【一時帰国】ブックオフと反原発署名とうなぎ屋と電子書籍(9日目) 下
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H氏とは、電子書籍の話とか、南京事件の話などをした。
電子書籍については、アマゾン・ドット・コムが日本の出版社とか、執筆者に電子書籍についての契約の締結を求めて、一斉に働きかけているというのは、有名な話だ。
しかも、その契約の内容は、アマゾンがかなりのマージンを懐に手に入れることができるという有利な条件らしい。
H氏の話では、契約はまだしていない(おおかたの出版社がそうらしい)。ただ、契約書の詳細については、「守秘義務」の条項があるらしくて、話をするとまずいらしい(私も別のそういう話は聞いてもわからないし)。
しかし、不思議なもので、どのような条件を提示しているのか、いろんなところから情報が既にかなり漏れているようである。 私は、そもそも電子書籍専用端末ももっていない。
ただし、中国でPDFファイル(?)のをダウンロードして、「文芸春秋」を初めとして、幾つかの雑誌を読んだことがある。
専用端末ではないので、図表とか、イラストの多い雑誌を読むときは、かなり苦労をした記憶がある。 しかし、テキスト中心のものであれば、それなりに電子書籍というものも便利なのかもしれず、徐々に売れていくのではと思った。
(ちなみに、中国では、北京でも上海でも地下鉄などで、これまで電子書籍らしきものを読んでいる人の姿をかなり見かけた。これは、中国では縦書きの本などはほんとんどなくて、横書きばかりらしいので、そういうことも、現状の電子書籍の仕様には、対応しやすいという条件があるのかもしれない。)
さらに、アマゾンなどがコンテンツの安売りを始めれば、電子書籍も爆発的?に売れていく可能性があるのでは、という気もする。
だが、その分、紙ベースの本は、さらに売り上げが減少する可能性がある。 紙の本は、本当にいろいろな利点がある、と私自身は思う。
たとえば、一覧性にすぐれている。 実は、保存性もよい。 自分の本にいろいろ書き込みなどをして、その書きこんだ傍線の引き方から、その本に対する自分の思いを、思い出すこともできる。 しかし、電子書籍については、紙の本(あるいは新聞)のように再販売価格維持制度(ようするに定価販売のこと)は認められないと、公正取引委員会でも見解を出しているようである。
これは、従来、本の値引き販売ができない根拠を、崩すものだから、一気に堤防決壊のようになる可能性がある。 そうすると、電子書籍を発端にして、安売り競争の大きな波が押し寄せ、その結果、書店、出版社など経営的に大きな打撃を受けるところが出てくるのではないだろうか…。
そのような気がする。
H氏は、「読者は、そんなに価格だけでは動かない」と言っていたが…。
たしかに、専門書で「どうしても、この本が欲しい」というものは、(類書と差別化をすることができれば)値段が崩れにくいということはあるのかもしれないけど。
しかし、これだけ日本経済の状況が悪いと、読者のほうでも、目先だけの利益を追求する傾向も、ないとは言えないだろう。
H氏は、台湾で戦前に起こった霧社事件にも興味があって、その関連の本を何冊か読んだらしい。 いわゆる原住民の蜂起があって、日本人が大量に殺害されたという事件である。
これは、日本の統治者の側(その頃、台湾は日本の植民地だから)が、部族対立を利用して統治していたという面もあるようである。
私は、久しぶりに日本で友人と会ったもので、自分の見解なり感想なりをべらべらとしゃべることが、少し多すぎたような気もする。 前から、カミサンには、「あなたは、そういう傾向があるから注意をしなさい」とはいわれているのだけど…。
これから、会う人達には、もっと相手の話を聞くというスタンスでのぞもう。
だが、アルコールが入ると、さらに自制がきかなくなるような心配もある。
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