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プネスタナン方面からチャンプアンを過ぎてしばらく歩くと、左側にウブド王族チョコルダ家経営の高級ブティックホテル「イバ」の看板が、ものすごくさりげない感じで見えてきます。このさりげなさと、ことさらに高級感を強調しないさらりとした感じは、同じ王族経営のPホテルあたりとはちょっと違いますね。どちらがいい悪いではなく、もちろんそれは好みの問題ということで。
さて、その「イバ」も過ぎると目の前に現れるのは、本日の写真の、この道です。
鬱蒼と茂った森の中の切りとおしの道、といった雰囲気のここ。昼間の暑い時間でも、ここを歩いていると一瞬ひんやりとする、そんな場所。怖がる人、結構いますね。「なにかいそうだ」と。
特に、この写真の向って右側に写っている、道に張り出した1本の木ですが、これはスゴイですよ。ものすごい存在感です。
そうはいうものの、こういった木、雨季は受難の季節です。長引く雨で地面が柔らかくなっているので雨季には木が倒れてきます。雷が落ちたりすることもあります。そんな時にたまたまバイクや車で通りかかったりしたら、惨事になります。
バリだから、そういうふうに木が倒れたりしてもみんな「あーティダアパアパ〜」とか言って、いつまでもそのままなんでしょーとか思われた方。それは違います。こういう自然災害に対しては、こちらは対処が早いです。バンジャールという助け合い組織はこういう時のためでもあるのです。だいたい道のまんなかに木が倒れていたら危険だからね。
何年か前にもここでかなり大きな大木が倒れました。道路を片側通行にしながら、すぐに倒れた木の撤去作業が始りました。それまでは、今日の写真のようなこういう巨木が2本あったのですが、そういうわけで今残っているのは1本だけ。今年の雨季も今までのところなにごともなく、このまま立っています。
ウブドの東側がどんどん開発されていくのに対して、西側がなかなかそうはいかない、人の流れも西側にはなかなかやってこないその理由のひとつが、この道じゃないか、っていう人がいます。なんか、気軽に通る気になれない、と。それはわかります。ウブドからぶらぶら散歩してきても、プラダレムを過ぎてこの道が見えてきたら、普通は戻ると思いますね。夜はやっぱり暗くて怖いよね。
が、しかし、この鬱蒼とした森の中の道、ここを通ってチャンプアンへ行く、っていうのがいいのです。ここを「通過」して行く先が、川の流れるチャンプアンであり、その先に続くプネスタナンである、っていうのがいいんじゃないでしょうか。「魔界への入り口」みたいなね。
そうやって考えてみるとウブドって、そう、旅行者の方はひとくちに「ウブド」という地名の中に入れてしまわれるのですけれど、実はウブドとはひとくちに言えないその場所ごとに全然違う顔を持っているところです。ウブド、パダンテガル、プンゴセカン、トゥブサヨ、プネスタナン、サンギンガン、ほら、こう並べてみるともう全然それぞれ違うでしょ。
やっぱりこの中で「魔界担当」はプネスタナンなんですよね。15年くらい前までは実はプンゴセカンも結構「魔界担当」で、プンゴセカンのチャロナランなんか結構怖かったのだけど、今はもうぴかぴかのきらきらのスミニャックのようなプンゴセカンだからさ。そんな「魔界担当」のプネスタナンへの入り口にある、この鬱蒼とした森の中の道。
このあたりはまだまだ、あんまり変わっていませんね。
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