12/02/20 『夏物語』 評価 ★★★☆☆
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2006年作品
・評価 ★★★☆☆ 主演: イ・ビョンホン、 スエ、 チョン・ソギョン、 イ・セウン、 ユ・ヘジン 今回、特集を組むことになったのは、ユン・ソギョン教授(イ・ビョンホン)。
堅物のイケメン教授なのだが、高齢で大学を辞めたという噂を聞き、 教え子のスジン(イ・セウン)が、この堅物の出演交渉に当たることとなったのだ。 特集番組のテーマは、「死ぬ前に、もう一度会っておきたい人」 的なもの。 先生はあまり気が進まないながらも、ゆっくりと当時のことを語り始めた。 1969年。
今から、40年近くも昔のこと。 ソギョン青年はソウルの大学生だった。 当時の政権は独裁政権であり、民主主義はないがしろにされ、 国民は圧政に苦しんでいた。 そんな世の中だから、学生たちは徒党を組み、 この独裁政権に対し、各地で反対運動を起こしていた。 裕福な家庭に育ったソギョン青年は、この学生運動に積極的ではなかったが、 反りの合わない父に反発し、今回の農村奉仕活動に参加することとなったのだ。 学生たちが降り立ったのは、電気も通わない僻地の村、スネリ。
真夏の炎天下での農作業は、お年寄りの身体にはこたえる。 そこで若い学生たちが、しばらくの間いろいろな手伝いをしようというのだ。 教授に出かける用事があるというので、とりあえず想い出話しは、また後日。 この教授の話しをもとに、スジンとキム・プロデューサー(ユ・ヘジン)は、
何はともあれ、スネリ村で取材をすることにした。 キム 「昔、図書館があったそうですが、ご存知ですか?」 元村長 「あったよ。この村の自慢だった」 スジン 「では、図書館の司書だった、ソ・ジョンインさんを覚えてますか?」 元村長 「・・・・・・あんたたちは?」 キム 「取材をしてるんです。 ジョンインさんのお住まいもご存知かと思いまして」 元村長 「知らん! 駆け落ちしたヤツなど」 スジン 「駆け落ち?」 キム 「もしかして相手の男性は、ソウルから来た大学生?」 元村長のキム爺さん(チョン・ソギョン)は、 その後、何も話そうとせず、不機嫌そうにその場を去った。 彼の言動から見て、訳アリだということは確実だった。 ソ・ジョンイン(スエ)とは、スネリ村図書館の司書。
ソギョン青年が好きになる女性なのだが、二人の出会いは笑劇的なものだった。 楽しげな鼻歌に誘われ、民家へと入り込むソギョン。 そこで洗濯物を干しているジョンインを見つけると、彼女がスカートをたくし上げ、 太ももをかいているところで目と目が合い、洗面器の水をぶっかけられたのだ。 気の強い彼女を気に入ったソギョンは、その後、 ことあるごとにジョンインにちょっかいを出し、迷惑をかけるのだが・・・・・・。 村に数日もいると、いろんな事が耳に入ってくる。
ジョンインは 「アカ」 の娘。 つまり、スパイの娘ということだ。 ジョンインの父親はこの村に図書館を建てた恩人だったが、 北のスパイとして捕まり、処刑されていたのだ。 まだ幼かったジョンインは罪に問われず、この村に残ったのだが、 いまだにアカの娘として扱われている部分も少なくなかった。 そんな彼女の内心が気にかかり、 片時もジョンインの側から離れようとしないソギョン。 人目が気になり、付きまとう彼を嫌がるジョンインだったが、次第に・・・・・・。 ソギョンは、こと恋に関しては積極的な男だった。
お遣いを頼まれて街に行きたいのだが、 道が解からないから一緒に来て欲しいとウソをつき、デートもした。 学生たちが準備した夜の映写会では、二人だけの特別席を用意し、 ジョンインにロマンチックな夜を強引にプレゼントしたこともある。 ジョンインとの仲がイイ感じになり始めたころ、ある事件が発生した。
都会の電力会社に勤務しているキム村長の息子が、 勤務中の感電事故で亡くなったという報せが入ったのだ。 事前に会社側から、事故があって入院中という手紙が届いていたのだが、 ジョンインが村長にいらぬ心配をかけまいとして、 息子さんは元気だとウソをついていたのが、ここに来て裏目に出た。 ジョンインは村民の目の前で殴られ、 やっぱりアカの娘だと罵倒されたのだった・・・・・・。 悪いことは続く。
村の自慢の図書館が失火により全焼してしまったのだ。 この火事で、ジョンインと村人をつなぎ止めていたモノも焼失。 落胆の矛先は、すべてジョンインへと向けられた。 彼女と同世代で、幼い時期を彼女と過ごした人たちの中には、 彼女に同情する者もいたが、過疎の進んだ僻地の村では、村八分が当然。 村に初めて電気が通った記念すべき日も、公民館に彼女の姿はない。 ソギョンは自然と駆け出していた。 彼女は独り淋しく、月明かりの照らす池のほとりでうずくまっていた。
側に寄り、何度話しかけても返事がない。 どうにか振り向いてもらおうと、ソギョンは一人芝居を始める。 ソギョン 「歴史的な日に、なぜ一人でいるんだ?」 ソギョン 「何の日?」 ソギョン 「今日は、人が初めて月に行った日だよ。 みんなでテレビを観たんだ。君もいれば好かったのに」 ソギョン 「どうだったの? 気になるわ」 ソギョン 「困ったな。そんなに聞きたい? 解かった」 立ち上がり、適当に近くの物を手に取るソギョン。 ちょっと気になり、その様子をチラっと見るジョンイン。 ソギョン 「アームストロングって人、おかしな歩き方だった」 わざとらしく、ガニ股で歩いて見せるソギョン。 ソギョン 「重力がないからだって言うけど、普段もウンコもらした歩き方かも」 ウンコのくだりで吹き出したジョンイン。 ソギョン 「おかしい? ほらね。一人より僕といる方が楽しいだろ? 一人で悩まないで話して。 悲しければ悲しい、苦しければ苦しいと、僕に。 これからは僕に話して」 翌日。
ソウルの大学から報せが届いた。 学生運動弾圧のため、近々、警官隊の突入があるらしいとのことだった。 一般の学生たちの多くは、すでに避難を始めているという。 ソギョンたちの班も活動期間の予定を切り上げ、 反対運動に応援参加するとのことで、村を離れることが決定した。 ソギョンはジョンインも一緒にソウルへと連れ帰るつもりだったが、 彼女はこれを拒否。 ジョンイン 「元気でいるわ。心配しないで。幸せに過ごすから」 ソギョン 「一緒に行こう」 ジョンイン 「お願い。笑顔で帰って」 気の強い女だ。 一度言い出したら聞かないことは、よく知っている。 帰省の汽車に乗り込むソギョン。
しかし・・・・・・。 やはり、彼女への想いは断ち切れない。 八部にされた彼女を守れるのは僕だけだ。 はたして、ソギョンの取った行動とは!?
弾圧を受けるソウルの学生たち。 そして、スパイの娘という身の上のジョンインの運命は!? 二人の恋はどうなってしまうのか!? __________________________________ イ・ビョンホン主演の 『夏物語』 です。 私自身、実に5ヶ月ぶりの韓流映画。 と言うのも、私が通っているレンタル店の韓流コーナーは連ドラばかりで、 劇場版的なモノは縮小されちゃったんですよね。 私の大好きなチャ・テヒョンの出演作なんて、もう消えちまったも同然。(> <) なので四天王の一人、ビョン様に手を出してみた次第です。 本作は、ビョン様が老人役に挑戦ということで話題性もあり、 ファンの評価も高かった作品なので期待して観たのですが、 私の心には響くモノがありませんでしたね。 はっきり言って、不満です。消化不良もいいところ。 この程度の作品で最優秀作品賞とは・・・・・・。 次に出演陣について。
イ・ビョンホン スエ ユ・ヘジン
(ソギョン) (ジョンイン) (キム・プロデューサー) まずは、ソギョン役のイ・ビョンホン。
なんだかんだ言って、実は初見です。 意図的に避けてた節もあるんですが、この度ようやく観るに至りました。 でも、作品が悪かったのか何なのか、 私の中でのビョン様の評価は激オチくんとなりました。 彼については、本作の演技しか知らないので、 本作の演技のみでの比較となりますが、 私の敬愛するチャ・テヒョンやチョ・スンウ、ファン・ジョンミンなどと比べると、 あまりにもその演技力に見劣りがしました。 まったく情報のない、まっさらの状態で観たユ・ジテやヒョンビンにも、 ある種の大物感を感じたのですが、本作のビョン様には何も感じませんでしたね。 彼には、映画作りに対して情熱があるのか?という疑問すら感じましたよ。 率直に、ビョン様は純愛モノが似合わない印象を受けました。 この人、アクション性の高い、カッコつける作品が似合うんじゃないですかね? 次に、ジョンイン役のスエ。
彼女は、主演映画 『ファミリー』 で観たときに、まずまずの好印象でしたね。 本作では主演のイ・ビョンホンの推薦で、彼女に白羽の矢が立ったとか。 本作での彼女の印象ですが、 やはりインパクトのある演技をする女優さんだと、改めて思いましたね。 ビョン様とは違い、眼差しにオーラがあると言うか、存在に力があるんですよね。 立ち姿ひとつ取っても、そう。 凛としていると言うか、「出来る」 雰囲気が漂ってるんですよね。 美人ではありませんが、主演を張ることの出来る女優は、 こうでなくてはならない、と感じましたよ。(^^) 最後に、ユ・ヘジンを少しだけ。
友情出演ということでチョイ役ですが、やはり存在感のある役者さんですね。 チョ・スンウ主演の 『タチャ』 で、そのズバ抜けた才能を披露してくれています。 私好みの非常に味のある役者で、本当に大好きな役者の一人です。(^^) でわ、総括。
私はイ・ビョンホンの真価をまだつかみかねている段階ですが、 本作はビッグネームを起用してハズした作品という評価で間違いないと思います。 演出の甘さや、作品の完成度の追及という点から見ても、 とても高評価をつけられる内容ではありませんでした。 具体例を挙げますと、序盤にソギョンが 洗濯物を干しているジョンインをのぞくシーンで、 驚いたジョンインがソギョンに洗面器の水をぶっかけるカットがあるのですが、 水をぶっかけた後、二人とも棒立ち・・・・・・。 ぶっかけられたソギョンが棒立ちになるのは解かりますが、 見ず知らずの男に家に侵入された女が、男に水をぶっかけた後、 棒立ちになる姿が違和感アリアリでした。 要するに、他のシーンでもそうでしたが、 恋愛部分がベタ過ぎる上、描写が現実的じゃないんですよね。 街へのデートの帰り道、日も落ちた暗がりの川を、 橋が見つからないからといって、ズブズブ渡って行くなんてあり得ないでしょ。 おそらく制作側が 「こんなもんだろう」 と安易に考え、 視野を狭くしてるんだと思います。 出来るスタッフの作品と比べると、一目瞭然ですね。 スエの演技に敬意を表して、ギリギリ★3つの評価としましたが、 ファンの評価の高い作品だっただけに、ガッカリでした。 以上です。 (脚本/キム・ウニ 他) (監督/チョ・グンシク) ≪おまけ≫
↑TV局からの取材を機に、封印していた過去の記憶を想い起こすソギョン教授。
↑ジョンインに水をぶっかけられたソギョン青年。のぞきはイクないゾ!
↑見知らぬ男に太ももを見られていたことを知り、愕然とするジョンイン。
↑本作で新人女優賞に輝いたイ・セウン。この程度の演技で受賞とは・・・・・・。
↑ドサクサ紛れにキスしようするが、ジョンインに逃げられてしまうソギョン。(恥)
↑村の映写会でジョンインに二人だけの特別席をプレゼントするソギョン。
↑公衆の面前で村長から 「スパイの娘」 と罵られるジョンイン。
↑村のめでたい日も独りで過ごすジョンインと、彼女の様子を見に来たソギョン。
↑学生運動のためソウルへと帰省するソギョンを見送るジョンイン。二人の恋は?
↑そして、数十年後。ソギョン教授が流した涙の理由とは!?
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