MUSIC OASIS

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2005年10月10日

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PYRAMID / PYRAMID (2005)

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神保彰(d)、鳥山雄司(g)、和泉宏隆(p)
with 鳥越啓介(b)、アリサカ・ミカ(voice)、アキ(voice)

神保、鳥山、和泉の「慶応出身TRIO」PYRAMIDのアルバム。
3人は言わずと知れた日本フュージョン・クロスオーバー界の大物達。

神保はカシオペア、ジンサク、熱帯ジャズ楽団、インテリジェント・ジャズ、Brian Brombergとのユニット、ヒダじんぼ、シンクロナイズドDNAなど、いずれもハイテクなドラムを聴かせまくってきた、メカニカルドラマーNO.1。

鳥山はスタジオを中心に、ハイテクからアコースティックまでプロデュース力を発揮したアルバムに多数参加している。

和泉はT-Squareで長年キーボーディストとして活躍、現在はソロでアコースティックサウンドを追求している。

とまあ、この3人が組んだら、ハイテクなフュージョンサウンドを否が応でも期待してしまうものだが、そこはさにあらず。

1曲目のRamsey Rewisの「Sun Goddess」からして、グルーヴを大事にした、手数を抑えたシンプルな出音。
みんな大人になったのね・・・、と感慨を覚えてしまうのも束の間。
彼らのオリジナルが続くも、かなりのテクニックを使いながらも決してハイテクには聴こえず、ひたすらメロディとグルーヴを大事にし、落ち着いて聴くことの出来るサウンドになっている。
楽器、音作りも極めてナチュラル。これはBGMとしても最適な作り。
曲も、和泉氏は昔からやさしく心に残る曲を書いているが、今回もいい曲を提供している。他の2も同様。

ラストの「Feel Like Makin' Love」は、多少アレンジが施されているものの、ここまで一貫してやさしいサウンド。疲れる曲が1曲もない!
でもスムースジャズのようにありきたりじゃないところが、さすがプロデュース力のなせる業。

上質な音楽に久々に出会いました。

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aiko / astral box (1997)

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aiko(vo)、島田昌典(key、arr、prog)他

aikoの初ソロアルバム。ただし、インディーズ時代のためとっくに廃盤。
現在は入手困難でネットオークションでは数万円という話も・・・。

アレンジャー、島田氏の手によるサウンド。メジャー後の曲も一部の例外を除きほとんど島田氏のアレンジによるもので、現在と大幅にコンセプトが変わっている訳ではないので、初期のアルバムにも関わらずあまり違和感はありません。


1 Do You Think About Me ?
この曲は、私にとってのマストです。未だにメジャーで再録されたものがないので、こんな名曲なのに何でかな、と思っていたら、プロデューサーが「ここぞという時まで封印」してるって、例の「aiko bon」に書いてありましたね。それくらい秘蔵の曲なんですね。
16beatのミディアムバラードで、Earth,Wind&Fire、Stievie Wonderなどにも通じるBlack Musicの香りもしてきます。メジャー後のaikoの曲は8beatのロックが多く、あまり黒くないサウンドに敢えてしているような気がしますが、aikoの元々のルーツは16beatのBlack Musicにもあるんじゃないか、って勝手に思っています。ベースラインなんて、Stievie Wonderのシンセベースの世界観。
鬱なコード進行に鬱なメロディー、鬱な歌詞。しかし心に迫るものは他の曲を寄せ付けない。あんまり形容する言葉が見つかりませんが、それだけ完璧な曲。
明石の「魚の棚商店街」に旅行で行ったら、この曲がたまたまBGMでかかっていました。。なんて素敵な商店街だ(笑)

2 キスで起こして
シングル「ロージー」のカップリングとして再録されているバージョンはミディアムテンポでゆったりとしたアレンジで、生楽器による録音。本作のバージョンは打ち込みバリバリ、「ドリカム」の影響もかなり見受けられるサウンドかなと思います。

3 How To Love
思いっきり打ち込み、といった感じの6/8ミディアム。
かなりストレートなコード展開で、ひねくれたメロディーはなく、まさに若かりしaikoの曲!って感じです。高音域まで、若さで歌いきる!って感じのさわやかなヴォーカル。

4 Power of Love
メジャー2nd「桜の木の下」には生楽器での演奏で再録されていますが、このCDでは打ち込みです。構成、アレンジともほとんどメジャー盤と同じですので、あまり新鮮さはないかも(笑)。逆に、この時すでに完成されていた、ってことでしょう。

5 光のさすあしもと
ヴォーカル、エレピ、パーカッションといったサウンド作り(打ち込み)。これもとても鬱な曲です。これを張りのあるaikoヴォーカルで朗々と歌う。所々、テンポがルバートになりますがそれもいい感じ。心が本当に揺さぶられます。聴き過ぎると鬱になります(笑)
この曲もメジャーでは再録されていませんが、きっと秘蔵なのでしょう。


全体を通し、aiko節っていうのは、この時から何も変わっていないんだな、とつくづく思います。それは、最初からオリジナリティを持っていた、っていうこと。これはJ-POP界において、驚異的なことだと思います。

「Do You Think About Me ?」と「光のさすあしもと」が再録されるタイミングは何時やってくるのでしょうか。でも「三国駅」のカップリングで「ハチミツ」が再録されたので、希望はあるかも。

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aiko / 夢の中のまっすぐな道 (2005)

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aiko(vo)、島田昌典(key、arr)、佐野康夫(d)、村石雅行(d)、河村智康(d)、根岸孝旨(b)、Sting宮本(b)、美久月千晴(b)、バカボン鈴木(b)、落合徹也Strings、etc.

aikoのメジャー通算6枚目のアルバム。
シングルカットされた「かばん」「花風」「三国駅」を含め、全13曲の大作です。
今回のアルバム、ものすごく大きな世界観を掴んだような気がします。これまでもポップで、心がキュンとする、いい曲を沢山書いているaikoですが、今回は一皮も二皮も剥けたというか、とても壮大なスケールを持っていると思います。それはアレンジが大げさという意味でなく、シンプルなバンドサウンドでも曲のもつ広がりが格段にある、という意味です。
またこのアルバムはこれまでより、ベースがより前に立ったミックスになっています。お陰で、リズムがより際立っていますが、aikoのヴォーカルを更に引き立てているので、素晴らしい。

以下、好みの曲を中心にコメント。

1 青い光
この曲、発売前にCMでサビが流れていたのを聴いたんですが、「なんて深いんだろう・・・」と一発でグっときました。お得意のミディアムスローなテンポで、やさしく歌い、そして段々力強く、ファルセットを交えながら気持ちを込めて歌う、それに合わせ、佐野康夫氏のドラムのフィルインもドラマティックに、しかしあっさりと流れていく。このドラムは名演です。

2 恋人同士
一転、4beatアレンジ。aikoお得意の、半音よりもう半分ピッチが低いところで絶妙に感情を表現する歌い方がバッチリはまっています。イントロの奇数分割フレイズも惑わせてくれてJ-POPっぽくなく、good。

4 明日もいつもどおりに
こちらもaikoお得意、6/8の曲。ミディアムテンポでの6/8でやさしく歌うのがaikoの真骨頂。

6 恋の涙
とってもかわいらしいメロディを持った曲。しかし、村石雅行氏のドラムがラウドに暴れまくるアレンジで、超ミスマッチ!。でもリピートして聴いていると必然に感じられてきます(笑)。ラウドな中にもデリカシーのあるドラムを叩ける村石氏だからこそですね。村石氏は4thアルバム「秋そばにいるよ」の「赤いランプ」でも叩いていますが、パワーは同じ(笑)

7 ビードロの夜
こちらはもろロックなアレンジ。根岸氏のベースがブイブイいってます。こんなにラウドなベースをJ-POPで使っていいのか(笑)っていうくらい。迫力バッチリ。

8 愛のしぐさ
こちらも「青い光」と同様、非常に壮大なスケールを感じます。ミディアムテンポで鬱な感じのサウンドの中、心の奥底から湧き出るかのようなヴォーカルで、これも素晴らしい出来ですね。

10 Smooch!
とってもポップでかわいらしいイメージの曲ですが、メロディは半音進行を多用した、そうとうひねくれた曲なところがaikoの真骨頂。PVでの映像も合わせ、新境地を開いたような感じの曲ですね。

とまあ、シングル曲以外を中心に書いて見ましたが、今回のアルバムは本当に良い!個人的には「秋そばにいるよ」に並ぶヘビーローテーションです。

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noon / my fairy tale (2004)

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noon(vo)、ユキアリマサ(p)、佐藤慎一(b)、セシル・モンロー(d)、富永寛之(g)、長澤紀仁(g)、Steve Sacks(fl)、小沼ようすけ(g)

noonのセカンド。ゴンザレス鈴木の「Soul Bossa Trio」のアルバム「Songs And Melodies」で、フィーチャリングアーティストとして2曲歌ったのが初レコーディングのようで、その後ソロアルバムもリリース。

トヨタホームのCMで「Close To You」を使っていますが、それがnoonのヴォーカルです。あのバージョンはちょっとゴージャスですが。あのCMでnoonを知った方も多いでしょう。

ノラ・ジョーンズのような「アコースティックで、シンプルなサウンドの中でやさしく歌う」というコンセプトに近い感じです。ドラムなどはシンバルしか使わないのではないか、なんて曲もあります。
基本的なベースはJAZZに置いていますが、とても分かりやすく音をまとめており、リラックスして聴くことができますね。

その中でも白眉は、Carol Kingの「So Far Away」。シンプルこの上ないバンドサウンドに、やさしく、切なく、情感を織り交ぜながら歌うこのトラックは、オリジナルを凌ぐのではないかというくらい、いい仕上がりです。この曲はnoonさんのライヴでも聴いたことがありますが、客席を包み込むようなやさしさに溢れたサウンドで、素晴らしい空気感を醸していました。

そしてもう1曲、Eric Craptonの「Tears In Heaven」。こちらも同じくシンプルなサウンドで例の曲をスローテンポで歌います。こちらも素晴らしい出来。

現在はゴンザレス鈴木氏の元を離れ、ビクターに移籍したようです。メジャーになってもハートを失わない、いい音楽を聴かせてほしい!

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