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女子ソフト部の一塁手〔?〕の「げん」から貸していたバットとグラブオイルを返してもらった。
その際に合宿の様子を聞いてみた。
どうやら女子部元監督ミマを怒らせてしまったらしい。
きっかけは些細な一言だったらしい。
試合前にグラウンドへ移動する際に現監督のシンドウが現在の幹部学年である三年生と同じ車で「ミーティングしながら移動する」といった流れで一年生を隔離したらしい。
最も、シンドウは「一年生をミーティングに参加させない」というつもりは無かったのだろうが、そのことによって一年生の一人が「どうせ私たちは打てないからミーティングに参加させてもらえない」と洩らしてしまったらしいのだ。
それを聞いてミマが激怒したらしい。
「何を自分勝手なことを」というのが彼の意見であろう。
しかし、自分には一年生のコの気持ちもわからないではない。
自分も一年生であった頃、男子部は総勢10人くらいであり、一年生も試合前の打順決め等に参加していた。
しかし、自分はその会議に呼ばれなかった。
そして、試合前に唐突に知らされるオーダー。
主将の意図を探りながらの試合。
そんな意思疎通の為されていない中で期待通りの仕事なんかできるはずがなかった。
絶対的な統率力もない中で、チームを一つの意志で纏めることは難しい。
お互いが自分の役割を知らされることも無く、ただ発表されたオーダーに従って試合に挑む。
それでいて「チームで一丸になって」という決まり文句を旗にする。
それがどうやってチームを一丸とするのであろうか。
信頼関係の無い中で「チーム一丸」は成り立たない。
ただ、チームへの不信感を集団の中で露にしてしまったコにも反省の余地はある。
試合前にチームの士気を落とすような発言は禁句である。
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