北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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俳優の渡瀬恒彦さんが14日、72歳で亡くなった。胆のう癌の闘病後の『多臓器不全』だという。
(もっとも、一昨年の父、あるいは昨年の母の死の後、どうやら死亡診断書の死因というのは、いろんな書き方があるらしいと知って、あまりあてにしないことにしている。)

最近、このブログで、俳優など有名人の訃報について書くことが多い。
それは、私自身が年をとっていることの表れだろう。

実際、現在、68歳なので渡瀬さん(どちらかというとまだ若い方だという気がする)とあまり年齢は違わない。
おそらく、40代、50代の人は何か『持病』でもない限り、死を考えることもないだろう。だが、私の場合は、それなりに『持病』(いちおう、手術したが)もあるし、2012年以降、近親者が5人も亡くなっているので、死について、そんなに縁遠い感じがしない。


さて、渡瀬恒彦さんだが、実をいうと、(つい何年か前まで)ほとんど知らなかった。

むしろ、お兄さんの渡哲也さんのほうが、『くちなしの花』という歌が流行ったので印象に残っている。
(私は、運動=スポーツなど苦手なことが非常に多いが、歌も苦手だ。だが、ある時期、たまには歌をうたってみせなければならない時があって、そういう時は、『くちなしの花』を歌って誤魔化していた。おそらく、音痴でひどい歌だっただろうと思うが…。)


渡瀬恒彦という人を再認識したのは、菅原文太さんが2014年11月に亡くなられて以降の話である。
それまでにも、少しは見たことがあったのだが、映画『仁義なき戦い』シリーズを改めて、映画館で何度か見た。
するとその中に、渡瀬恒彦さんが、強烈な悪役で出ていた。

この映画は、深作欣二監督のオリジナルのものだけで5本(うち、4本は、笠原和夫脚本)あるが、当時、映画会社の間で『5社協定』なるものがあって、原則として自社の俳優しか使わなかったせいだろう、同じ俳優が異なる役回りで何回も出てくる。

つまり、一度、死んだはずの俳優が、別の役柄でまた、別の映画に(平然と?)出てくるのだ。
(外国人が見たら、そうでなくとも、この事情を知らない日本人でも見たら、不思議な感じがしてくるだろう。)

渡瀬恒彦さんも同様であって、第1作『仁義なき戦い』と第3作『仁義なき戦い 代理戦争』に出ているようだ(忘れてしまったので、ネットで確認している。日本にもどれば、『仁義なき戦いシリーズ』の本を持っているのだが)。

『仁義なき戦い』では、有田俊雄役をやっていた。これは、山守組若衆という一種の幹部ではあるらしいのだけど、ヒロポン密売グループのリーダー役である。
これが、戦争直後のニヒルな世相を代表しているような感じの人物で、『ヒロポンに手を出すな』という松方弘樹さんが演じている人物に、『何をきれいごとを言っているんだ』とかみつく。

凶暴性をひそめた人物で、(彼がどんな経歴という風に描かれていたか忘れたが)例えば『特攻くずれ』と呼ばれるような人なら、こんな風になっていくのだろうという感じがした。

3作目の『仁義なき戦い 代理戦争』では、倉元猛役をやっていた。これはどうしようもない非行少年で、母親が『ヤクザにでも入れば、すこしは、礼儀とかルールなども学ぶようになるだろう?』みたいな発想で、少年の恩師(これが、またとんでもない教師だが)に誘われて、ヤクザの組に入れてしまう。
ところが、彼は『鉄砲玉』のような役をさせられて、あえなく死んでしまう。

その葬式の時に、また敵のヤクザが襲撃してきて、骨壺もこわされてしまう(母親が号泣をする)という何とも哀しい話である。


これらの役で、渡瀬恒彦さんは、ある時はどうしようもない狂気にとりつかれたチンピラ、そしてある時は母親思いの青年の両方の顔を見せていた。
これらは、(彼らは)その時代の『犠牲者』では?という思いを、見る者にさせる。

そのほか、北大路欣也さんも、チンピラや親分の両方の役を演じていて、今、テレビなどに出ているのとは、また違った感じで面白い。

日本にいた時に、よく行っていた映画館に、池袋の『新文芸坐』があるが、あそこでまた『追悼特集』などを組むのだろうか。




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渡瀬恒彦、大原玲子と結婚していたから、きっとよい人なんでしょう。

池袋、文芸座はよく行きましたが、ともかく池袋がこきたない街で、何時もひどく疲れました。

立教で偽学生やって、クラス聞かれて法学部がアルファベットの順なのでばれそうになりました。大泉学園で、エッサッサ,ess つまり 立教の英会話クラブも後輩によく会いましたが、最後まで三年ほどダブっている学生でばれませんでした。

耕路、と言う二階の喫茶店が駅前、交差点を綿ってすぐのところに有って、コーヒーが八十円で、私と同じような間抜け面の学生がたむろしていました。

数年前に行ったら、すっかり様変わりして、チャイナタウンになっていましたねぇ。 削除

2017/3/17(金) 午後 11:01 [ ] 返信する

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> ぜさん
大原麗子さんは、何となく記憶に残る女優さんですね。
私は、学生のころは、渋谷や新宿に行くことが多く、池袋はあまり足を運びませんでした。
現在、池袋の新文芸坐は、日替わり企画(その都度、いろんな特集を組む)で上映をしており、映画ファンの間では有名な映画館のようです。
ただし、見ていると『往年の日本映画』を上映するとどうしても年齢層が高くなってしまうので、いろんな企画(オールナイト企画を含む)などを組んで、若い層にも集客をしようと、苦労しているようです。
最近は、日本(東京)のいろんな繁華街で、中国だけでなく、タイとか
インド、ベトナムなどさらに多様な飲食店などが増えているようです。

2017/3/18(土) 午後 0:27 [ 北京老学生 ] 返信する

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