渚村安遊堂

永い浮き世に短い人生・エィママヨ

11南部アフリカロマン紀行

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ケープ半島(3)

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 ケープ半島は盲腸のようにくっついたなどと悪口を書いたが、ケープポイントで見た写真のように実に堂々とした岩山である。
 バスの駐車場からルック・アウト・ポイントという灯台が建つ地点まで(写真下)はケーブルカーで登るのである。ケーブルカーは高尾山型の平行四辺形の立派なものである。灯台も世界史に残るような貴重な灯台である。建設当時はアフリカで一番明るい灯台であったという。

 ルックアウト地点から(写真上)見ればあっち大西洋、こっちインド洋がはっきりわかるよう立派に役目を果たしている半島である。

 かっこをつけてやたらと英語をかいてあるから迷いやすい。ケーブルカーで登ってきたけれど、なんのなんの岬の先端ケープポイントあぱるいは喜望峰までで歩いてみようと思った。脇道のそばに「cape pinnt」「cape of goodo hope」とある。僕は這い松の茂る岩場の道を歩き始めた。きついきつい下りである、結局バスの集合時もあるし、ケープポイントはあきらめた。ケーブルカーの終点に引き返した。賢明な判断絵あった。後ほどバスでケープポイントまで案内されたのだから。

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ケープ半島(2)

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 ケープ半島・ケープタウンの思い違いは前回書いた。
 
僕はケープ半島はアフリカ大陸のっすみの方に盲腸のようにくっついているのでなく、紀伊半島で言えば潮岬のように大陸のど真ん中についててもらいたかった。もしくは南アメリカ大陸のようにあサザエのしっぽの形であってもらいたかた。

 何しろこの岬は大西洋とインド洋を分ける壮大岬だ。
 15世紀の終わりにやっとこさバスコダガマが、東洋へ通じる道を開いた歴史的な岬でる。常に威風堂々としていて欲しかった。そのうえ、アフリカ大陸の最南端はナベゾコ部分のアグラス岬であるという。
 僕らは最端到達記念にとバンザイ写真を撮ったが、これアフリカ大陸「最南西端」到達記念である。

 ケープタウンをケープ半島越えた後の船員やれやれ街でなく諸道具整えの紅海ガンバルゾ街だったのだ。街の雰囲気は違うだろう。

それにしても、ケープ半島は気品のある半島だ。三角にとがって荒海に突き刺さったってたし、その先は二股に別れ最南端の方がケープポイント、もう一方が喜望峰だ。アフリカ大陸創成以来のごっい岩が荒れる海に対峙して波をはねかえしてている。(写真上)

さあ希望ある新しい海と陸がこの岬の先にあるのだ。
思えば種子島に鉄砲を運んだオランダの商隊もここを回ってやってきたんだね。

写真下こっちインド洋、あっち大西洋ケープポイントにて

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ケープ半島(1)

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 アフリカへ来て、後で愕然とする思いこみが2つあった。その一つがこのケープ半島である。僕は若い頃から地理に強く方向感覚も優れているという自覚があった。ところがこのごろ迷子になることが増えた。病院へ行ったついでに日比谷公園アなどに行くとどうもも思った通りの所へでないのだ。年のせいかな。

 アフリカでの一つめ、アフリカの南の海岸線は地図で見るとナベゾコのような形をしている。その一角にケープ半島があると思っていた。地図の縮尺があまりに大きいからケープなど消えてしまうと思っていた。ところがよく見ると半島は大陸の南西の隅にあるではないか。また、ケープタウンは、南の海に面していると思いこんでいた。テーブルマウンテンは街の北側にあるとばかり思っていた。ケープ半島の南東・インド洋側にある。とばかり思っていた。何とケープタウンは、西側の海あるいは北の海に面しているのであった。

 方向感覚などと言うのは、日の差し方で判断する面もある。頭では太陽は北にあると思っていても、感覚的には乗り越えていないと言うことだ。ケープ半島ではそうであっても日比谷の迷子はそは言えない。年のせいかな。

あと一つの思いこみは後ほど紹介しよう。

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極楽鳥花

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 先のキングオブプロテアに南アフリカの国花の座を譲るとはいえこの「極楽鳥花」は南アフリカのどこでも見かける風格のある花である。
 この花を私たちの住んでいる南房総地方では多数見かける。

 これには、極楽鳥花研究家の「S・U太郎先生」のご尽力のたまものであろう。これから書いていく文章は、もう20数年前にご本人から伺ったお話であり、文献資料に当たるすべもないので間違いもでるかも知れないがお許し願いたい。

 U太郎先生は、どこかでであったこの花に見せられて栽培したいと考えた。、栽培方法を知るには、原産地へ行ってみることだとかんがえた。生まれそだって自生している所の気候風土に合わせた環境を作ることだというのである。原産地は南アフリカである。先生は勤めをやめ、南アフリカへ向かった。
おそらく、1950年代の事であろうから、今のように交通手段も発達せず、言葉も大変であったろうから、苦労の旅だったろう。通貨だってとっつもない円安であったろう。そこで極楽鳥花は、乾季と雨季のある山の急な斜面に自生するとわかった。まあ我々素人用の説明はその程度であるが。栽培者としての覚悟を決めて現地に来たからには、元多様な研究をなさったに違いない。

 そうして今我が家の庭にも極楽鳥花が咲いている。雨季と乾季だから徹底的に干上がらせるときと、じゃぶじゃぶ水をやればいい時を作るんだと馬鹿の一つ覚え。しかし、横着者の我が家は、なかなか雨期がこない。一年中乾季の砂漠状態。それでもけなげにも極楽鳥花はこの時期、華麗なを咲かせてくれる。

 開花の度ごとにU太郎先生から受けた様々のご恩と、教えを思い出すと同時に、これからは、南アフリカの風景を思い出すであろう。

 

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ロベン島

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 ロベン島は、ケープタウンの沖合13kmにある孤島である。本土との間の潮の流れは激しいとある小さな島であり、1996年まで400年近く監獄島として利用されたという。アパルトヘイトの時代には、政治犯や思想犯が投獄された島であり、ネルソン・マンデラさんもここに20年間閉じこめられたという。

 思想犯政治犯の島流しは、日本でも行われた、日蓮さんは佐渡島。後鳥羽上皇は隠岐の島に流された。いずれも都からは遙か離れたところであり、八丈島などは、高い崖にかこまれた絶海の孤島であり、「鳥も通わぬ」と言われたほどの島である。

 ロベン島は孤島であり、潮の流れは速いとはいえ、政治の中心の大都市、ケープタウンから13kmであるから近すぎやしないか。僕らがが訪れたのは春であるから、黄色い花の咲き誇る心休まる島である。白い海岸、黄色い花。赤い屋根の牢獄管理棟。どうも監獄独特のまがまがしさが感じられない。

 独房に入れらてようで、部屋の隅に、にゅうっとでた一人用トイレなど、驚いて独房の大変さに思いをいたしツアーの初心者の皆さんの中にはため息を漏らしては気の毒そうな顔をしている人も大勢いた。
 僕は、慣れているから格別に驚きもしなかった。と言ったて入って事があるわけではない。先に書いたが宮城県の登米を訪れたとき警察の留置所で先に見学済み、。時々浅田次郎先生の「天切り松」の話などで留置所や刑務所話は読み慣れているからだ。

 潮風が吹いてきて春の花の香りを運んでくる。白い瀟洒な建物、監獄島
と言われなければ、そう思えない島である。しかし、底の独房に20年・・・長くて不自由だねえ。マンデデラさん。人権を守る戦い大変だったね、だから南アフリカのアパルトヘイトも終わりになった。

 島の中には、黄色い花の中に墓標が林立、この島で命を終わりにしてしまった人も多いのだ。みんな人権の活動家だったのだろうか。

今では島全体が世界遺産になっている。ドイツローテンブルグの刑務所博物館のように責め具などなくて、明るい風景の中にあってよかった。この明るさは、アパルトヘイト後の南アフリカの明るさだ。

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