南鮒の「食い旧」

一歩一歩、あしたへ向かって。

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2010年2月22日

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産業遺産について

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群馬県で静態保存されていたC61が搬出され、
本格的な復元作業に入ったそうで。

復元作業を行う鉄道会社からは、
「より多くのお客さまにSL の旅を体験していただくとともに、鉄道の産業遺産である蒸気
機関車を後世に伝えることを目的として、新たにC61形蒸気機関車を復元します。」
とのプレスリリースが出ています。



貴重な産業遺産の復元にむけて着々と整備が進んでいる同時期に、
同じ会社の別の工場で、昔の電車がひっそりと解体されつつあるのをご存知でしょうか。

一両はクモニ13007。
「荷物電車」の札をブラ下げて首都圏を行く茶色い電車を
ご記憶の向きもおられることかと存じますが、
この車は既に解体された、とのことです。


解体されるのはクモニ13だけではありません。
同じ敷地に保存されている「ロクサン形」の生き残りであるクモヤ90801、
それと画像のクモハ12のうち1両も解体されるとの由。



金も出さない愛好家が営利企業に向かって云々するべきじゃあない、
ということは分かっています。

されど、暗く悲しい時代を生き延び、
戦後の復興に向かって走りつづけた茶色い電車は
産業遺産じゃあないのか、と思ってしまうのです。


むしろ地味ながらも人々の生活や仕事を支えた茶色い電車こそ、
「後世に伝えるべき」貴重な産業遺産じゃあないのか、と。


感情移入しまくりの愚痴丸出しの記事になってすみません。

しかしながら、
公園から移送されたうえに巨費を投じて整備されるエスエルの幸運と、
同じ会社でありながら雨ざらしにされた挙句、
人知れず解体されていく茶色い電車の末路との対比を思うと
書かずにはおれませんでした。

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妄想、で済めば良いけれど

穏やかな気持ちで迎えた日曜の朝。
コーヒーをゆっくりとすすりながら
朝刊の社会面を見るや、目が点になった。



日頃は糸のように細い私の眼を点にさせた記事は、





「撮り鉄、またしても電車を止める」という題が掲げられており、
関西地区のフェンスの内側で三脚を構えていた異常者のために、
東海道線の電車が止まった、という記事だった。



こんなこたぁ去年の今頃の東海道沿線では日常茶飯事だったし、
今更なんで記事にするんかいな、といぶかしく思ったのも束の間、
この記事がもたらす「ある効果」について空恐ろしくなった。



この趣味は一般に「キモイ」とか「オタク」とか評されるコトが多い。

こういった見方をされるようになったのは、
80年代後半に多摩地方で起きた猟奇的な連続殺人事件以降であっただろうか。

それまでは単に「幼稚だなあ。」と笑われるだけだった鉄道愛好家は、
一気に市民権を得た「オタク」という言葉がもたらす「気持ち悪い人種」の仲間入りをしてしまい、
不本意ながらも肯わざるを得ない状況のまま今日に至っている。



とはいえ「気持ち悪い」だけなら実害はないワケで、
かくして線路脇やホームでカメラを構える人種がいても、
市井の人々は見てみぬフリをして足早に通り過ぎるだけであった。


ところが、今回の騒ぎが大々的に報道されたことにより、
鉄道オタクというキモイ人種の中でも
「『撮り鉄』という部族は電車を止める愚挙をなす、有害な存在である」
と、確実に定義づけられたことであろう。

その定義づけは私達の撮影にどんな影響を及ぼすだろうか。



たとえば、の話。

ある晴れた日曜の午後にヒマを持て余した南鮒が、
住宅街の線路脇でカメラを持って電車を待っている。
もちろん柵の外で、だ。

その光景を線路脇にある自宅のベランダから見つけた男がいる。
30年ぶりに開催される大学の同窓会へ出席すべく髪の毛を入念に
1:9分けに整えて一服している小島征男(59)である。

小島は思った。
「やや、『撮り鉄』じゃないか。この路線は複数の路線が乗り入れているから、
 止まったらダイヤがメチャメチャになる。
 今のうちになんとかせんと、同窓会に間に合わないぞ。」

そう思った小島は躊躇無く警察に電話した。



電話を取った岡崎勝次巡査部長は「またか」と思った。
ここ数ヶ月、「撮り鉄」に関する通報が急増していたからである。

その大半は不法侵入していない撮り鉄に関する通報だったが、
通報があった以上は対応せねばならないし、
もしその「撮り鉄」が不法侵入の挙に出て電車を止めてしまったら、
コチラの責任問題にもなってしまう。
ゆえに岡崎は今回も


「撮り鉄に関する通報があったら現場へ急行、合法違法を問わず退去させる」

という内規に則って対応することにした。



かくしてその10分後、
何も悪い事をしていない南鮒は、
パトカー1台と白カブ2台に囲まれてしまい、
その場所からの退去を余儀なくされたのであった。


…これはもちろん妄想に過ぎない。

ましてやこのブログをご贔屓にしてくださっている方は、
いずれも社会的良識と識見をお持ちの方ばかりだし、
世の愛好家の大半も同様な方であろうから、
そうそう酷い扱いを受けることは無い、とは思う。


ただし、










   こんな輩も居るから、あながち妄想ではないと思うけど。
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