読書日記

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「泣きっ面にマリ」(夏木マリ著)

 夏木マリってほんとかっこいい女性だよね♪絶対ああはなれないと思うからかな、あこがれる女性。彼女が雑誌で悩み相談にこたえたものをまとめたこの本、昨秋出版されてすぐに買った。

 押切もえの連載はほんとイマイチだけど、夏木マリの連載があるだけでアエラって存在価値があるって思う。

 ほんと彼女の意見は小気味よいし、カラリカラリしてて、思わずうなずいてしまう。

 でも、こういう本ってすぐに読めちゃうから会社の同僚とかにも「読まない?」とかって軽く回せていいけど、やっぱり二度読みするというまでにはいかない、よね。

 なんていうか、本ってほんとある一定時間がたつと、こんなものを何故買ったんだろう、みたいな本があって、例えば「人生を変える笑顔のつくり方」とか「幸せカラーセラピー」(トランプみたいなカードがたくさん入っていて、毎日カードを選んで運気をみるらしい)とか、なんていうかちょっと気恥ずかしくなるような本たちがあって、嫌な空気を打破したかったのかなとか、なんかちょっと元気を出したかったりしたんだろうなって分かるのだけど、ほとんど読んだ形跡もなく、ほんと無駄な出費ということに尽きる。

 最近はほんとCDでも本でもなるべく中古やオークションで落とせるものは落とせるように生活の術が変わったので、これまでの自分の買い物スタイルがほんと痛い。お金使いすぎだったんだよね。でも、気付いてほんとよかった。だって、これからは、ベビーちゃんのものはともかく、自分のものはほんと二の次になるのだから、意識の変革ができて本当によかったと思う。

 本当に必要なものとそうでないものを見極めるってほんと大切だよね。

 本当は服ももっと整理しなきゃな。今は妊婦でどの服も着られないわけで、なんていうか実感できないけど、ベビーちゃんが生まれて、これはいらない!とすっぱり思えるようになるとほんといいんだけど・・・。

 今日も吐いたりして、臨月なのにまだ続くの〜?とほんとまいるのだけど、いろんな人から「そろそろだね♪」ってメールをもらったりして、みんなに待ってもらってるってことがほんと有難くて、ここまで元気にベビーちゃんが育ったことに感謝、感謝です。

 明日の健診ではきっと3キロになってるだろうな〜。最近ほんとおなかを突き破って出てきそうな勢いだし、生まれてきてもきっと腕白な男子なんだろうな〜♪

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東京夜話(いしいしんじ)/小川未明童話集

 ベビーちゃん、まだかなぁ・・・

 と思いながら、本当はもっと体を動かさないといけないんだけど、どうも体が重くて、疲れやすいものだから、本を読むことと、ごはんを作ることで毎日時間がたってしまう。

 それに、この火曜日に処方された貧血防止剤、なんだかせっかく解放されたと思っていた吐き気とは違う違和感があって、なんだか気持ち悪いんだよね。

 とにかく、本ばかり読んでるなぁ・・・ベビーちゃんに読み聞かせしてあげればいいのだろうけど、専ら声を出さずに読んじゃっている。

 ごめんね。早く会いたいね。元気に生まれてきてね。

 お母さんはそろそろ妊娠している状態がしんどくなってきてしまったよ。重い体と違和感・・・ベビちゃん、元気に出てきてね。待ってるよ。

 

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常野物語 蒲公英草紙(恩田陸著)/すきまのおともだち(江国香織著)

 母が送ってくれ続けた本の数々も、だいぶ読んでしまえた気がする。

 二度読み返したものもあれば、この本のように初めて読んだものも含めて。

 ベビーちゃんはきっと私にまだ時間を与えてくれているのだろう。僕が生まれたら、だって、きっと当分、僕にかかりきりになるだろうから、って。

 そして、本との出会いを、こんな風に今読めてよかった!と思えるタイミングで手にとることができたことも、何故か偶然ではないような気がしている。

 私はよく本を読む方だけど、コンスタントに読むわけではなく、そういう時期にくると何かにとりつかれたように読む。

 産休に入って恐らく10冊くらいの本を読んだが、それは1日1冊のペースだ。

 今回のこの2冊はどちらも「記憶」とか「思い出」といったものをテーマに描かれている。そして、私自身、最近、何故かよく幼かった頃のことを思い出すものだから、余計に不思議な感じにとらわれている。

 「目に見えないもの」をどう捉えるか、それは、それぞれの人が生きていく上でかなり大切な要素ではないかと思う。目に見えるものだけを信じていては、せっかく生まれてきたかいがないような気もする。

 いろんなことが分かってくる、ということも、本当はそういうことなんだろうって思う。

 同じ言葉を聞いても、上っ面の意味しか理解していなければ、本当にはその意味が響いてはいないのだから。

 私は高校生の頃まで、もっとそういう意味でよく響く子であったと思う。

 今はむしろ自己防衛ばかり。目が曇っている。

 それが今、記憶の彼方へ時々連れて行かれる。

 あぁ、こんなことを考えていたなぁ・・・と何故か涙が出たりする。

 人は変わっていくものだけれども、だから、自分が狭量な人間だと、大人になってふとした瞬間に思い知らされたりもするわけだけど、それでも、かつて自分が抱いていた世の中の役にたちたいという思いは嘘ではなかったわけで、その気持ちを思い出すということは、きっと悪いことではない。

 私の母は還暦を迎え、父を亡くしてから働き続けた仕事を辞めた。そして今、点訳絵本のボランティアをしている。

 彼女は私を守るために融通の効かない女性で、正直なところずっと一緒にいると疲れる人だけど、彼女は「今まで何も世の中のためにしてこなかったから、今ようやく自分にでもできることを・・・」と言って、点字を習い、たった1年で習得して、今は点訳絵本を納品できるまでになった。

 それには本当に頭が下がる。遊びを知らない彼女の生真面目な考え方のせいで私は随分息苦しい思いをしたものだが、それでも彼女はいつだって間違ってはいないのだった。そう、だからこそそばにいた私には重かったわけで、前の会社をやめたあたりから、私には大きな反動がきたわけだけど、もしかして、息子と一緒に過ごしていくなかで、彼女のそんな生き方がやっと本当の意味で分かることになるのかもしれない。

 

 

 

 

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いつかまた読みたい本たち

 ミーナの行進/薬指の標本(小川洋子)うん、ミーナはもしかして読んだかも、だけど
 Presents(角田光代)
 夜の公園(川上弘美)
 風に舞いあがるビニールシート(森絵都)
 風が強く吹いている/まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん)
 一瞬の風になれ(佐藤多佳子)

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読書

 奥田英朗「東京物語」 
 北村薫「語り女たち」
 浅田次郎「鉄道員・ヲリオン座からの招待状など」

 読み返した本3冊。どれもよかった。特に浅田次郎のこの処女短編集は、しみじみと心に沁み入った。人の心の機微がこれほどまでに迫ってくる作品はなかなかないだろうと思う。「語り女たち」の語る物語もまた、いろいろなものを背負った女性たちの思いが、聴く者にもその世界を広げ、不思議なリアル感とともにストンと落ちる。「東京物語」は東京という場所で暮らし始めた主人公が時代の移り変わりの中で、一人の人間としてちょっとずつ成長する話で、あんまり好きになれないタイプのはずの彼がそれなりにいろいろなことを感じとって、ちゃんとなにがしかにならんとする姿が描かれていて、最終的には読んでよかったと思える作品。

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