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「河童」〜DULL-COLORED POP〜


  ◎7月26日 14:00(休憩込み2時間30分)吉祥寺シアター

  昨年末「アクアリウム」で観劇の締めをさせて頂いた好きな劇団ダルカラさん
  今回は芥川龍之介さんの小説「河童」をモチーフにした上に音楽劇。
  古典と音楽劇というちょっと苦手な感じ(原作の内容は全く知らなかった。)
  それでも人気劇団なので日程が決められないうちにS席完売
  仕方なく終盤のA席を購入、会場に到着するとオリジナルグッズは完売
  知ってる役者さんも客席にチラホラ見える中、谷さんが登場。
  今日のゲスト「コロ」さんを紹介、
  そして、物語を語る23号室の精神病患者(一色さん)が登場し
  会場の方々へ事業の失敗談ではなく、あの国のお話を促すのでした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY
  事業に失敗し、失意のままにたどり着いた田舎の温泉宿。
 ある雨の日、橋の欄干に手をかけたまま自殺する勇気もないまま戸惑う私。
 激しく降る雨の中、同じように現れた雨合羽の人物の中身が見えると!
 思わずその男を追いかける私、そして彼の体に触れる距離まで近づいた刹那
 暗い闇の底へ落ちていく・・・・・目が覚めると周囲には群れなす河童。
 そう、私は河童の国(水の中)にやってきてしまう、河童の総理大臣の宣言により
 正式に「お客さま」として迎えられた私は
 哲学者カッパの家へホームステイする事になり、陽気な歌とダンスで歓迎される。
                        ・
  3ヶ月が経 過、河童 の言葉も理解出来るようになった私は一家に連れられ
 カッパ国のバスツアーに参加し、人間の世界と違う河童の合理的な世界に驚愕する。
 ・公園で子供を人質に取るオス河童は「抱きつかれ」から逃げたいと懇願する。
  河童の国では出産をするメスが好きな男に抱きつき人目も気にせず交合をする
  人間界は男主導で交合する不思議な世界だから「望まれない子供」が生まれたり
  堕胎するなどという不思議なものがあるらしい。
  私が子供を助けた為に、好きでもないメスに抱きつかれ最後は果てるオス。
  悪い事でもないのに、人間は暗いところで交合するおかしな生き物だと揶揄
 ・総合ホールで最初に見たのが劇場「ロミオとジュリエット」
  最後に悲劇的なシ ーンに笑い転げる河童達、なぜ悲しくならないのか?
  愛の為とか綿菓子のような不確かなものの為に死ぬなど滑稽だと笑う彼ら
 ・次はアイドルのステージ、ファンが大勢彼女たちを応援して盛り上がるのだが
  MCでは厳しい現実を語り、ファンにもっと高いチケットの席を買ったり応援を要請
  いつ人気が落ちるかわからず、今のうちに頑張って稼ぎたいという悲痛なMC
  それに狂喜するファン達は他人の不幸話が楽しく、AVや転落していくのが楽しいらしい
 ・そしてシュールな漫才師の話では、架空の部屋を提案する不動産屋の話に同情
  笑う所か無い部屋を買わされる事に大泣きする始末。
 ・休憩の居酒屋では、ママがクレームを言って店長を引っ張りだし食料 をGET
  その傍らではミスしたホールの河童がバックヤードに回され、文字通り足を切られる。
  この国では試験によって成績下位のものは「文字通り足きり」され
  足きりされた河童は逃げることが出来ないから、低賃金で重労働を虐げられて
  その結果、この居酒屋の安さにつながっており、切られた足も「肉」として出される。
 ・国会へ向かった一同、総理を追及する若手議員だがスキャンダルを暴露され
  総理大臣が名奉行のごとく、大見得で悪を成敗するのだが・・・
  これには脚本家の台本通りに動いていて、脚本家が居ないと話が盛り上がらず
  視聴率も上がらない、視聴率=支持率になることから総理だって降板してしまう
  国会答弁で失業率0%と 紹介していたが、実は65歳以上と失業保険期間中に
  就職が出来なかった河童は「間引き」をされて肉になってしまうというのです。
                           ・
  人間の世界に嫌気がさしていた私は、河童の世界を合理的だと言ってみる。
 病院を見学した私、65歳以上殺処分法により医療費は0円、もちろん助かる見込みの
 患者を優先し、難しい患者は最悪見捨てられてしまうとはまたヒドイ話。
 その病院でアノ追いかけた河童と遭遇する。
  彼は精神的に病んでいて図鑑でみた人間のような、好きな肉まんを与えても
 喜ぶ所か怒り出す河童の世界が嫌に見えてきているという。そんな彼に冷たく接する私
 最後の河童タワーでお祭り を見学していると、アノ河童が現れて子供に肉まんを差し出す。
 当然、子供はそれを投げつけるし私も受け取る事をしない
  すると彼は「人間を見てみたかった」と地上に出た理由を一言、そしてロミオの台詞と共に
 服毒自殺をするのだった。
 珍しい自殺が行われたと歓喜する河童達、だれも止めようとしない事に愕然とする私。
 その日から病院に入院するようになってしまう。
  やがてアル噂が流れる、あの自殺した河童が幽霊となって現れるのだと
 河童達は交霊術を行い河童達は死後の世界について質問する。元々は死の概念がない世界
 彼が居る世界は暗く、どこにどんな風にあるのかもわからない、自殺の動機についての質問も
 河童達には笑われるである回答だか ら話す気はないと、帰ろうとする。
 彼を呼びとめ最後に質問をする私「今度生まれてくるなら河童と人間どちらがいい?」
 彼は一言を残して消えていくのでした。
                            ・ 
 今日はお世話になっている家の奥さんが出産する日
 病院で立ち会う事になった私、河童のお産が始まると父親は尻込みしてしまい部屋へ入らない
 仕方ないと医者の先生が出産の最終確認を始める。「君は生まれたいですか?」産道へ訪ねる
 何度か会話を続けるが最終的に「生まれたくない」との答えを曲げる事はなく
 そのまま、生まれない為の処置をする、流石に絶句する私に合理的だろう?と言う医師。
 そして私は決心する、人間の世界へ帰る事を・・・・。
                            ・
 彼の病室には未だに河童達がお見舞いにくるらしい、哲学者を除いてはであるが
 彼は今どちらの国に居るのだろう か?今日 も23号室で同じ話を繰り返すのでしょうか?
   
  STORYも妙な書き方になってしまいました。 
 舞台が始まると、陰鬱な感情の一色さん演じる精神患者はポツリ、
 彼以外に人間は一人も居ないから、観ている側としても「私」的な感覚で河童達の世界を観る
  だからブログのSTORYで「男」や「23号」ではなく「私」って方が、書きやすかったのです。
 主人公に感情移入はしないけど、傍らで一緒に河童達に責められているような(嘲笑かも?)
 そんな感覚だから、谷さんだし当然「面白い言葉や表現」もあるのだけれど
 裏を返すと人間の批判に繋がっているので、終始ゆっくりと重く何かがのしかかってきました。
 凄い!面白い!なんて素直な感情よりまず。「なんか来る」って 感じですね。
 だからツイートの短い感想でも簡単な感想が書けませんでしたね〜。
 アクアリウムも確かに雰囲気似ているけど、みんなダメな人々の集まりだったから
 面白がれるんだけど、河童はアウェー感があるので勝手が違う
 今の世界問題って、高齢化とか貧困とか戸籍なしとか今回の河童の世界の政策に
 色々繋がる問題で、冗談でふと考える極端な対策が河童の世界にはある。
 そんな酷い事は全く考えない、なんて全否定は出来ない事だから、
 後ろめたい気持ちが、一枚づつ貯まっていってしまったのかもしれません。
 (流石に屠殺は思わないけどね、色々思う所はあります。)
 アイドルの苦労話や金額の話とか、芸人のネタを逆に真面目に受け止める所とか
 個 人的には面白いし、クスリと笑ってしまうんだけどね。
 この舞台が凄いのかどうか?お勧めか?って問われると答えが素直に出ないけど
 「歌もダンスも良く出来ていて、なんか凄いよ!興味あるなら行った方がいい」かな?
 谷さんのつぶやきの通り、再演があればそう答えると思います。
                            ・
 歌詞もノリのいいリズムの割に歌詞は怖いです。
 ダンスも変化があっていい、休憩中に舞台に上がって盆踊りに参加も出来たりします。
 荷物があるので参加しませんでしたが、あらかじめ解っていたら荷物預けるし
 開演前に少しレクチャーしてくれれば参加し易かったんじゃないでしょうか?
 (そういえば、黒猫ちゃんの 時も、お茶飲みに行かなかったなぁ)
 主演の一色さん、最近は肉体派なイメージだったんですが豪快に追いかける後の
 過呼吸感(酸素不足感)がそのまま、目覚めてからも続いているようでハマってました。
 真面目過ぎて危ない人って感じで、アクティブなぬいぐるみハンターの役とは
 背会わせなのか?意外に近いんでしょうかね〜
 久しぶりに観たコロさん、ゲストなのに結局明るい場所に出てこないのも面白い 
 周囲は期待しているのに、本人が出てこないトコは設定そのものです。
                             ・
 谷さんの舞台は、始まると静かで空気も停滞している感じの統一感があります。
 今回の河童も当然、谷さんが再構築した 舞台なんだけれども
 原作が凄く相性がいいんじゃないかな?(読んだ事ないけど)そう思います。

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