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「都合のいい女」 23話
時間をもてあますように 店の前で 5分ほど待つと 本田は 現われた いつものように清潔そうなスーツを ラフに着こなし オシャレだが 落着きのある いでたち 懐かしくも 照れくさくもあり 思わず 目を細めてしまう
雨上がりの 路面は 真っ黒で まだらのある白い敷石が ライトに照らされ 美しく 光って見える 泣いた後の澄んだ美しい瞳のようだと 美樹は 思った 本多の後に ついて 路地を入って 店の引戸の扉を開ける
名前を覚えられるほど通いつめている店ではないが いつものように 大将が 「いらっしゃいませ 」と 暖かく 迎えてくれる いやらしく親しげでもなく そうかといって よそよそしげでもない その風格が 大将のこだわりと 店の自信を 誇示しているように見え かえってそれに 信頼がおけ ざわめいた気持ちを落ち着かせてくれる
本多が 「最初は オゼノユキドケ ブラウンバイツェンで その後は いつもの清滝 お料理は 大将お薦め」 そう短くいい 予約を入れてある2階の席に 上がっていく
あがる階段の飾り棚には 勿忘草(わすれなぐさ)が一輪 活けてある 今日の 門出を優しく見守るように
席に着き 向かい合って座る 優しい眼差しが ドキドキと胸を打つ 思わず目を伏せると 「待たせて 悪かったね」 本多は はす向かいに 座りなおす 少し距離が遠く感じて ほっとする 「いいえ 大丈夫です」と 上ずった声で 相槌を打つと 助け舟のように ビールが運ばれてきた
「これね 群馬の地ビールなんだよ 小麦麦芽と焙煎した大麦麦芽を使って作ったビールでね ローストの香ばしい香りがするんだけど 案外 こくがあるのに まろやかなんだよ どうだろう 君の 口にあうかな」 そういって グラスに注いでくれる 二人で グラスを合わせ 口をつける まるで ビールまでが 本田の性格を現しているかのように感じる こくがあって まろやか 「美味しいです わたし 地ビールって あんまり 飲んだ事がないんです」 そう話す すると すかざず「そうだろぉ〜〜ここの大将は 偏屈 いやこだわりがあるから メニューに載せてないのに たまに 『こんなビールがありますけど どうですか?』なんて 薦めてくれるんだよ それで 僕もね これ 知ったんだけどね」と 少年のように 嬉しそうに話す まるで 秘密の事をばらす時のように ちゃめっけな瞳は 宝石の原石のように 奥の方の瞳をキラキラ輝かせている 実は本多も いつになく 饒舌なのは 心の緊張を感じ 自分自身を抑えきれない感情を見透かされまいという表れだった
たわいない おしゃべりをして 旬の美味しい 食材に舌鼓を打ち 酒も進むうちに 心もだいぶ ほぐれてきた 二人は この誰にも邪魔される事のない 空間で 時間を共有している事に 幸せを感じあっていた そして 素直に お互いの気持ちを 話してしまいたい開放感が 膨らみ始めた
切り出したのは 美樹からだった 「取締役 わたし 先日のお話を お受けしようかと思って 今日 ここに来ました」 「そうか」そう 短くいい 美樹の次の言葉を待つ本多 「私 取締役には 多くの事を 教えていただきました 本来の営業の仕事ももちろんですが 相手に通じるコミニュケーションの仕方とか 固定観念に捕らわれることなく広い視野で 物事を考える方法とか そして 愛もです」 そう自分で言ったと はっと 我に返った 言葉を詰まらせた時 「それは 人としての 愛かな それとも 特別な。。。。。」最後まで言わず 答えを待つ本多に 美樹はこれまでの気持ちを全部 吐き出すように 素直に 正直に 短く 「特別な愛の感情をです」 と はっきりと 告げた
本多は 美樹の気持ちを 重く受け止めるように うなづき 「ありがとう 僕も 同じ気持ちだ」と 小さくだが はっきりと いとおしそうに見つめながら 言う すると 今度は 本多から「僕が 君を 部下として出なく 女性として 意識して見るようになったのはいつからか 覚えてはいない ただ 君の事を いつの間にかいとおしく想ってしまった自分がいた その感情を抑える事が出来ない為に 君を食事に誘ったりしてしまって 君には 悪いことをしたと思っている」と 一言づつかみ締めるように ゆっくりと 話す 「悪いなんて 言わないで下さい わたしは とても 嬉しかったんですから ほんとなら ずっと・・・・・」その後が続かなくて 言葉に詰まってしまう 嬉しさと 悲しさとが 交じり合った気持ちで 目の中が 熱くなる
次回に続く
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待ってました!!!
あたしちゃんとはじめから全部読んでたんだから!!
急展開だな・・で、いいところで切るのね。
で・・また何ヶ月も待たせちゃう?!
ぽち☆
あはは☆
2009/8/10(月) 午後 7:59
フクちゃん ありがとう〜〜〜この次は 官能部分かもww 気が向いたらだけどね(笑)
2009/8/10(月) 午後 10:57
え゛・・待てません・・
2009/8/12(水) 午後 5:33
フクちゃんったら ぬしも 好きよのぉ〜〜〜(爆)
2009/8/12(水) 午後 7:24
じらすなっ!!
2009/8/13(木) 午後 11:57 [ aoi ]
お盆の書き入れ時が過ぎたら、小説でもゆっくり読める
時間とれるかな・・・
その小説の名は、「都合のいい女」 ♪楽しみ〜w
2009/8/14(金) 午前 9:04
あおちゃん じらすの 好きなもので うふっ
2009/8/14(金) 午後 11:43
マグさん 期待はせぬようにww
2009/8/14(金) 午後 11:44
待ってましたぁー!と読み進んだら。。。
モウ終わり?(*≧ε≦*)ノ彡☆
こんな男女のかけあいから。。。離れてるなぁ〜。
2009/8/19(水) 午前 7:30
ロン ゆっくり ゆっくり♪ こんな掛け合い あったら やばいっしょ 不倫じゃん〜〜〜〜〜www
2009/8/20(木) 午前 10:52
なかなか良いですね。長く続けてくださいね。
2009/10/22(木) 午後 3:41 [ きゅうちゃん ]
きゅうちゃん そろそろ ストーリーは終わりを迎えます ですが 更新 ゆっくりです お待ちくださいね
2009/10/22(木) 午後 9:37
駅前のホテルセンチュリーハイアットの26階のラウンジで、夜景を見ながら 山崎17年ウヰスキー水割りでグラス傾け お話したいですね。^^
2010/2/22(月) 午後 7:43 [ shi**tyan9*000 ]
夜景をを見ながらお酒を飲むのは
ロマンチックな雰囲気をより盛り上げるでしょうね
想い出が増えるほど切ない気持ちも増すのでしょうが……
2010/2/24(水) 午前 7:26
こんにちは、初めて読ましてもらいましたが面白い。
2011/10/26(水) 午後 2:27 [ yuk*o*oko_*a*e ]
yukiotokoさん ようこそ ありがとうございます ちと 続きの濃更新 遅れております そのうちに書きますので ご容赦を♪
2011/10/26(水) 午後 3:42
次回は「期待大」!!
みんなの思い通りになりますようーーーに
\(^o^)/
2012/1/21(土) 午前 11:10 [ aya*e*apam ]
あやめ 滞ってます(~_~;) ゆっくり お待ちくださいませ
2012/1/23(月) 午後 11:21