ガーデナーの雑記帳

これから初夏まで、たくさんの花が楽しめる季節です!/頑張ろうニッポン!(^o^)/

水辺の植物・シダ類

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ミズドクサ/ミズトクサ(水木賊/水砥草)/ミズスギナ

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ミズドクサ/ミズトクサ(水木賊/水砥草 Equisetum fluviatile=Equisetum limosum/英名:Swamp horsetail/Water horsetail)トクサ科トクサ属・耐寒性常緑多年草:抽水植物(草丈20〜100cmくらい)日本自生(北海道〜中部以北)、朝鮮半島、中国北部〜サハリン、シベリア、ヨーロッパ、北米など、北半球の温帯北部に分布
(撮影7/8)


トクサ(木賊/砥草)の仲間はこれまでもいくつかUPしてきましたが、
今回は日本の北部の湿地や沼地に自生する「ミズドクサ」です。
オオトクサに比べるとやや軟弱で、
草丈30cmくらいまでの矮性の「ヒメドクサ(姫木賊)」よりもやや太いくらい、
だいたい3〜7mm。線が細いのに、草丈は結構高くなり、写真のものでも60cmくらいあります。
明るい緑が美しく、バランスも良くて柔らく涼しげな印象ですね。

「ミズスギナ」とも呼ばれますが、一般にミズスギナは節から長い枝を輪生するものを言い、
「ミズドクサ」は同じ種ですが、輪生する枝は短いものを言います。
また「ヒメドクサ」との違いは茎の内部が空洞になっていることです(ヒメドクサにはありません)
湿地や水辺を好むトクサ類の中でも、特に水を好むのが「ミズドクサ」で、
地下茎で横へ広がっていき、群生します。
特に北方に自生するトクサだから、と言うわけでもないのですが、
寒さに強いのはもちろん、戸外で冬越しします。
寒さでもし地上部が枯れても春には新芽を吹いてきますから大丈夫。

日なた〜半日陰など、半日くらい日当たりがあれば環境も選ばないので用途も広いです。
根洗いの草もの盆栽にしても良いし、
コンテナや露地植えでは保水性の高い土に植えますが、
抽水植物で、年中水に浸っていても良いので、
睡蓮鉢などの寄せ植えやビオトープなどにはもってこいの素材です。
(^.^)

自然の中で育つよりももっと密生させたいですから
春〜秋の生育期には施肥をします。
ポット苗などの小さな株を水に浸す場合の水の高さは株元が浸かるくらいとします。
大きくなれば少々株元が水に深く浸かっても大丈夫なので、注意しましょう。
コンテナでの株分けや植替え時期は春3〜5月頃です。
(^o^)


●ミズトクサ参考
(盆栽さんHP・花澤明春園より) http://bonsai.shikoku-np.co.jp/gallery/2009/02/post-1.html
(shuさんのHPより) http://www.botanic.jp/plants-ma/midoku.htm
(知床サイトさんHPより) http://shiretoko.muratasystem.or.jp/2009/05/090527aq.html

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シペラス・パピルス/カミガヤツリ/カミカヤツリ

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シペラス・パピルス(Cyperus papyrus/カミガヤツリ、カミカヤツリ 紙蚊帳吊/英名:papyrus/bulrush/umbrella plant/egyptian paper reed)カヤツリグサ科カヤツリグサ(シペラス、キペルス)属・常緑多年草(花7〜8月・草丈:矮性種20〜50cm、大型種1.5〜5mくらい)北〜中央アフリカ原産
(撮影7/10:園芸店にて)


初夏に良く見る「シペラス・パピルス」です。園芸店に出回っていたのを撮りました。
湿地性のカヤツリグサの仲間で、古代エジプトの紙の原料だったことや
英語の「紙=Paper」も、この「Papyrus」が語源というのも良く知られていますね。

写真は大型種ですが、矮性の園芸種で50cmくらいの「モットム」などもありますから、
夏の「涼」を呼ぶ観葉植物として手軽に楽しめます。
●シペラス・パピルス‘モットム'(Cyperus papyrus‘Mottomu')参考
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Mottomu.html
日当たりと水が大好きなので、室内でもよく日の当るところで育てて、
矮性種などのコンテナ植えになっているものでも、水を切らせてしまうとすぐに茶色くなってしまうので
注意が肝心です。

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気温が高い生長期の今、勢いの良い新芽も育っていますね(^.^)

パピルスによって作られる紙は、良く知られる植物繊維を砕いて作る紙とは違って、
表皮や茎の髄を薄く削いで、縦横に重ね合わせて乾かしたものです。
今でいう「紙」とはちょっと違いますね。
紙だけでなく筏や縄など、地下茎は食用としても栽培されるなど、いろいろと使われていたそうです。
パピルスについてはこちらをご参考までに…
●パピルスの謎(SenryuさんのHPより)
http://www.senryu.biz/nazo/paper/papyrus01.html

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花が咲きはじめています(^.^)

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自生地では4〜5mくらいになるパピルスも、普通で回るのは写真のような1.5m程度でやや小型ですが
それでも十分大きいですよね。
たいていは写真のような水バケツで、水を張ったままで出回ります。
夏の間は生長期で、水が煮え湯にならないように気をつけていれば大丈夫。
耐寒性は5℃くらいで、暖地では屋外の軒下などで冬越しできる、と言われますが
これまで屋外で冬越しに成功したことは一度もありません。
やはり暖地でも冬は屋内に取り込む必要があります。

もう一つ肝心なのは、水を張ったままのこの写真の状態では冬越しは無理、ということです。
温室のように温度があれば問題ありませんが、
普通家の中でも真冬は5℃以下〜0℃くらいまでは下がる場合がありますから
冬越しでは多少乾かせ気味にする必要があります。
通常の植替え時期は5〜6月ですが、
初夏に出回るバケツに入った株は、水持ちの良い土ですぐに植替えて
その後は鉢ごと水に浸けてしまう、というのが簡単です(これは外で育てる場合)。
もっとも室内ではそれは難しいので、水切れに注意して、
なるべく日当たりの良い場所に置いてあげるのが良いでしょう。

冬越しでは土に植わった鉢を室内に取り込んで、他の観葉植物と同じように
乾かせ気味に管理、日中は日当たりの良い場所に、夜間〜朝の気温が下がる時間帯は
なるべく室内の温度の下がらない場所に置く、というケアも大切です。
地下茎で増えるので、鉢から地下茎がはみ出してくるようになると株分け〜植替えです。
包丁や剪定ばさみでザクッ!という感じです。固いのでケガしないように気をつけてくださいね!
上手に冬越しすれば、10年以上楽しめます!
生長温度は20℃くらいで、新芽の吹きは遅めですから、春は気長に待ちましょう
(^o^)


●シペラス・パピルスの育て方(ヤサシインゲイさんHPより)
http://www.yasashi.info/shi_00012g.htm
●パピルスを調べる(Wikipediaより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%94%E3%83%AB%E3%82%B9

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シラサギカヤツリ(白鷺蚊帳吊)/スターグラス/白鷺の舞/シラサギスゲ(白鷺菅) 2009

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シラサギカヤツリ(白鷺蚊帳吊 Rhynchospora colorata=Dichromena colorata/シラサギノマイ(白鷺の舞)/アメリカサギスゲ(鷺菅)/英名:White Star Sedge, White-top Sedge シロボシスゲ/star grass スターグラス/Umbrella plant/Shooting Star シューティングスター)カヤツリグサ科ミカヅキグサ(リンコスポラまたはディクロメナ)属・半耐寒性多年草(花5〜10月・草丈30〜60cmくらい)北アメリカ南東部
(撮影7/8)


暑中お見舞い申し上げます
まだ梅雨明けしませんが、もうすっかり夏の季節になりました
また1ヶ月もサボってしまい大変ご無沙汰いたしました<m(__)m>

暑い夏に向けて湿地の植物や水生植物たちが出回る季節となりました
なかでもこの「シロサギカヤツリ」はポピュラーです。
線が細くて、ス〜と伸びた花茎の穂先の「総苞(そうほう):萼(がく)のようなもの」が
白く色づき、緑とのコントラストがとてもきれいです。花は白い萼の真ん中にあるもの。
北アメリカ南東部(バージニア州〜ニューメキシコ州)〜カリブ諸島にかけての
湿地に自生するもので、コンテナで普通に植えても良いのですが
睡蓮鉢など、水を張った鉢などで育てる方が楽です。

本来は日当たり好きなのですが、暑い時期にはこれを室内に持ち込むと
「涼」を呼んでなかなか粋(イキ)です。
陶器の白や黒の水盤(鉢皿でも良い)に苔玉やミズゴケでおさえて
床の間やリビングに飾ると、グッド!

強健で、暖地では凍らない程度なら睡蓮鉢などに植えたままの状態でも冬越しします。
寒いと地上部は枯れますが、春にまた新芽が出るので大丈夫。
放っておいても育ちますが、地下茎で増えますから、
コンテナならある程度根詰まりしたら、株分け・植え替えます。
(^.^)

今、家でできるビオトープを考えています
狭い庭ではどこまでできるかわかりませんが、循環ポンプを使って小さな「せせらぎ」もつくり
観賞用としても耐えるような、贅沢な構想です。
そんなわけでこのたびブログ書庫に
「水辺の植物・シダ類」という項目を追加しました。
ビオトープにはぴったりのシラサギカヤツリもここに入ります。
これまでUPした他の水辺の植物たちも登場することになると思います。
循環ポンプでは浮遊の水生植物などがオーバーフローで流れてしまったりするのを工夫するのと
有毒のアオコの発生を抑える水の循環なども大事ですが、
どの程度の量の水を循環させればよいのか、研究中。
出来上がるのはいつのことやら…
(^^ゞ

ちなみに、日本に自生するカヤツリグサ科の仲間で名前がよく似ていて間違えやすいのが
「シロガヤツリ(Cyperus pacificus (Ohwi)Ohwi:カヤツリグサ属)」
一部で絶滅危惧種に指定され、自生が減ってきている希少な水生植物です。
以下ご参考までに…
(岡山理科大学・波田研さんHPより)
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/cyperaceae/sirogayatsuri/sirogayatsuri.htm
(西宮の湿生・水生植物さんHPより)
http://matsuoka.xsrv.jp/floraNishinomiya/hydrophytes/plants/shissei/sa_gyou/siroGayatsuri/siroGayatsuri.html
(^.^)


●シラサギカヤツリ参考
(@Scopeさんブログより) http://lifescoped.blog41.fc2.com/blog-entry-51.html
(ハーブの育て方や効能・ハーブで健康生活!さんブログより) http://kero1113.seesaa.net/article/108621515.html
●シラサギカヤツリの育て方(ヤサシイエンゲイさんHPより)
http://www.yasashi.info/shi_00026.htm
●カヤツリグサ科の仲間参考(岡山理科大学・波田研さんHPより)
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/cyperaceae/cyperaceae.htm

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ヒカゲノカズラ/日陰葛/日陰鬘/リコポディウム/クラブ・モス

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ヒカゲノカズラ(日陰葛/日陰鬘 Lycopodium clavatum var. nipponicum/リコポディウム/ムカデカズラ/狼の足/蘿 かげ/神襷 かみだすき/英名:Common club moss/クラブ・モス)
ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ(リコポディウム)属・這い性常緑性シダ(胞子嚢の時期は初夏・這い性で2m以上に伸びる)日本自生〜北半球に広く分布
(撮影08/10/27)


アレンジに良く使われる鮮やかな緑の「クラブ・モス」は、
オーストラリア原産のエキゾチックな花やリーフのベースによく使う、オシャレな花材。
これからクリスマスリースなんかにも活躍しますね!
細かい葉と柔らかい茎、長いヒモのような草姿をしていますから、
どんな風にでもアレンジできていろいろ使えます。

そんなモスも山に行けば
「な〜んだ、そこら中に生えているじゃない!?」
という感じ……、ということで通称「クラブ・モス(英名)」、和名では日陰葛(ひかげのかずら)です。
山道の斜面にも生えていて、油断するとよく滑る!
百足葛(むかでかずら)とか狼の足(おおかみのあし:Lycopodiumは狼の足の意味)など
いろいろな名前で呼ばれますが、
この辺りでは「狐の尻尾(きつねのしっぽ)」と呼んでいるとか。

葉もそっくりで同じ「ヒカゲノカズラ」の名前で呼ばれるものに
「リコポディウム・スクアロスム Lycopodium Squarrosum」通称:ニョロニョロ/ムカデカズラ/狼の足
があるのですが、これは熱帯アジアの1200mくらいの高地の岩場などに着生しているもの。
霧がかかったりと空中湿度の高いところに自生していて、暑さには弱い。
こちらは70〜80cmくらいに立ち上がってから枝垂れていきます。
●リコポディウム・スクアロスム参考(Botanical GardenさんHPより)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Lycopodium-squarrosum.html
(^.^)

写真のヒカゲノカズラ(Lycopodium clavatum var. nipponicum)は、引っ張って抜いてみると
節々から発根して、延々10m、20m……、どこまでつながってるんだろう?
というくらい伸びています。
芝生やシバザクラ、アイビーやハツユキカズラなどなどのグランドカバーと同じです。
「日陰のかずら」と言う名前ではありますが、これが生えているのは
山の中でも直射日光が差すような場所〜半日陰で、日当たりのないところでは生育しません。
手の入っていないうっそうと茂った山では見かけないのもそのためです。

スギの葉に似ていますが、常緑性のシダ植物で初夏〜夏にかけて胞子嚢の穂が立ち上がります。
●ヒカゲノカズラの胞子嚢参考(栃木の山紀行さんHPより)
http://gen33.homeip.net/a350.htm
この胞子を集めてたのが生薬「石松子」で、
これは皮膚の荒れの緩和や利尿薬としても使われるそうです。
そのほか果樹の花粉に混ぜて受粉しやすくするために使われたり、花火の原料にもなるのだとか…

「神襷(かみだすき)」の別名は、ヒカゲノカズラが神事に使われていた証です。
ヒカゲノカズラは長く伸びた茎を切ってもすぐにしおれて枯れるようなことはなくて、
長い間この明るい緑色を保って、葉もイキイキしていますから、
神の「生気」を持つ植物として神事の際の髪飾りや襷(たすき)などに使われました。
そんな記述が「古事記」や「日本書紀」、「万葉集」などにもあって、
古くから非常に重要な植物だったことがうかがえます。
水に沈んでも腐らないので、金魚や鯉の産卵用の藻場用にも使われます。
(^.^)

アレンジなどでも彩りを添えてくれるモスも
山の中では普通に生えているのを見て、広大な自然のアートだと思って
ちょっと嬉しくなりました。
ちなみにヒカゲノカズラ(リコポディウム)属は、
世界に250〜450種(分類により異なる)、日本には22種があるそうです。


●ヒカゲノカズラ参考(Wikipediaより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%83%A9
●植物の世界「神事とヒカゲノカズラ」より
http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/14/1432.htm

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サンショウモ(山椒藻)/サルビニア

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サンショウモ(山椒藻 Salvinia natans(L.)All./サルビニア/英名:Natant salvinia)サンショウモ科サンショウモ属・一年草(浮遊性シダ植物)日本自生〜欧州、アジア〜アフリカまで広く分布
(撮影08/10/5)


昔は水田の雑草でしかなかった「サンショウモ」です。
駆除されてきた結果、今では絶滅危惧種とされ、保護される浮き草になってしまい、
アクアリウムの専門店などでも結構な値段がします。

浮き草のように見えますが、シダ植物です。
寒くなったら、ホテイソウのように枯れてしまいますが
日本の暖地では屋外で越冬するものもありますし、
温暖なところでは多年草として扱われています。
今時分(秋)に葉の下に大小の胞子嚢(ほうしのう)をつくり1個だけが成熟し、そのまま冬越しします。
春に目覚めた胞子はそれぞれ造精器、造卵器をつくり受精し、生長し始めます。
面白いしくみですね!(詳しくは下の参考HPをご参考ください)。

「サンショウモ」は日本にも自生して、葉の大きさは2cmくらいですが、
熱帯アフリカ原産の「オオサンショウモ (Salvinia molesta D.S.Mitch.)」もあります。
同属で草姿も似て、葉は一回り大きくて、一部で帰化しています。
(^.^)


●サンショウモ参考
(身近な動植物さんHPより) http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1891/sanshoumo.html

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