制作日誌

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「仮面ライダー THE NEXT」制作日誌(3/29・30)

3月29日(木)・30日(金)

いよいよクランクアップも迫ってきたこの二日間。セットで素材大会となりました。これまで撮ってきた中で、合成が必要なんだけど後回しにしていたカットなんかを、リストに従って順に撮影していきます。『THE NEXT』では150近い合成カットがありますから、撮影する素材も膨大です。

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中でも仕掛けが大きかったのは、V3のキック。これは後半の大きな決め技になるのですが、ワイヤーが四方八方に伸びていて、V3を持ち上げるワイヤー、位置を決める「ガイド」と呼ばれているワイヤー、そしてV3を回転させるワイヤーなどです。このときばかりはお手すき(映画業界では手の空いている人を指す)を集めて、スタッフ総出でワイヤーを引きました。
ジャンプのタイミングと、回転のタイミング、それからカメラのフレームワークがぴったり合うまで何度も繰り返しました。アクション俳優さんのテンションや体力もありますから、やみくもに多くやればいいという訳ではありません。的確に、アクション監督の横山さんの指示が飛びます。



セット内の素材を撮り終えると、次に外のオープンセットでショッカーの旗やらエンブレムやらを燃やして素材を撮影。炎の中に手を突っ込むV3という危険なカットも撮影されました。このカットでは、氷であらかじめ腕ごと冷やしておいて、その上から防火素材で何十にもガードをして、アクション俳優さんが呼吸を整えて、そしてカメラを回します。こういうカットでは、本番はワンチャンスである代わりに、何度も何度も繰り返し念入りにテストをします。普段何気なく見ているシーンでも、相当な苦労があるんだということを、身をもって感じました。


素材大会の二日目は、別セット内で水槽の撮影が行われました。「ゴキブリがわいているような水槽」という監督のイメージカット。じゃあ水槽にゴキブリを投入するのは誰? 当然 ・・・僕。
ウソでしょ?と思うようなことが実現になるのが映画の世界。持道具の方が渡してくれた虫かごには、活きの良いゴキちゃんとすでにお亡くなりのゴキちゃんがスタンバイ!僕だけがおもむろに水槽に入り、監督の用意スタートでゴキ投入。まずは虫かごのフタを開け、一匹を素手で豪快に掴み・・・・・・嘘です。ビニール手袋(しかも二重☆)で掴み、水槽に放り込みます。すると、、、外でモニターを見ている監督が「動きがちがーう!」え〜!そんな事いっても・・・あ・・・  (一匹目がもがきながら沈んでいく)・・・えーい、二匹目投入! あ、コースから外れた。それをピチャピチャと戻そうとすると「こら、加藤!!今いいところなんだよ!ゴキブリが必死に陸に戻ろうとしてるだろ! ・・・あ・・・ (二匹目も水没) ・・・・え〜い、こうなりゃやけだ。Wゴキ投入。二匹が分かれて泳ぐ!SWIMゴキ!!SWIMだ!ゴキィ!! あ・・・やっぱり水没・・・・意外に泳げないのね
「カット〜!!」
・・・・ふぅ、こんな感じで撮影終了。本日の撮影は終了しました。

その後、スタッフの皆さんと軽く打ち上げしましたが、僕の手にはゴキちゃんがもがく感触が残ったまま・・・(涙) とにもかくにも撮影も無事終了。実景を残すのみとなりました。

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加藤和樹さんとスタントチームもクランクアップ!
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諸事情により正面からの写真は載せられませんが・・・森絵梨佳ちゃんもクランクアップ!!

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