えを含めて片道2時間弱見なければならないが、来ている生徒の水準、レッスンの内容を見ると納得が行く。
小さな生徒たちがオペラ座の学校入学目指して(あるいはすでにオペラ座の生徒だが休みを利用して)目的をしっかり持ってくるので、おのずとレヴェルも高い。
親や付き添いの人たちもじっと見学(バルコニーのように上から見学できる作りだ)している。そこにもただならぬ熱気が漂う。
私のようにバレーの世界を知らぬ門外漢は、ただ感心し、ただ圧倒されていたが、娘がしっかり練習しているのを横目に、[気分転換を兼ねて]外に出る。しかしつい親心で、ギャルリー・ラファイエットまで足を伸ばし、[バレーの子供用のウェアを置いてありますか]と案内で訊く。結局探し物はなかったが、ボーヴェでも見つかるのに言い訳を見つけて買い物に出る自分がなんともいじましい。
ピアニストは不精なタイプ、スポーツマンタイプに分かれると思うが、私はどう転んでも前者のタイプ。散歩くらいしか運動をしないのである。
バレーをやる自分の子供に比べ、親は何でも車で用を足し、動くのが面倒なヒトである。だから急にピアノも練習をハードにして腱鞘炎にもなる。なんでも我でやってはダメなんである。
と、ついまた手の話に戻ってしまった。

バレーのレッスンについてはまた機会を見て触れたいと思います。

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