【中国東北旅行】番外・4都市の統計的比較は難しい
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今回、東北地方の3都市(ハルビン、長春、瀋陽)をぐるりと回っている。
また、今年の1月には大連にも行っているので、この間の記事で、主に(最初の)3つの都市を意識して、瀋陽が東北地方最大の都市である、というようなことを書いてしまった。
これは、実をいうとウィキペディアの記述にかなり、ひきずられている(影響を受けている、といってもいい)。
そしたら、マジローさんから、東北地方最大の都市は、大連ではなかったのか?という疑問をもらった。
そこで、改めてJETRO(日本貿易振興機構)の大連事務所(JETROの東北地方の拠点事務所)なども参照して、いろいろ調べてみたが、調べれば調べるほどかえって、わからなくなってきた。
それで、中間報告と言うか、どう分からなくなっているかに、ついて説明したい。
<市の面積からいうとどうか?>
これは、ハルビンがだんとつでトップである。
ハルビン5.3万平方キロ、長春2万平方キロ、瀋陽1万2980平方キロ、大連1万2573平方キロ、つまり瀋陽と大連はさほど、違いはない(以上、JETROのデータから)。
ただし、これだけのトップを通常、東北地方最大の都市とはあまりいわないだろう。人口とか、経済活動の重みを考慮していうはずである。
それに面積だけだと、実質的には都市部でない部分もかなり含まれている可能性がある。
<市全体の人口から見るとどうか?>
実は中国の場合、人口といっても戸籍の拘束があって分かりにくいところがあるが(戸籍人口と定住人口の食い違い)、ここでは戸籍人口で見る(これもJETROのデータを使用)。
すると、これも先ほどの市の面積と関連が出てくるため、ハルビンがトップになる。
ハルビン991万人、長春752万人、瀋陽716万人、大連583万人の順である。
<市区部の人口だけで見るとどうか?>
市とは言ってみても、実質的に都市らしい感じなのは、いわゆる市区部である。
そこで、今度は、市区部の人口(戸籍人口だと思われる)で比較してみる。これはウィキペディアの数字を用いている。
すると、瀋陽398万人、長春358万人、ハルビン267万人、大連211万人と少し様子が変わってくる。これまでトップだったハルビンが3位に落ちていった。
<市のGDPで見るとどうか?>
次に経済活動の活発さを示すGDPという数値を比較してみる。これはJETROのデータを用いている。
すると、大連4,417億元、長春4,359億元、ハルビン3,258億元、瀋陽2,561億元ということである。
ここで初めて大連がトップに躍り出る。
<外国人旅行客数で見るとどうか?>
次にJETROのデータで(1年間に)それぞれの都市を訪れる外国人旅行者、観光客の数で比較してみよう(2008年の比較)。
すると、大連85.6万人、瀋陽47.6万人、ハルビン29.7万人、長春21.7万人ということである。
この数字もビジネスマンと純然たる観光客と、どのように区別をしているのか、それともしていないのかが気になるが、結果としては上記のような数字がJETROの報告書には記載されている。
<これらを総合すると?>
大連は、GDPや外国人旅行者数を見ると市内人口の少なさにも関わらず大きくポイントを伸ばしている。そういう意味では、<東北地方最大の都市>ということを市の経済活動の活発さ、吸引力などの面から見ると、大連の位置は大きなものがある。
しかし、単に面積が大きい、人口が多いということだけでいうと、大連は決してトップに位置しているわけではない。
こんなことが言えるだろうか?
それにしても、都市の比較などは簡単にできないと、改めて思い知らされる。
それに、これらの都市は実は、非常に競争し合っている仲でもある。
中国は自らが国として、他の国々と競争しているばかりでなく、中国の諸地域、都市をお互いに競わせている面がある。
だから、各都市は外国からの投資なども呼び寄せようと、ある意味、必死なところもある。
あまりパッとしない結論であるが、いちおう、中間報告ということで…(最終報告は、当分、まとまりそうにないが)。
なお、上記文中の、JETROの資料は、ここで見ることができる。
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