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ピアニストを撃て

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プロバンス物語と同じ時にトリュフォ−のピアニストを撃ても買いました。これは、アズナブール主演で昔から見ようと思いながら、何となく見そびれていた映画なのですが、今回はユックリ見ました。
内容は、愛する女性を幸せに出来ないで死なせてしまう不幸な男性のお話で、取り上げて感激したとか言う話では有りません。しかし、トリュフォー独特の語り口がとても良く、アズナブールの風采の上がらない小男も、まるで地でいってる様で、面白かった。
トリュフォーの映画はこんなだったな、もうこんな時代も終わったんだなと思いました。
こんなだったなと言えば昨日、中原中也の事を、NHKでやっていました。詩人と言うのも、何で食べていけば良いのだろうと言う世の中ですね。昔の詩人は、と言うか、俳人とか、歌人は、趣味とか教養とかで、習い事としていた人に教えて糊口をしのいだのですが、明治以後の新体詩に成って、どうして暮らしていたんでしょうね。
中也の様に、歌にもならず、学校の先生にも逃げなかったら、生きて行き様が無いですね。
中也の詩で、「冷酷の歌」と言うのが有ります。その悲しさと言ったら例えようも有りません。
こんな詩を書いて、それが売れるなんて考えられません。でもその才能の素晴らしさは、兎に角凄いので、暫くは支えてくれる人がでてくるのですが、何時までもということは難しく、最後は、不幸な死に方をする。此れが画家なら、死んだ後、人気が出て、惜しかったな、もう少し長生きしてたらと思うのですが、中也のような生き方だとそれも考えられない。
ところで、未だ中也の詩を読んだ事がないという人が有るかもしれませんが、本屋で、ちょっと立ち読みしてください。

冷酷の歌の一節です

絶えざる呵責といふものが、それが
どんなに辛いものかが分るか?

おまへの愚かな精力が尽きるまで、
恐らくそれはおまへに分りはしない。

けれどもいづれおまへにも分る時は来るわけなのだが、
その時に辛からうよ、おまへ、辛からうよ、

絶えざる呵責といふものが、それが
どんなに辛いか、もう既に辛い私を

おまへ、見るがいい、よく見るがいい、
ろくろく笑へもしない私を見るがいい!
ーーーーーーーーーーーー
辛いと言っては辛いが伝わらないと言うような事を普通言うのですが、この詩はなんと辛い事でしょうか。

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