湖人・山人・川人
とっぱずれの旅7 百姓の酒・漁師の酒(2)
僕が就職して始めて勤務したところは、農村地帯であった。直属上司のK氏は、勤務時間が終わると近隣の人たちや仕事関係者や役場の堪能の人たちを招いて毎晩酒宴を開いていた。僕は新人であるから、上司の許しもなく帰れない。その酒宴は延々と日付が変わる頃まで続いた。延々と続く酒宴はK氏による部下職員のこき下ろし、と部下による反論。地域ののうわさ話である。僕は新人であるから誰も酒など注いでくれないミソッカス扱いである。小言も言われない。「酒がねいぞ」と声があると僕はとっくりをもって、炊事場へいき、ガスにかけたやかんで酒の燗をするのである。時々湯呑茶碗にやかんから酒を注ぎグビット呑んでは「わいたかな、まだだだな」等と一回の燗で数杯卑しいことをしていた。
僕の女房の実家はの周りは漁村である。義理の兄貴は、職場のものや近所のものを招いて時々酒宴をす
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