カセット標準装備、CDはオプション。
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以前、仕事の移動中は常にラジオばかり聴いていた私だったが、
最近は一人で物思いにふけることのできる貴重な時間…ということで、
緑色のデジタルでトラックナンバーを表示する、古びたCDプレーヤーを動かすことが多い。
「えっ、お呼びでない??こりゃまた失礼!」
と、ボンネット左側から空を突くように伸びかけていたアンテナが、
どこかバツの悪そうな縮み方で、再びボンネットの中に引っ込んで行く―。 (※ラシーン乗りならわかるよね?)
夏の音楽と言えば…私のイメージでは、こんな感じになる。
○アルバム 『PRIDE』 CHAGE&ASKA (1989年)
→「LOVE SONG」「PRIDE」「天気予報の恋人」「WALK」など、誰もが知っている名曲の数々。
○アルバム 『INSIDE』 CHAGE&ASKA (1984年)
→ASKAがピアノで作曲し始めた頃の作品。「涙BOY」「MOON LIGHIT BLUES」などが有名。
○アルバム 『Code Name 1 Brother Sun』 CHAGE&ASKA (1995年)
→夏らしくて爽やか。特に、CHAGEの「紫陽花と向日葵」を聴きながら、夜のリバーサイドを走るのがいい。
○アルバム 『Many Happy Returns』 CHAGE (2009年)
→「夢のほとり」、夏川りみとの「僕はどうかな」、そして「ふたりの愛ランド2009」…夏の風がやさしい一枚。
そう、全部チャゲアスなのだ。
これらは私にとって、中学生の頃から変わることのない、“夏の風物詩”になっている。
特に 『Code Name 1…』 は、中3の夏休みの“テーマソング”だった。(※はい、もうすぐ31です。)
気になるあの娘に宛てた手紙が、届いたかどうか気になりつつも…
JR深名線(深川〜名寄)最後の夏を記録しようと(←やっぱり「鉄」が最優先!)、
なぜか家族みんなで必死になって、雨模様の朱鞠内湖周辺をカローラで走り回っていた夏休み。
その時、車内でずっと聴いていたのが、このアルバム(カセットに録音したもの)だったのだ。
だから今でも、このアルバムを聴くたびに、白い蕎麦畑が一面に広がる道北の景色が浮かんでくる―。
※写真はイメージです。
しかし、今年の夏は、新たにもう一枚が加わりそうな気配だ。
昨年11月に発売された、ASKAのセルフカバーアルバム…『君の知らない君の歌』
これを買おうかどうかずっと悩んでいたのだが、夏のドライブのお供に…と、ついに買ってしまった!!
ファンであるからこそ、正直「またセルフカバー??」と思わなくもないが…
顔に似合わず、今はちょっとだけ、ASKAにしか歌えないラブソングの世界に浸りたい気分なのである。
早めに仕事が終わり、いつもより軽めの仕草でエンジンを切る。
ふと見上げたサンルーフには、さっきまでガラスを叩いていた夕立の跡が残っていた。
「追いかけては通り過ぎながら 人違いでいれるだろうか 隙間もなく降りつづく雨の ドアの側で」
(※ASKA 『next door』 より。)
ちなみに…我がラシーンのCDプレーヤーは、CD−Rを再生すると金切り声を上げてしまう。
このクルマが生まれたのは1996年。その頃はまだ、「カセット標準装備、CDはオプション」の時代だった。
クルマを降りた瞬間の、顔を覆うような蒸し暑さが妙に懐かしい、そんな夕方だった。 |
