鎌倉女子大学公開講座「少子・高齢社会の子育て支援」第4講
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今日の講義は、鎌倉女子大学の片倉昭子教授による「子どもの心の理解」。 第2講、第3講と、別の講師や助教授がビデオやPPTを駆使して講義されたが、どちらも第1講と内容が似ていて、記事にすることも躊躇われたし、私自身ちょっと飽きてきてしまっていた。 でも、今回は印象的な講義だったので、記事にしておきます。 片倉教授はこの4月から鎌倉女子大に招かれて現職に就かれたばかりで、それまでは、早稲田大学で心理学専修課程を修めて以来30年以上、都内4箇所の児童相談所で児童心理司や児童福祉司として「現場」で働いていらした方だ。 ご自身講義に入る前に「なので、ずっと大学で研究をされてきた方のように上手な講義ができないのですが、私の経験の範囲でお話しさせていただきます。」と断わられたのだが、児童相談の現場で培った経験と自信に基づくお話は、現実的で説得力があった。 子どもを理解する上で大事なポイント7つについて、事例を交えながら講義は進められた。 1.心は非常に複雑なものなので、ひとつの方法でアプローチして分かるものではない。 →知能検査、性格検査、発達検査、その他いろいろなアプローチをする必要がある。 2.子どもはいつも同じではない。 →体が成長すると目線が変わる、ものの見方が変わる。 3.心と身体には密接な関係がある。 →虐待を受けた子どもは、心も身体も成長できない。 4.子どもの発達段階を理解する。 →乳児期に親との愛着関係をむすび、幼児期に自分を意識(反抗期)し、児童期にいろいろな経験をして社会性と知識を身に付けた子どもは、思春期に心に多面性、柔軟性を持つことができる。 5.家族が基盤である。 →子どもに起こるいろいろなことは、必ず家族の何かに関係している。(子どもが問題を起こすときは、家族に何か問題が起きている) 6.人を理解していると思っているとき、それはその人の一部でしかない。 →人が自分を評価するとき、本当の自分はそれだけではないと感じることはありませんか? 7.人を理解しようとするときには、一対一でやりとりする場をつくること。 →子どもをしっかり「観る」。子どもの話を真剣に「聞く」。自分の意見を言い、それに対して子どもの意見を聞くために「話す」。「最後に」ということで付け加えられた最近の教育現場での自殺問題について。 大人も子どもも「死」をとても身近に感じていて、問題の解決策として簡単に「死」を選択してしまう。ゲームの影響とか、インターネットによる情報の氾濫とか、原因はいろいろ挙げられているけれど、心理を扱うひとりの人間として思うのは、自分が大事であることや大切に思われていることを実感できている人は、死を考えたときに、踏みとどまることができるのではないかということ。 子どもに対して「大切に思う気持ちをしっかり伝えること」を多くの大人が忘れていて、実はそれが一番大事なことなのである。 息子のことはもちろん、私自身の子どもの頃のことに照らして、うなづくことが多々ある講義内容だった。
とくに最後に付け加えられた内容。死を選んでしまった側について言及されていたけれども、いじめる側の人間についても、家族からしっかり愛されていない人が弱者を攻撃することによって渇望を満たそうとするのではないだろうか。 子どもに対して「あなたは大切な存在である」と伝えることが大事。これはまた、あらゆる人間関係について言えることだと思う。 |
