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「ボディ」「ラクエンノミチ」〜日本のラジオ 〜


  ◎3月19日 12:30(35分位)シアターシャイン

  ◎3月19日 14:00(80分位)シアターシャイン

  作・演出:屋代 秀樹〜

  日本のラジオさん、2本立ての公演。

  忙しくて3連休の初日時点で予約してなくって、(死んだように寝てたし)

  日曜の公演がまだ予約可能だったのでマチネに行ってきました。

  中野シアターシャインの地下を解放して待合室にしてくれてました。

  2本の合間にアフタートーク的なものも行ったり

  過去公演の台本や資料・屋代さんの私物の漫画なんかもありました。

  ムーアの原型となるゴーゴリの恐るべき2人もありました。

  あれは、絵本と言うには悲惨な内容ですよ。

  そして、20分前の開場で舞台へ。

  安定のBGMなし、緊迫感アリアリの舞台が2本続くのでした。



ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)






「ボディ」(上演時間35分)



○登場人物


  木佐貫ヒロヒト(うんこ太郎さん)・・・木佐貫組組長次男。チョコ工場勤務のゲイ。

  今枝コウゾウ(栗林まんぞうさん)・・・木佐貫組組員。組に内緒でヤクを流してる

  藤田アツシ(浅田鎮歩さん)・・・特殊清掃業者、先輩・今枝に色々使われてる。

  倉科ススム(勃起崎鋼太さん)・・・今枝のパシリであるが、ちょっと犯行気味。

                       ・

  散らかっているヒロヒトの部屋。

  倉科に話しかけるヒロヒトが引きずってきたのはシーツ包まれた肉塊。

  倉科だった塊に語りかけながら、頬を摺り寄せるヒロヒト。

  部屋にやってきた今枝。

  藤田を招き入れ、部屋の掃除と腐る前に死体も処理するように告げるが

  子供が生まれるので、もう危ない橋は渡れないと抵抗する藤田。

  突然ジャンケンで決めようと「堅いパー」で、藤田のチョキを痛めつける今枝。

  今枝が去ってヒロヒトと2人になる藤田。

  自分で処理したい!一部だけでも残して欲しい!と我儘を言うヒロヒト。

  愛していたと言うのに、解体が出来るのか?と投げかける藤田だが仕方なく

  2人で風呂場に死体を運び、処分を始める。

                        ・

  片手に紙袋を持って戻って来る今枝。

  今枝がクスリを扱ってる噂を他の組員(篠原)に伝える事も出来ると暗に

  ほのめかした倉科。倉科を面倒に思ったのか、今枝は紙袋をヒロヒトの所へ

  持っていくように倉科に指示して、一目惚れしれ殺されたらしい。

  紙袋からサイレンサー付の拳銃を取り出し、組長がもう手に負えないと言い

  始末を頼まれたと告げる今枝。

  父親からは他に何も言われてないと知ると覚悟した様子のヒロヒト。

  最後に今枝の心臓の音を聞かせて欲しいと、耳を今枝の胸に充てると

  右手から倉科の骨を出して、今枝の心臓に突き刺す。

  そして拳銃は、ヒロヒトのこめかみを貫通し、ヒロヒトは倒れる。

  よろめきながら藤田に「悪いけど3人になったから頼む」と倒れ込む。

  そして、子供が生まれるんだ・・・と繰り返し呟き藤田は遺体を運び始める。 


  アフタートークで質問が無くてグダグダな感じがまず面白かった。

  まんぞうさんが狂喜な組員役だったのに、腰が低い感じで

  新橋のサラリーマンですからと、優しそうに話していたのが面白いですね

  屋代さんが告知で「ただ美しいだけの物語」と言ってたのが、ムサイ男だけで

  どこが美しいのか解りますか?と浅田さんが効いてきたりユルかったです。

                       ・
  真面目に感想。

  最初から、不気味な入り方で倉科がもう死んでいるのが解ります。

  今枝は倉科が邪魔で始末したかったんじゃないでしょうか、手に負えないと

  言われるって事はヒロヒトは初犯じゃなさそうです。

  今枝は組長から頼まれて内緒でヒロヒトにクスリを流して、精神的な安定を

  保つようにさせたんでしょうけど、限界だったのかな?

  コミュニケーションが出来無さそうだがら、ゲイの上で死体愛好者というか

  生身の人間では受け止めてもらえない人じゃんじゃないかなぁ

  父親から始末される事を聞いてもあまり動じないし、死ぬことになっても

  慌てない今枝も、「外道」=人の道を外れてるけど、そこは真っ直ぐ生きてる

  純粋でいつ死んでもいいと、自分の妄想を進んでいたのでしょう。

  そういう意味では、美しく生きたいと思っていた物語じゃないでしょうか。

  藤田はちゃんと組からお金貰えるといいなぁ



「ラクエンノミチ」(上演時間80分)



○登場人物

  野間(坂井宏充さん)・・・デート型ヘルスの店長。中学の時兄が両親を殺して自殺。

  福永(堀 靖明さん)・・・野間の幼馴染で店員。ゲイで野間をずっと好きみたい

  篠原(村山 新さん)・・・木佐貫組の組員。行方不明の今枝を探して、店に現れる。

  椎名(中野雄斗さん)・・・今枝の手下だが、行方不明の為、篠原につく事になる。

  武田(家田三成さん)・・・常連客でタクシードライバー。基本みく指名

  る り(豊田可奈子さん)・・・ベテランのヘルス嬢、サムスペシャルを新人に教える。

  み く(田中 渚さん)・・・No1人気のヘルス嬢、ちょっと情緒不安定な感じ

  あや(大田彩寧さん)・・・駄目彼氏と同棲する為に、体験入店してくるド素人。

                                ・

  舞台はヘルスの受付・待合室。(なぜか聖闘士☆星矢の単行本が多い)

  今枝が管理していた店舗だが、今枝は2ケ月前から行方不明らしい

  今枝の代理として集金していた椎名は、着服していた事が発覚して、今枝を探しに

  やってきた篠原にボコボコにされた末、今枝が内緒でやっていたクスリに売買の

  ルートを調べる為に、このヘルス店の従業員や客を調べる為、篠原の手下になる。

  体験入店でやってきた「あや」は野間を何故か避ける。

  理由は初恋の人で、強制猥褻で捕まった隣のお兄さんに似てたらしい・・・

  野間の悲惨な話(引きこもりの兄が両親を殺して自殺した話)を聞いて態度が変わる。

  あやは出金を増やし軌道にのってくるのだが・・・・

                           ・

  篠原と一緒にやってきた椎名、たまには遊んでいけと言われてNo1のみくを指名。

  篠原から魔法の言葉を教えられ、みくとホテルに向かった椎名はし死体となって

  川に流れていったと言う、椎名に売人が判明するようカマかける言葉を教えた篠原

  ミクを呼び出して欲しいと店にやってくる、そしてミクを指名していた武田が

  他の組の集会で観た事があると、2人疑って野間に色々聞いてくるが

  自分がまず聞くからと篠原を追い返す野間。

  しかし、福永の推測では今枝が行方不明になった2ケ月ほど前から、ミクを指名して

  いた常連客が来なくなったと指摘する。

  信じたくない野間は、連絡が取れないミクを探しに自宅へ向かう。

  お客さんが居ないと愚痴って待合室に来たルリの所へ、荷物を持ったミクが現れる

  ルリさんが好きと別れを惜しむようにキスするミク。

  そこへやってくる福永。私は言われた通りしただけど、弱弱しく言って出て行こうとする

  ミクを捕まえる福永、そして「連絡ありがとございます」と現れる篠原とミクは出て行く。

                           ・

  数日して、店にやってくる武田。

  驚きながら話しかける野間へ、「篠原さんへ連絡しなくても大丈夫」と言う武田

  小指を覆う包帯を見せて、コレで手を打ったからとヘラヘラ答える。

  そして、指名されたアヤと一緒に店を出て行く。

  しかし、すぐ戻って来るアヤ、彼女は赤く染まった小さいナイフを見せて

  「篠原さんに教えて貰った」と同棲相手だった椎名の敵を取った事を暗に告げる。

  すると野間は兄が自殺する時の事を思い出し、助けようと思えば助けられたのに・・

  そう言って、自分には不幸せの道しかないような考えに頭を抱える。

  そんな野間に向かって「やり直したいなら私を助けて」と言うアヤ、彼女の手を引き

  店から飛び出していく野間だった。

                            ・

  数日が経ち、客も女の子少なく、ルリと福永だけの店。

  2人でどっか行こうか?と話していると篠原が現れる。

  支援しますのでこのまま続けて下さいと言う篠原に、「はい」と返事はする福永。

  そして、血に染まったネクタイ(野間の形見)を差し出す篠原。

  受け取ってから、みかじめ料を支払うと篠原を事務所へ連れて行くと鈍い音が響く

  血みどろのバットを持って現れた福永は、ルリに一人で行ってくるわと告げて


  店を出て行くのでした。

  好きだった待合室を名残惜しそにしながら、客席に降りて一礼して去っていくルリ

  そして誰も居なくなるのでした。


   こちらは美しくなろうとした人の話。

   確かですが、福永・ルリ・アヤは自分達の過去を道中に話しています。

   みんな楽園というか楽な道を進もみたいと選んで今、ここにたどり着いてる感じ

   福永は、11歳で好きになった野間と、彼と一緒に一家が死んだ日を共有して

   笑顔で傍にいようと決心して生きて来た、ルリは流されるように生きて

   アヤは男運が悪いのが続いていたみたいだけど、それでも幸せを目指していた。

   正直、椎名を殺した武田は軽率な行動だったと思うのですが、それは別にして

   表向きはエンコで手打ちにした武田を邪魔だから、篠原はアヤを利用したのだから

   アヤの代わりに野間が自首すれば、アヤは助けられたんじゃないでしょうか

   野間のネクタイを見た以上、アヤもこの世には居ませんよね。

   ミクの情緒不安定な感じは、屋代さん作品での田中さんには常にある気がします。

   そういう雰囲気がピッタリなのでしょう。

   ミクは男は嫌いだけど、考えるのも出来ないから言われたら断れない傀儡のような

   そう、人形感があります。

   ラストでルリが一人で居る感じは、楽園とはほど遠い、楽なだけのふきだまりでも

   ぬるま湯のようなこの待合室が「凄く名残惜しい」思いが見て取れて寂しくなったよ。

   寂しいというか、悲しいというか、みんな何か欠落しながらも少しでもいい道を

   選んでいきたかったのに、みんなここで終点になってしまった。

   凄く寂しいラストでした。

   最初見たとき、日めくりカレンダーに違和感を感じたんですが、日数経過の演出に

   納得だし、最後はめくった紙をギュッと拳で乱暴に握り込む福永が印象的。

   静かで激しい、福永の気持ちが切ないですね。

   ルリはそんな福永が同情かもしれないけど好きだったんじゃないかなぁ。

                             ・

   終演後のアフタートークで篠原が生きていて、ゼロゼロゼロに登場していたのが

   同一人物だと知りまして、ちょっと観方が変わりましたね。

   初演とはキャラがかなり変わってるらしいので、今回の篠原は吉田そんれいさんの

   篠原とはかなりタイプが違いますね。

   そうそう、今枝が亡くなった事は清掃者の藤田が組みには伝えてるんじゃないかと

   思うのですが、組長の個人的な事からの事故だから篠原には内緒なのかな?

   ヒロヒトの行動が8人の運命を大きく変えてしまったと思うと、迷惑な奴ですね(笑)

   今枝が生きてたら、今枝・武田・ミクだけの粛清で済んだでしょうに・・・

   アヤと椎名はどこで出会ったのか?そこは不思議です。

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