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2012年2月16日

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小説「SAP=AR(SEM)」-2

 
 
太古の咆哮(Ancient roar)
 
 
第6章 戦士「見星イブ」(Soldier Eve Mihoshi)
 
 
Chapter 16

 
 
その翌日の朝。。
 
JT署の特別機動捜査班の島では、佐藤博昭警視が渋い顔で写真を見ていた
それは、昨夜の水族館での騒動の現場写真である
 
千秋の報告によれば、そこで戦闘が行われた現場である
見星イブが戦った現場である
 
「しかし、これは惨状だな〜
 どうしたら、こうなるんだ?」
 
そう言って、また写真を見直して続ける
 
「これじゃ。。
 まるで、トラコンが通った後じゃないか。。」
 
トラコンとは、トラブル・コンサルタントの略称である
トラブル・コンサルタントは、サイエンス・アカデミー・プロジェクトの一部門である
その意味は、「もめ事解決屋」の意味で、探偵部門である
その構成は、白石百合と古川恵の2人の女性である
その仕事は確実で、その効率は100%である
だが、その仕事ぶりは荒っぽいことで、その名を馳せている
平気でバズーカ砲とか、ロケット弾を撃ち放す
だからこそ、恐れられている
 
SAPには、色々な部門があり、どの部門に対応させるかは、角田沙矢が決定することになっている
トラコンが対応するとなれば、事態は相当緊迫していることになる
故に、百合の愛車である黄色のポルシェを見ると、彼等の顔色が変わると言われる
 
 
すると、それに小石川千秋警部補が反論した
 
「トラコンなら、そのビルは2つに折れています」
 
その言葉に、佐藤は深い溜息をついた
確かに、彼女の言う通りなのだ
逆に言えば、見星イブだからこれで済んだとも言える
 
ディスプレイを見ていた細川奈津美巡査部長が、短く言った
 
「白いフェラーリです」
 
その言葉に、佐藤と千秋が驚いたように奈津美を見た
それは、「どうして。。」という顔だった
 
まもなく、交通課のドアがノックされた
そして、ドアが開き女性が入って来た
 
その女性は、金髪を肩上で切りそろえた青い目の外人女性だった
それに驚いたように交通課の婦警が応対にでた
外国人が場所を間違えて入って来たと思ったからだ
 
「待て。。」
 
佐藤が言った
 
「その人は、私たちの客だ」
 
その外国人の客は、その声に向かった
 
「佐藤さん、久しぶりだ
 千秋、先週以来だな
 奈津美も元気そうでなによりだ」
 
それは、在日FBI捜査官「クレア・マリンドルフ」だった
その日のクレアは、クリーム色のパンツスーツで身を包んでいた
 
それに佐藤が頷いて言った
 
「FBIが係わるような事件ではないと思うが。。」
 
その言葉に交通課の面々が、クレアを見た
その視線を受けながら言った
 
「我々は、対岸の火事と観客を決め込んでいたのだが。。
 そうもいかなくなった」
 
その言葉を聞きながら、佐藤と千秋はミーティング・テーブルを勧めた
二人が座り、それに向かい合ってクレアが座った
 
「イブが情報提供してくれたので。。
 それとイブからの伝言を預かってきた」
 
それを聞きながら、佐藤がそれまで手にしていた写真をテーブルに置いた
それを目敏く見つけて言った
 
「現場の写真か。。
 見せてもらっていいか?」
 
佐藤が写真を中央に置いた
それを手にして、それを見始めた
 
その間に、奈津美がコーヒーを煎れて、各人に配った
そして、千秋の隣に座った
 
「ありがとう」と、言いながら写真を見ていた
 
「随分、派手なことになっているな。。」
 
それに佐藤が頷いた
 
「そうだ。。
 所轄の対応が気がかりでな。。」
 
「うん
 だが、これでまとまりそうだ」
 
そう言って、ディスプレイを切り出した
それはニュースの録画だった
その中で、私立大学の物理学教授が言っている
 
「これは超常現象なんかではないですよ
 プラズマ、プラズマですよ」
 
それに佐藤が「プラズマ〜?」と頓狂な声を上げた
 
 
プラズマ(plasma)は、固体・液体・気体につづく物質の第4の状態の名称であって、通常は「電離した気体」のイメージに持つ
 
プラズマは、気体を構成する分子が部分的に、または完全に電離し、陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態である
プラズマ中の電荷は、異符号の電荷を引き付けるため、全体として電気的に中性な状態に保たれる
また、構成粒子が電荷をもつため、粒子は電磁場を通して遠隔的な相互作用をすることができ、離れた領域にある粒子の運動に依存したふるまいをする
このように、分子からなる気体とは大きく異なった性質をもつため、プラズマは物質の3態、すなわち固体、液体、気体とは異なった、物質の第4態といわれる
 
物質の4態は、古代ギリシアで考えられていた、世界を形成する4つの根源であり、「地」は固体、「水」は液体、「空気」は気体、「火」はプラズマ (炎はプラズマの一種) に対応するとして、放電現象に対して「第4の物質の状態」という言葉が用いられた
 
しかし、固体、液体、気体間は相転移によって変異するが、気体からプラズマへの転移は徐々に起こり、電離度が非常に低くて構成分子の1%が電離しただけでも充分にプラズマの性質を示す
そのためプラズマは「物質の第4態」といっても、それは物質の3態とは大分異なった意味合いを持っている
 
プラズマは身近にも存在し、実験室内で古くから真空放電の研究に伴って観察されていた
電離した気体を対象とした研究は、1920年代に始まり、そこでデバイ遮蔽やプラズマ振動の存在など、プラズマの基本的性質が次々と明らかにされた
そして1928年に、この物質状態に「プラズマ」という名前が与えられた
さらに1950年代以降、エネルギー源としての原子核融合や、宇宙物理学、さまざまな工学的応用など、その研究が進展した
 
気体の温度を上げて行くと構成する中性分子が電離してプラズマになる
プラズマは、中に多数の自由電子があるため、電流が極めて流れやすいという特徴を持つ
電流が流れれば、その近辺に電磁場を生じ、それがまたプラズマ自身の運動に大きく影響する
そのため、プラズマ中では粒子は集団行動をとりやすく、外部から電磁場を掛ければそれに強く反応し、全体として有機的な挙動が観測される
有機的挙動の1つの現れとして、プラズマ中には通常の気体中には存在しない、電場を復元力とする縦波であるプラズマ振動が存在する
ちなみに、ここで言う「有機的」とは、「有機化学的という意味ではなく、有機体のように多くの部分が緊密に関連しながら全体が機能しているさまのこと」を示している
 
 
「まあ、所轄は『ball lightning』による事故ということで、決着させたようだ」
 
クレアの言葉に千秋が、「球電(きゅうでん)ですか。。」と言った
それにクレアが頷いた
 
 
球電(ball lightning)とは、空中を発光体が浮遊する自然現象、あるいはその発光体をいう
球電現象とも呼ばれる
 
目撃例の多くは、赤から黄色の暖色系の光を放つものが多いとされている
しかし、白色や青色、色の変化するものなどもあるらしい
また、中には灰色や黒色の光が吸収されていると思われ、金属光沢のような色や、黒色のものもあるという
大きさは10〜30cmくらいのものが多いが、中には1mを超えるものもあるとされる
また、移動中の金属体を追いかける、送電線などの細い金属を蒸発させる、などの特異な性質をもつと報告されている
 
大抵は雷雨の時に現れている
だが、周辺で全く風雨の無い状況での目撃例も存在する
その場合、20〜30kmほど遠方で、落雷が起きていることが多い
正体については諸説あるが、自然発生したプラズマのかたまりという説が有力であある
知名度の低いまれな現象である
 
そして、この現象の実在を疑う見方があることも確かである
UFOの目撃証言や、戦闘機を未確認発光体が追いかけたなどと同類の現象である可能性があるとする見解もある
 
 
「そうであれば、監視カメラのデータが消去されたという事にも説明がつくしな
 プラズマであれば、その電磁波の影響で、データが消えたという説明はつく
 落としどころとしては、ちょうどいいんじゃないか?」
 
このブロンドの白人女性は、ドイツ人にも係わらず、流暢な日本語で話していた
 
「そうだな。。
 自然現象ということになれば、事件性もなくなるからな」
 
「そうだろう?
 これで、佐藤さんの胃痛もいくらか和らぐのではないか?」
 
それに、佐藤が「ははは。。」と照れたように笑った
それに千秋が肩をすくめ、奈津美が笑いを堪えていた
 
クレアは、現場写真を見ながら尋ねた
 
「千秋。。
 相手は、どんな奴だった」
 
「うん
 相手は、石田健吾という学生です
 私の目の前で、身体が膨れ上がったのです
 筋肉が逞しくなって、着ていた服が破けちゃって。。
 着てるものは、腰回りの布きれだけになっていたの」
 
「ほう。。
 それで?」
 
「彼の周囲が歪んだように見えた
 それで攻撃が来ると思ったので、シールドを張ったのだけど。。
 シールドごと吹っ飛ばされて。。」
 
それを聞きながら、クレアは丸く凹んだコンクリートの壁の写真を置いた
 
「こうなった。。
 相当の衝撃だったろう?」
 
千秋が頷いた
 
「そう。。
 その衝撃から守れはしたんだけど。。
 次が来るとは解っていたけど。。
 ショックで動けなくなって。。」
 
「うん」というクレアに、千秋が続けた
 
「その時、イブさんがシールドの障壁を展開してくれたんです
 それにパワー激突して。。」
 
クレアは「なるほど」と言って続けた
 
「四方にパワーが拡散して、こうなった」
 
それで、壊れた水槽の写真を置いた
それに千秋が応えた
 
「はい
 そうです
 でも、あの力は何でしょう?」
 
それにクレアが応えた
 
「イブの見解からすると。。
 PSIパワーだそうだ」
 
それに佐藤が聞き返した
 
「PSIパワー?
 なんだそれは。。」
 
「簡単に言えば、サイコキネシスということになる」
 
それに奈津美が言う
 
「テレキネシスとか、念力とかという感じですか?」
 
「そうだ
 あの戦いの中で、イブは色々と試したようだ」
 
千秋が驚いたように言う
 
「あの中で。。?」
 
それに呆れたようにクレアが応えた
 
「そうだそうだ。。
 あいつの力も半端じゃないようだな
 シールドで防げたので、試したそうだ
 あれは、我々のいう気功と同じようなものだそうだ
 気功弾で相殺できるそうだ」
 
それに千秋が驚いたように目を見開いた
それから、フッと息を吐いて、首を傾げて微笑んだ
 
 
 
20120216
 

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蜜柑(みかん)=実

イメージ 1
 
 
蜜柑(みかん)科
 
 
学名は、「Citrus unshiu」
 
「Citrus(シトラス)」は、レモンの木に対する古い呼び名で、これが属名になった
 
 
おそらく「温州みかん」だね
 
もっともポピュラーな「みかん」だよ
 
花屋さんで、なっているのを見つけました
 
中国から渡来した柑橘類から、日本で偶発的に作られたつくられた品種
 
鹿児島県原産で、全国で栽培されている
 
 
初夏に白い5弁花が咲くらしい
 
 
別名は、「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」
 
誕生地は鹿児島県なのに、市場に出回る名前として、中国江南地方の柑橘類名産地「温州(うんしゅう)」の名がつけられた
 
 
「みかん」は、漢名の「蜜柑」をそのまま音読みしたもの
 
「古事記」、「日本書紀」には蜜柑の実の記述があって、「万葉集」では「橘(たちばな)」と呼ばれている
 
 
「橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜降れど いや常葉の樹」
 
「たちばなは みさへはなさへ そのはさへ えにしもふれど いやとこはのき」
 
(万葉集) 聖武天皇  
 
 
花言葉は、「純潔です」
 
 
 
20110201
 

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ES細胞の臨床試験=米社が撤退

 
 
ES細胞臨床試験、先頭走る米ジェロン社が撤退
 
 
ES細胞(胚性幹細胞)を用いた世界初の臨床試験を行っている米バイオ企業のジェロン社(本社・カリフォルニア州)が11月15日、再生医療事業から撤退する方針を発表した
 
様々な種類の細胞に変化できるES細胞やiPS細胞(新型万能細胞)は、日本でも実用化を目指した臨床研究が計画されているが、先頭を走る同社の撤退で、事業化の難しさが浮き彫りになった
 
同社は、神経になる細胞をES細胞から作り、脊髄損傷の患者に移植する臨床試験を、昨年10月から進めている
同社は撤退の理由を、「がん関連事業に経営資源を集中するため」とし、ES細胞関連の事業を引き受ける企業を探している
 
 
(読売新聞) 2011年11月16日
 
 
20111117
 

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