松下宏の見たクルマ、乗ったクルマ、会った人

東奔西走を続ける自動車評論家・松下宏が見た、触れた、乗ったクルマと、出会った人たちを平日毎日更新を基本に連日報告します!!

全体表示

[ リスト ]

ミニEとリーフ、電気自動車2台に試乗

 
ワールドカップ観戦なども影響して、16日はほとんど寝ていない状態で早朝から再び東京ビッグサイトへ。ミニをベースにした電気自動車のミニEと、7シリーズをベースしたハイブリッド車のアクティブハイブリッド7の2台に試乗しました。どちらも限られた時間での試乗でしたが、とても良く走る次世代自動車であったのが印象的でした。
 
イメージ 1
 
最初に試乗したのはアクティブハイブリッド7で、これはいわゆるマイルドハイブリッドと呼ばれる方式のハイブリッド車です。電気モーターを追加することで、アクセルを踏み込んだときにM3並みの豪快な加速を実現するとともに、750iに比べると大幅に燃費を向上させています。モーターが働くのはアクセルペダルを強く踏み込んだときで、すさまじいくらいの加速感があります。ただ、燃費を稼いでいるのは走行中よりも停車中のアイドリングによる部分が大きいようです。車両重量は2210kgに達していますから、LS600hやS400ハイブリッドなども同じですが、高級車のハイブリッドは考えものです。
 
今回は試乗できませんでしたが、BMWはX6をベースにしたストロングハイブリッド車も設定しています。これはGMやメルセデス・ベンツと共同開発したハイブリッドシステムを採用したるものです。
 
イメージ 2
 
ミニEはアメリカやヨーロッパで実証実験が始められているもので、ミニのラゲッジスペースにたくさんの電池を搭載して作られた電気自動車です。こちらも電気自動車らしく瞬時にトルクが立ち上がるため、実に強力な加速フィールが味わえます。トラコンが追いつかないくらいの強力な加速です。またそれ以上に印象的だったのは、最大で0.3Gに達するという回生ブレーキです。アクセルペダルから足を離した瞬間から強い減速Gが発生するので、かなりの違和感がありました。
 
強めに出るトルクステアなども含めて、乗り慣れてくればまた印象は変わると思いますが、30分ほどの試乗時間では慣れるところまで行かず、何とも妙な印象が残りました。ただ、走りにもしても回生ブレーキにしても、こうした方法もあり得るというひとつの例を提示したもので、日本でも来年から実証実験を始めるということですから、データを積み重ねることで改良が進められていくのだと思います。
 
試乗の後、午前中はシンポジウムに出席しました。BMWというと、“駆け抜ける喜び”というキャッチフレーズが示すように、走り志向の自動車メーカーというイメージが強いのですが、環境問題にもしっかり取り組んでいるという姿勢を示していました。
 
イメージ 3
 
午後は追浜まで走って日産のグランドライブでリーフの試乗というか取材会。短いコースを2周ほど走っただけですが、これが極めて高い完成度で洗練された電気自動車に仕上がっていました。
 
午前中にミニEの加速フィールを味わったばかりなので、リーフの発進加速にそれほど強いインパクトを感じませんでしたが、静かでスムーズな加速が伸びていきます。ハイブリッド車では力強い加速を得ようとするとエンジンもかかるので騒音レベルがかなり高まりますが、それとは全く異なる電気自動車ならではの加速感です。
 
重いリチウムイオン電池を車体の中央近くの低い位置に搭載していることが貢献して、安定感にすぐれた走りを示すことや優れた乗り心地を確保していることも印象的でした。短時間の試乗だったのでうまく表現できないのですが、普通のガソリン車で操縦安定性と乗り心地の両立というのとは、少し違った感覚がありました。
 
この完成度で、しかもi-MiEVに比べて割安な価格が設定され、しかも国(次世代自動車振興センター)以外にも都道府県段階や市町村段階で補助金が受けられることを考えると、ガソリン車と比較しても十分に競争できるクルマになりそうです。
 
昨年あたりにゴーン社長が電気自動車についていろいろ語っているを聞いても、半分くらいは眉唾だなと思っていたのですが、リーフのデキは想像以上でした。
 
日産の予測でも、世界的に見て電気自動車が販売の10%を占めるようになるのは2020年頃(日産はもっと高い比率で売る計画)とのことですから、簡単に電気自動車の時代がやってくるわけではありませんが、リーフの登場は電気自動車の時代に向けてネジをひと巻きもふた巻きも進めることになりそうです。
 
電気自動車では航続距離が問題になりますが、いつも遠出をするような使い方をするばかりではないので、たいていの人にとっては実用性の面での制約もそう大きくはならないのかも知れません。
 
ただ、それ以上に大きな制約となるのは、私が電気自動車やプラグインハイブリッド車を買えない理由でもある集合住宅居住者の充電設備です。最近では、地方都市でも高層の集合住宅が増えていますが、その1階に駐車場があったとしてもそこに自分用のコンセントはありません。個人用の充電設備を設けられるかかどうか、またその費用をどうするかということになると、これは相当に難しい問題です。既存の高層住宅にどう充電設備を設けていくか、これが電気自動車普及の鍵になる要素かと思います。
 

閉じる コメント(0)

コメント投稿
名前パスワードブログ
投稿

閉じる トラックバック(1)

トラックバックされた記事

日産リーフ 試乗レポートを集めてみました。

日産自動車の塚原です。 6/11〜19の間、多くの方にお集まりいただき日産リーフを試乗していただきました。 その模様は多くのメディアに取り上げられています。YoutubeやTumblrでその一部を紹介しておりますので、ぜひご覧ください。 また、多くの方にtwitterで、リーフ試乗の感想を感想がつぶやいていただきました。なかには、試乗会の最中にも実況つぶやきをしていただいた方も。ありがとうございます! 皆さんのリーフ試乗会に関するTwitter上でのつぶやきを、Togetterという、Twitt

2010/6/24(木) 午後 3:25 [ 日産:100%電気自動車 日産リーフ ブログ ]

トラックバック先の記事

  • トラックバック先の記事がありません。


.

松下宏
人気度

ヘルプ

Yahoo Image

  今日 全体
訪問者 305 1496205
ブログリンク 0 61
コメント 0 877
トラックバック 0 75
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
検索 検索

開設日: 2006/10/19(木)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.