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俺はゴールドウイン社製の冬用ジャケットを愛用している。
発売時三万円以上した高価なものであり、俺にはとても買えないマジな奴だ。
結局、わたこお氏の
「俺の趣味じゃねえ、やるよ」に、
「なぬ!?正気か!?いやまて!頂こう!
恐悦至極で拝領さして頂こう。マジすか!」
で俺の元にやってきた代物だ。
ゴールドウインは流石で、サイズは少し小さかったが、なにしろ温かい。
五年以上着ているが、縫製やチャックやベルクロもカチッと丈夫で、
ほつれもこわれもない。
防水フィルムが入っており、何度が突然の雨にあったが中まで水に濡れたことはない。
屋根の下でカッパを着る間だけだとしても、この“濡れない性能”はとても重要な事がわかった。
しかも、このゴールドウイン、濡れないくせに通気はあるという。
これはマジである。
ゴールドウイン社は嘘を言っていない。
本当に蒸れないのだ。
毎日使うのにどうしても汚れが目立ってしまう銀色というところはよくないが、
単車にたまにしか乗らない場合はこれも弱点とはならないだろう。
このゴールドウインをもらうまでは近所在住雪絵嬢から頂いたKISSの冬ジャケットを着ていた。
これも長く着た。
着たがある年から寒くなった。
激しいモコモコ具合で袖を通した瞬間温かい服だったのに、
寒くてたまらなくなってきたのだ。
そんなときゴールドウインが来てくれた。
そして今まできていたKISSの防寒性能が著しく落ちていた事を痛感したのだ。
やっぱり中綿が痩せてくるのだろうか。
話は素晴らしいゴールドウインである。
そのゴールドウインが、ついに“寒くなった”。
胸のあたりが最近冷たいのだ。
寒くてスピードが出せず昨日も今朝もスクーターに抜かされ続け。
だがしかし抜き返そうとも思わない。
開けるとスピードが出て寒いから時速55キロとか63キロとか
その辺りの風が苦しくない域で走り続ける。
経年劣化でさしものゴールドウインも寒さに負け始めてきたのだろう。
そして、パワーダウンが感じられる老体ゴールドウインへの援軍として、
今夕から派遣するつもりなのがいる。
それが、超絶ウインドブレイクな非透湿野郎、カッパ(通称カパ夫君)だ。
ゴールドウインとカパ夫の黄金タッグは、猪木坂口組にあった
(もしかしたら坂口がフォールされるかもしれない)な不安のない、
真の黄金タッグであり、気温摂氏3度でもアクセルを開ける事が出来る
防寒能力があるだろう。
この組合せ、ゴールドウインの下にフリースを加えると
ロードウォリアーズになり、さらに加えてカイロを二つ三つ張れば、
それはもうハンセンブロディ超獣コンビとしか呼びようがなくなり、
流石に一月二月にならないと彼らの出番はない。
大阪はもう、そこらへんで春がくる。
カイロが消えフリースが消え、ついに俺がカッパを脱ぐと、春なのだ
(ああ、さぶいなあ…、ゴールドウインも弱まってきたかなあ…、
そうだ、寒いから帰りはカッパ着よう…)
要はそう思ったというだけの話だ
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