宮口善通のBlog

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竹取物語の作者〜空海説について(その1)


以前、2013年8月4日、本ブログにおいて、小
生は「竹取翁博物館を訪ねて」と題するブロ
グ記事を掲載した。
2つの疑問を持って、その博物館を訪問した
のであるが、その後、その時の感想をごく簡
潔にまとめて、ブログ記事として報告したの
であった。詳細については、以下のURLを
参照願います。
http://blogs.yahoo.co.jp/miya09132001/35176136.html

博物館の館長さんの説によれば、竹取物語の
成立時期と作者は以下の通りであった。

・成立時期:平安時代初期
・作者:弘法大師空海

この説を裏付ける科学的かつ決定的な物的証
拠は無いのだけれども、かなり有力な説であ
ると思われるのだ。そこで今回は、

,發靴眞歇菠語の作者が空海であったなら、
この物語をどのように解釈すべきだろうか?

竹取物語と空海を結びつけるいくつかの根
拠について

この2点について検討して見たいと思うのだ。


◆解釈その1:かぐや姫が満月の月世界へ
       昇天して行ったことの意味

真言密教における胎蔵界曼荼羅や金剛界曼荼
羅に描かれている諸仏はよく観察して見ると
丸い円形の輪に囲まれている。諸仏を囲んで
いるあの輪は一般的には月輪(げつりん、又
は、がちりん)であると言われている。古代
インドにおいて、悟りを開こうとする修行者
にとって、太陽は余りにも強く、耐え難い。
それに引き換え、夜の月は透き通るような美
しさで、涼しく、しかも眼に優しい。修行者
たちはこの月を、特に満月の月を悟りの境地
になぞらえたと言われている。つまり、月輪
の満月は密教において悟りの境地を意味する
のだ。悟りとはあたかも満月の如し。密教に
おける月輪観、阿字観がまさにそれである。

そして、雲が無ければ、月は太陽と違って、
以下のように満ち欠けをする。

・新月(真暗)
・三日月(みかづき)
・半月(上弦の月=弓張月)
・十三夜月
・満月(望月=十五夜月)
・臥待月(寝待月)
・半月(下弦の月=弓張月=二十三夜)
・二十六夜月
・晦日(三十日=真暗)

つまり、この月の満ち欠けは、あたかも

・生まれて
・成長し
・成熟して
・衰退し
・やがて死を迎える

人間の一生を表現しているように見える。
この月の満ち欠けの運動が恒常的に光り輝く
太陽と明らかに違う所なのだ。

もちろん、生命が最も活動的で華やかな時期
は周期的な月の満ち欠けの運動に例えれば、
満月の時である。つまり、曼荼羅の中に納ま
っている諸仏は生命の最も躍動した時を表現
しており、悟りの境地そのものであると考え
られる。つまり、静寂で涼しげな澄み渡った
夜空に輝く満月こそが悟りの境地そのもので
あるとして、光り輝く生命活動そのものであ
るとしたのだ。古代インドの人たちはこの満
月を悟りの境地に例えたのだ。それゆえ曼荼
羅の中の諸仏は月輪の中に描かれているのだ。

このように考えるならば、なぜ竹取物語の主
人公である「かぐや姫」が最後の最後に月世
界へ、しかも8月15日の満月の日に月世界
へ昇天して行ったかと言う一つの謎が解ける
のである。つまり人間界をはるかに超越した
悟りの世界、仏の世界へ昇天して行ったので
ある。ここに密教と竹取物語との1つの接点
があると思われるのだ。竹取物語成立以前の
竹取の翁に関する代表的な説話について検討
して見ると、例えば、

・『近江国風土記』「伊香小江」羽衣伝説
・『丹波国風土記』「奈具社」羽衣伝説

そして、もう一つあげるとすれば、

・『万葉集』巻16の第3791

などがあげられる。ところが、これらの伝説
では、どこへ昇天していったか明確でない。
一般的には大空へ昇天して行ったとされてい
るだけである。しかもこれらは伝説であって、
物語ではないのだ。つまり、明確に、月へ、
しかも満月へ昇天して行ったとされるのはこ
の竹取物語のみである。それゆえ、竹取物語
の作者が真言密教の開祖である空海ではなか
ろうかと推量されるのである。あくまでも、
推量である。


●竹取物語(原文、現代語訳)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/japan/literature.html#TAKE
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/taketoripage.htm

●月輪観
http://jyoryuzi.aki.gs/jyoryuzi20/kokoro/gathirin.html
http://www.youtube.com/watch?v=fNdc6KdGwcg
http://www1.plala.or.jp/eiji/sub12.htm

●阿字観
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%AD%97%E8%A6%B3
http://www.yakushiin.sakura.ne.jp/ajikan.html


注)月輪観や阿字観は現代の経営心理学や
産業心理学における自律訓練法に非常に近い。


以下、
竹取物語の作者〜空海説について(その2)
へ続く。


今日はここまで。

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京大国文「第110回 訓点語学会」で画期的な発表!!
詳細内容 http://blogs.yahoo.co.jp/koiiyk/31409751.html
京都学派重鎮 吉田金彦先生『竹取物語』の場所は山本、作者空海に合致!! 場所は山本は地理的に有利、適合地で真実性がある。東寺の『類聚名義抄』に歌垣をした場所で「求婚」「カガヤク」の字あり竹取物語に通じる語源「光りカガヤク」合致!!

2014/5/31(土) 午後 7:34 [ ov ] 返信する

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竹取翁博物館は、日本発の本格的な私設博物館で、2012年2月に開館して3年目となります。今回は、国際かぐや姫学会と竹取翁博物館の研究員らによって解明された発表と、作者に弘法大師空海、不老不死の薬から徐福そして邪馬台国までの広範囲にわたる発表がありました。
また、両日とも別館のイベント会場では、「特別展」の「竹取物語の古本。数点」「竹取物語のオブジェ」の大変高価で貴重な品も展示されました。

2014/5/31(土) 午後 7:47 [ ov ] 返信する

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