詩的な昼下がり 〜ブロッコリーの小説〜

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春に怪我する。エロネコは知っている。 30

                            
                    30



「きっと悩んでしまうと思うわ、あなた」


「聞かせてくれよ」


―――――――― 聞かせてくれよ  僕に。  だとしても。


もちろん僕は何かに悩んで得したことってないけど、何にも悩まされなくって得したことだってない。


損得勘定そのものの合理化を図って、より効率的な損得勘定を持ってして、僕は今後もやな感じの人間として生きていってしまうかもしれない。  僕は。


僕は。


聖書   詩篇より


   わたしたちを  憐れんでください


   主よ  わたしたちを  憐れんでください


   わたしたちは  あまりにも  恥に  飽かされています


   平然と生きる者らの  嘲笑に


   傲然と生きる者らの  侮りに


   わたしたちの魂は  あまりにも  飽かされています


―――――――― 飽かされて  います。


僕はもう一度コマリさんに「聞かせて欲しい」と言った。同時にコマリさんが片方の眉だけを上げられる人だったかどうか思い出してみた。どうだっただろうか。


コマリさんはオフロード走行中の車体みたいな首の力抜けてる感じの揺れで頷きながら「待って」と手のひらを見せてから、少し頭の中で整理していた。



       
                         つづく


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