ウブド極楽生活

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2012年2月23日

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プリ サレン

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ワンテランと、ジャランスウェタをはさんでウブドの真ん中にあるのが、ウブドのランドマーク「ウブド王宮」別名プリサレンです。中庭まで入ることができるようになっていて、昼間は見学の旅行者で賑わっています。最近は中国人ご一行様大撮影大会になっていることが多いです。

ダンスの定期公演も本来はこの、ウブド王宮中庭で行われます。でも今は雨季。突然雨が降ってきたりすることもあるので、最近は屋根つきのお隣ワンテランに会場を移すことも多いのですが、ここ、ウブド王宮で、かの有名なレンパッドの手によるリッパな彫刻のある割れ門をバックに行われる定期公演の雰囲気は、実にウブドらしい独特のものがあっておススメです。

日曜日の午前中はこの中庭で、子供達のダンスのレッスン風景が見られます。上手な子も、習い始めたばかりでまだ振りが覚束ない子も、みんな一緒に踊ります。未来のスターがこの中からでてくるのでしょうか。

さて、このプリサレン、観光客に開放している部分はこの、入り口入ってすぐの中庭部分だけなのですが、実はプリサレン、宿をやっているということご存知でしょうか。ホームステイといってもいいような質素な宿泊施設ですが、今から20年くらい前は人気の宿でした。なんせウブドのど真ん中というロケーション、それに王宮の中に泊まるというめったにできない体験。20年くらい前にウブドにやってくる旅行者というのは、まず間違いなくウブドの文化、とかバリの宗教、とか、そういったものに興味を抱いている人ばかりでしたので、数部屋しかないプリサレンのこのお宿はいつも予約でいっぱいだったものです。

それがいつの頃からかウブドに来る旅行者の求めるものがかわってきちゃったのに伴って、ここプリサレンに泊まるというお客様もだんだん減っていっているようです。圧倒的な渓谷の景色も、広がる田んぼの風景もなく、スパもレストランもプールも、もちろんWIFI対応なんかじゃない、まあ言ってみれば普通のホームステイですから、バックパッカーという言葉がほとんど死にかけている最近のウブドじゃ、それもしかたないのかなとは思うのですが。

でも、このプリサレンのお宿、「古き佳きウブド」を体験したかったらまさにここです。宿に入る小さな門をくぐった時から、不思議に中は静けさに包まれていて、時間が止まっちゃってるみたいに思います。部屋の設備はとってもシンプル。でもバスルームも清潔だし、古いけどきちんとリノベーションもしているし、なんとエアコンもついてます。部屋の前にはもちろんテラスがあって、ここに昔ながらのアルミ製のポットにお湯、そしてコーヒーなどを用意してくれます。王宮だけあってさすがに建物の彫刻などはこれはもうそんじょそこらのおうちとは違う、まさに一見の価値ありの凝ったものばかり。

思えばカフェロータスのお隣のプリサラスワティも、20年前はこんな感じのお宿だったのでした。歴史があるっていうのはいいね。外はどんなに変わっても、中は変わらない誇り高さのようなものを感じます、プリサレン。

まあ、とは言うものの、この「誇り高さ」は別の言葉で言えばとっつきにくさでもあり、バリの文化や宗教をまったく知らない人がここに泊まって、楽しめるかといえばそれはちょっと微妙かもしれないんだけど、「変わり行くウブド」の中心に、こうやって「変わらないウブド」がある、というのは、私なんかにとってはやはりひとつの「安心」になります。

プリサレンのお宿、泊まらなくても見学はできます。お散歩のついでにちらっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。中庭部分は中国人観光客でごった返していてもここまで入ってくる人はいない。外は賑やかなはずなのに、なぜか宿の敷地に足を踏み入れたとたんに、違う空気を感じます。ここにきっといろいろな人が泊まったのでしょうね。その中にはきっと高名な画家や作家やアーティストもいたはず。そんな歴史の囁きが、聞えてくるような場所です。

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