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「未亡人の一年」〜シンクロ少女〜


   作・演出:名嘉 友美

  ◎3月11日 14:30(2時間10分)ザ・ズズナリ

  「THIS Is 30」の再々演は観に行けなかったシンクロ少女さん。

  今回は、未見作品の再演でしかもスズナリですから必見の舞台ですよ!

  出演者も「日本のラジオ」・「劇団普通」・「桃尻犬」をMIXしてるような

  個人的には豪華な出演者の方々。

  ちょっとゆったり目な客席、ド真ん中で拝見させていただきました。

  今回もやっぱり、素敵な作品でしたよ。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

  舞台は夫に先立たれ、忘れられずに何も手につかない2人の未亡人の家。

  妻に先立たれて若い奥さんと再婚した隣人の家。そして、路傍のベンチ(笑) 

                        ・

 <先生の家>下手

  先生:石黒麻衣さん・・・3か月前に夫と死別、作家活動も家事も停止中。

  お母さん:泉政宏さん・・・先生の母、週一回の「未亡人の会」に参加している。

  兄さん:田中麦平さん・・・作家志望の「母の兄(叔父)」部屋に籠り、書き続けてる。

  アカギ:諫山幸治さん・・・母が雇った男の家政婦。元・販売業、バツ1、料理ベタ。

  エリ:田中のり子さん・・・先生の友達。早熟で付き合う男はDVとかばかり・・・。

                         ・

  先生の所へ尋ねてくる友人エリ、今度の男は直接DVはしてこないが、物に中る

  奴なので、跳ね返ってエリが怪我するらしく、眼帯姿で登場。

  今度の男はまだマシ、といいながら2Fに居るお兄さんの部屋に行って、自分より

  ダメな人を見て気持ちを落ち着かせに来たらしい。

  そんな彼女を見て、毎回原稿を渡す兄さん。

  未だに夫を忘れられない娘の為に、家政夫を雇い、娘を頼むというお母さん。

  母さんは兄さんの書く原稿の唯一の読者。

  感想は「○○に似てる」位しか言えないほど、駄目な感じらしい・・・

  母さんに娘を託された家政夫のアカギは、元オートバックス勤務なのに愛想なし

  開き直った性格で焼きそば・炒飯しか作れないしし、しかもマズイ。

  テーブルの「夫に椅子」に他人座られるのを極度に嫌がる先生。

  忘れたいと泣いたり、全部覚えてると泣く彼女を見て、彼女が泣いてる間に

  椅子をゴミ置き場に捨てて来るアカギ。

  それを聞いて、更に泣き出す先生。

  狼狽しながら、置いてきたばっかりだから、俺が取り戻してくる!  

  自分がやった癖に、強気でゴミ置き場へ向かったのだが・・・もう消えていた。

  謝るアカギに対して、「匂いを嗅がせてくれたら許す」と首筋を抱きしめる先生。

                          ・

 <ミツコの家>上手、上段

  ミツコ:川崎桜さん・・・ご主人を失くし、会いたいが口癖。家事も何も出来ない。

  キホ:三澤さきさん・・・ミツコの娘で中学2年。毎日、隣の家で夕食を食べてる。

  ハナ:伊達香苗さん・・・男運が悪いミツコの友人。ミツコに再婚を勧める。

  セイ:横手慎太郎さん・・・ハナの彼氏。ミツコの生活を激しくリスペクトする。

  ヒロシ:吉岡そんれい・・・ミツコの隣人、女心に鈍感な再婚したてのノンビリ男。

  ソノヤ:野田慈伸さん・・・ヒロシの息子23歳で日産に就職。キホが好き。

  シズカ:堂本佳世さん・・・ヒロシの再婚相手。家政婦扱いの状況に不満増加中。

                          ・

  ミツコは夫を亡くしてから何も手が付かず、陽気にビールを飲む日々。

  娘のキホには、毎日隣の家で夕食を取るように言って家事もなにもしない。

  唯一の友人、ハナは再婚を勧めて来るのだけど、私結婚してるからと指輪も見せる。

  母が何もしないから、朝食や弁当は自分で作り始めたキホ。

  今日は隣家(ヒロシさんの家)に行って料理を作ると台所へ向かうのだが

  ふいにリビングに戻ると、ソノヤお兄ちゃんが自分の体操着の匂いを嗅いでいた!

  気持ち悪くて、ヒロシさん家に寄り付かなくなったキホ。

  仕方なくヒロシさん家に行く事になったが、またソノヤ兄ちゃんが体操着を物色

  勇気を出して「何してるの」と言うキホ、支離滅裂になるソノヤに「変態!」と言って

  自宅に逃げ帰るキホ、嫌がるミツコにこの事を相談すると意外な答えが返ってくる。

  好きな人の匂いを嗅ぎたいと思うのは当然、自分とお父さんも年齢が離れてたと

  言って、ソノヤの純粋な気持ちを傷つけたキホが悪いと諭され、謝りに行く事に・・・

  戻って来たキホに驚くソノヤは土下座して謝るが、逆に「変態」発言を謝罪するキホ

  代わりに、ソノヤ兄ちゃんの匂いを嗅がせてと言って、首筋に顔を寄せる。

                           ・

  この少し前からの演出で、キホ=先生が繋がるようになってくる。

                           ・

  栗拾いデートをする先生とアカギ。夫と良く行っていたらしい。

  初めての栗拾いデートをするキホとソノヤ兄ちゃん。

  8歳の頃からキホちゃんが好きで、自分でもロリコンも疑ったけれど、大学でヤリまくり

  ロリコン系の雑誌やビデオでも一応イケたけど、それはキホちゃんの事を思ってだから

  そんな身も蓋もない告白から、ずっと一緒に居たいと言うソノヤ兄ちゃん。

  キスをせがまれ拒否するキホ、「大人になってから」と言って、代わりに母に教わった

  鼻を合わせるエスキモーキスをするのでした。(以外にエロくて喜ぶソノヤ)

  先生もアカギからもらった手編みのマフラーを巻いて、鼻を付けるのでした。

                           ・

  ミツコの家には、作家志望のハナの彼氏:セイがよく訪ねて来るようになり、

  ミツコの生き方に変なリスペクトをするセイは、自分の作品を読ませるようになる。

  ある日、デートなのみミツコに家に来て新作を読ませようとするセイに怒るハナ

  就職してちゃんと結婚を望むハナに対して、

  「結婚してやるから死んでくれ!そしたら俺も経験から良い作品が書ける」と

  最低な事を言うセイに、もう見切りをつけて出て行くハナだった。

                           ・

  先生不在の中、腕に包帯を巻いた状態でやってきたエリ。

  ある日、お兄さんに一緒に家を出ようとか、後を付けられたりして

  毎回、お兄さんの部屋に行くと渡される謝罪文をお母さんに見せると

  彼は本当のお兄さんではないと昔話を始める。

                           ・

  セイに最低な事を言われてしまったハナ、事故と思われるが本当に死んでしまう。

  自分のせいだと泣き続けるセイ。

  夫を亡くし、酷い消失感をもうしたくないと思ったミツコは、自分の娘でさええも

  愛さないようにしていたのに、ハナが死んでやはり防ぐことが出来ない事を知ると

  セイに一緒に住むよう提案、自分の為の作家になってと言い、ガムシャラにミツコ

  に体を重ねるセイ、そして ソノヤ・キホの前でセイが生き別れの兄だったと発表。

  ハナが語ってくれた、セイとの出会い話(嘘)

  赤坂見附で光る男と遭遇したという創作話から、これから一緒に住むと宣言する。

  急に家事を再会して、元気になり始めるミツコ。

  ソノヤはキホとこの事には何も言わず、受け入れる事を提案。

  これから色んな事があっても楽しい思い出を2人で作ろうと改めて傍に居ると誓う。

                           ・ 

  一方、エリとハナを混同して迷惑をかけた兄ちゃん(セイ)

  改めて、本当のお兄さんじゃないと発表するお母さん、セイを解放して、

  アカギにキホ(先生)を託してリビングから消えていくのでした。



:
  流石、今回も笑えるし、終盤でハナの葬式後に「今日大人になった」とキスを解禁

  するキホ、同時に先生とアカギもキスしたり。

  セイとミツコの慰め合いと兄さんの背中から、申し訳なさそうに覆いかぶさるお母さん

  その編の同時多発的なシーンには、なんかジワリと泣けてくる。

  上には書けなかったけど、ヒロシとシズカのすれ違いとか、寂しさから再婚は認めた

  ヒロシだが、再婚相手もシズカじゃなきゃダメと言ったり。それでも前妻には勝てない

  宿命をアカギに教えにくるシスカとか、ちゃんと言わないと解らないヒロシとか、そこ

  の会話もなかなかよかった。(堂本さんの怪しさ、そんれいさんの軽さがイイ)

                           ・

  中国の理から、から夫と一緒に死なない妻「未だに亡くならない人」だったミツコ。

  「未来を失った人」になってから、同じ未来を失ったセイを取り込んで生きたまま心中

  するような気持だったのかもしれません。

  母みたいに成りたくなかったキホですが、先駆者ミツコのお蔭で、またまた年上の

  不器用な男と暫くは幸せな生活が出来る事でしょう。

  野田さん演じるソノヤの変態っぷりは、潔くて見事です。

  でも一番驚いたのは、三澤さんでしょう。ヤリナゲ・日本のラジオとかで不気味な役も

  こなす凄い方なんですが、13歳のキホが妙に可愛い!可憐です。

  違和感がなくて本当によかったです、声質もあるんでしょうけど、下心が声に乗ってる

  ソノヤと対局的で、13歳で23歳に洗脳的な恋愛ですが、結構感動的でした。

  相変わらず、感覚がおかしい男役が上手い横手さん。

  冷たくハナに言い放つシーンは本当に酷い、その「成れの果て」が麦平さんとはねぇ

  なんかそこは笑えます。

  泉さんの母親、なかなかチャーミングでした。

  駄目女ミツコベースがあるから、違和感が無かったのかもしれませんが、彼女も作家

  というか物書きだったのかな?アカギを選んだ千里眼はちょっと神っぽいですね。

                           ・

  過去と未来を同時に、台詞も同調したり反対だったり、毎回上手い演出。

  金を返さないセイにハナが拗ねるシーン、多分TVで少し見たララ・ランドからかな?

  そんな緩急あるシーンが笑えます。

  今回のテーマ楽曲?QEENの「 I Want To Break Free」忘れて自由になりたいって事

  そうじゃないかもしれませんが、最後のアカギの妙に合わない所は笑ってしまいました。

                           ・

  キホで観ると、可愛い純愛モノであり、ミツコで観ると物凄く寂しく哀しい感覚になる。

  ミツコはセイを囲って死んで一時的に別の世界として生まれ変わったたつもりなのかな

  とにかく、今回も面白かった事は確かです。

  7月も楽しみ。

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