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いよいよガルンガンの準備が本格的になってきたバリです。昨日も今日も、パサールは大賑わい。明日はラワールやらサテやらを作る日なので、今日はスパイスやらなんやら買い込んで、それからもちろんお供えものに使う椰子の葉っぱやお花なんかも大量に準備して。ペンジョールも作らなくちゃいけないからね。
さてさてワルンソフィアです。明日から三日間のガルンガン期間中、ワルンソフィアは、昼間の営業をお休みといたします。でも。ガルンガンのご馳走責めに飽きたアナタのために、夕方五時より平常通り営業。いくらラワールやサテがおいしくたって三食、三日間、食べられないのが日本人。どうぞみなさま、夜はワルンソフィアで楽しく過ごしましょうね。
土日の更新をしていなかったので三日ぶりの更新。今日書こうと思っていたことがあるにはあるのだけど、金曜日の日記にwasyuaiさんが書いてくれたコメントを読んで、ちょっと気が変わった。今日は久しぶりに「言いたい放題」勝手なことを書こうかと思います。バリには関係ないことだけど、みなさま、ちょっと我慢してね。
で、突然なにについて書きたくなったかと言うと、はい、「紅白」です。いわずと知れた「NHK紅白歌合戦」。まあね〜やるたびに視聴率がどうだとか、つまらないだのなんだのと言われ、もう、批判されることがその運命、のような感がある最近の「紅白」ですけどね。日本に住む日本人のみなさんは大事なことを忘れている。これ、世界中に生中継されているんですよね。
もちろん「世界中」たって、世界中の「日本語放送」ですから、別に世界中の人が見てるってワケではないんだけど、でも間違いなく、外国に住む日本人にとっては、とても楽しみなものなのです。バリみたいに、「新年」っていうものがなんら特別なことではない場所に住む人にとっては、「紅白歌合戦」を見てそのあとの「ゆく年来る年」で除夜の鐘の音を聞く、この一連の流れは、日本人としての個人のアイデンティティを確認できるような感慨深いものがあるのですよ。と、まあ、そこまで大げさに言ってしまう必要もないかもしれないんだけど、だからさ、日本みたいな娯楽がたくさんある場所に住む人たちにとっては、別にもう、「今さらなんで紅白?」って思うかもしれないけどね、こういうふうに、「紅白」を年に一度の楽しみにしている人も世界には、いるっていうことです。
と、まあ、そんなハナシは単なる前フリで。そういうことを言いたかったわけではなく、本編はここからです。
今年の「紅白歌合戦」を見ていて、ある部分に、ちょっと私はかなり「感動」しちゃったんだよね。前からそうだったんだけど、今年は特になんだかそれが印象深く、迫ってくるものがあったのですよ。それは何かといえば。
たとえば某実力派歌手がわれわれ世代には懐かしい往年のヒット曲を歌いましたけど、その時バックで宝塚OG六人のきれいどころが踊ってました。この曲とこの歌手の雰囲気にはそれが非常に効果的で、このバックダンサーがあるとないとでこの曲の引き立ち方が全然変わってくると思ったのですけど、こういうふうに、「ひとつの曲」を引き立てるための演出。それがもう、「紅白」の場合はハンパじゃなくて、56組の歌手それぞれに、それだけでひとつのショウができてしまうんじゃなかってくらいの、演出がなされているわけですよ。当然、お金も、時間もかかってるわけですよ。バックダンサーであったり、演奏する人たちであったり、大学のグリークラブのコーラス隊であったり、またある時は特殊効果であったり、早乙女太一クンであったりとかするわけですよね。
5時間の、「紅白」というショウを作るために、いったいどれだけの人間がバックで動いているか。一度それを考えると、かなり気が遠くなるほどの人数だと思うのですよ。いったいこの日、NHKホールの楽屋はどういう状態になっているのだろうか。100人のバックコーラスを後ろに従えて歌う歌手がいる。この100人のコーラスの人たちにはいくらなんでもヘアメイクさんはつかないだろうけど、でもこの100人のコーラス隊の人たちにも、楽屋があって、衣装があって、と思うと、なんだかうーん、考えるだけで私は、吐き気がしてくるのだよ。
だいたい56組の歌手、というだけですごいことなのに、それがそれぞれにバックダンサーだのコーラスだの、特殊効果だの、たかだか3分の曲を歌うのに、どれだけの準備とお金がかかっているか、それをちょっとでも想像すると、ひょえ〜「紅白」恐るべし!と私は思うのです。
と、こんなことを私が考えるというのは、昔私が、ステージを創る、という仕事をしていたから思うことであって、普通は誰もがそんなことを考えるわけではないのでしょうけれど、でも、だからこそ、私は思う。5時間のたったワンステージのために、費やされた「時間」と「労力」、そしてもちろん「お金」、それから「思い」。こういうものが今年の「紅白」からはばしばしと伝わってくるような気がしたのですよ。
で、思い出したのが、以前私がその世界で仕事をしていた時のエピソードです。
ある、外国の舞踊団の招聘公演を担当することになりました。作品のセットというのが、劇場の舞台の上にさらにもうひとつ、傾斜のある床の舞台をつくりあげるというもので、そのために傾斜舞台の骨組みから床まで、セットがすべて横浜港に船で着くことになっていました。それから舞台の初日まで、三日という時間があったのですけれど、その舞踊団の舞台監督が言うのです。「このセットは組み立てるのに24時間の作業時間がいる」24時間舞台装置の組み立てだけに時間をとられてしまっていては、そのあとの照明合わせや、大切なダンサーのリハーサルの時間が大幅に削られてしまいます。なんとか通関手続きを早く終わらせ、少しも早くセットを劇場に運ばなければ初日が危ない!
どきどきする私に、セットの図面を見た日本側の舞台監督が言いました。「24時間なんて絶対にかからないって。遅くて10時間。いやそれ以下でできるから。」外国の舞踊団の舞台監督は納得しません。「今まで世界中どの国で公演した時も、この装置をセッテイングするのに、平均で24時間はかかっている。」
そして装置が横浜港到着。劇場に搬入されたセットは、8時間で舞台上にセッテイングされました。驚く、外国の舞踊団のメンバーたち。
日本人って、こういう時ほんとにスゴイんですよ。舞台のスタッフひとりひとりが、全体の中での自分の役割をしっかり把握していて、仕事が早いし正確だし無駄がないし、ほんとに見ていて気持ちがいい。舞台のスタッフという分野に関しては私、日本は世界中、どこに出してもけして引けをとらない、いやそれどころか、もしかしたら世界で一番優秀かもしれない、って思うんです。
そういう、「プロの中のプロ」が総力を結集してつくりあげた究極が、「紅白歌合戦」だったような気がするのですよね。って、そこまで言っちゃあちょっと褒めすぎ?かもしれませんけど。
出場する歌手はもちろん気合120%で勝負に出てますよね。その気迫も見ていて気持ちがいい。そして、歌手のバックで踊ったり歌ったりする人たちも必死。それ以上にその時、舞台裏で走り回って怒鳴りまわっている人たちがいるということ。でも、そんなの微塵も感じさせないように進む5時間、一回きりのステージ。「紅白歌合戦」って、もしかして日本が世界に誇れるものなんじゃあないのぉ?なんてね、ちょっと思ってしまったのでした。褒めすぎ?
個人的にはね、コブクロと絢香のCMで使ってた曲、あれがかなり聴き応えありましたね。それから長山洋子、しびれました。いいですねえ〜。石川さゆりのあとを継ぐのは、彼女かと。願わくばいい曲に恵まれてほしいものです。毎年「紅白」でしか顔を見ない水森かおりさんというのは、ちょっとよくわかりません。坂本冬美さんの歌の時、美しく待っていた早乙女太一クン、大きくなりましたねぇ。これから注目!です。今年のWindsはバックダンサーと同じ色合いの衣装だったのでバックダンサーに紛れて彼らの踊りがよく見えなかったのが欲求不満。向かって右の男の子は、中居正広並に踊りのセンスがいいと私は思っています。そして、このところ何年か「トリ」を勤めていたSMAPですが、ほんとに日本国民のみなさまに、土下座して謝りたいくらい、ファンとしても申し訳なく思っていたのですが、今年はその点も、よかったです。和田アキコ、森進一、石川さゆり、五木ひろしと続く最後のステージ。「紅白」はやはりそれでいいのではないでしょうか。でもやっぱり、一番驚いたのは「美空ひばり」さんですよね。
日本は、スゴイです。
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