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イタリアの埋葬事情

11月1日はこちらでは死者の日で、イタリアではお墓参りをする習慣があります。
墓を掃除して花を飾って、とやることは同じ。菊を飾るのが日本と共通しているのもおもしろいですね。

さて、死者の日にちなんで、ちょっと興味深い記事を見つけたので、ご紹介します。

日本では人が死ぬと、お葬式をした後に、火葬にするのが一般的ですね。
というか、衛生上の理由で法律で決まっているので、特別な理由がなければ、そのほかの埋葬法はできないのかな?

イタリアは基本的にカトリックの国ですので、普通は教会の教義に従って土葬をすることになっています。
これはキリスト教の元になったユダヤ教の影響があるのと、キリストが死後3日後によみがえり、それが信仰の基礎になっていることと関係しています。
つまり、体が無くなってしまったら、よみがえるとことが出来ない、そのあと天国に上ることが出来ないというわけで、教会は火葬を禁止していたのです。

火葬を選ぶ風潮が出てくるのは1800年代だそうで、教会の権力に反抗する形で出てくるのですが、それに対して教会はやはり対抗措置をとります。1917年に公布を出して、伝統的な埋葬方法を選ばないことは、反キリストであり、「魂の永続性と肉体の再生を否定することである」と決め付けてしまいます。

ところが、1963年になって、法王パウロ6世が、火葬をしても肉体の分解を加速するだけで、魂が無くなることはなく、神が肉体を再生するのには影響しないという見解を発表してしまいます。
そして、土葬にするか火葬にするかは選択の自由で、それはキリスト教に反しないと。

それから半世紀近くを経て、ようやくその見解がアッシジで来週開かれる公会議で認められる方向なんだそうです。
ただし、遺灰を撒いたり、骨壷を家に置いておくことは、まだ認められない模様。

一方、イタリアの国の法律としては、火葬は禁止されておらず、2001年以降は遺灰を撒いたり、骨壷を家に置いておくことも認められています。
年々火葬にする人は増えている模様で、ミラノ市では火葬を選ぶ人が50%にも上るそうです。
イタリア全体で10%、ミラノが州都のロンバルディア州で30%という数字なので、突出して高い数値です。
国内の火葬場は現在45箇所あるということです。

ちなみに、ヨーロッパの他の国はどうなのかというと、フランスで27%、欧州加盟国平均で36%、イギリスにおいては73%、そしてアメリカ合衆国では25%ということだそうです。

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