SCOTS
Fancy Wood と Worry Beads と、SCOTS と
――20〜30代前半、ホントに毎晩飲んでいた。
最初は何が好きなのかもわからずに飲んでいた。
いつしか[スコッチ]になっていった――
泣きたかった。
店からロッキング・チェアが一つ残らず出て行ってしまう、
その事実を思い知らされた時。
その店とは切っても切り離せやしないロッキング・チェアが…、
いや、そんな事が起ころうとは思いもしなかった現実を目の当たりにした時。
その主たる時間が、
大きなウィンドウから射し込む西陽に照らされる時間から
カウンター奥に位置するランプの光に包まれる時間に移り変わっていった十数年の時間が、
まるでほんの一日の出来事のように思え…。
しかし、ロッキング・チェア一脚ずつ、全てを見送る事もなく、
感情に浸る事もなかったあの時。
考えてみれば、やはりあ
すべて表示
その他の最新記事
バースデイ
2011/11/3(木) 午後 6:00
「バースデイ」
大好きなイチゴのショートケーキ
ひとつだけ買って 誰もいない部屋へ
ミルクティーをつけて 今日はそう
ひとりぼっちのバースデイ
あなたは今頃
どんな娘とどんな場所へ
毎日違う娘
忙しい
...
すべて表示
ふたりに、ひ・と・り (13)
2011/10/25(火) 午後 11:54
<L13>
次の日の午後、祐介と玲子は柴田家を訪ねた。
二人は和博とかおり、そして丞の三人をうまく解決させるために、三人を一度一緒に会わせようと考えたが、その前に一人一人の気持ちを聞いてみる必要があると思い、まず
...
すべて表示
ふたりに、ひ・と・り (12)
2011/10/18(火) 午後 11:50
<L12>
11月半ば、大安の日曜日。
朝から良い天気で、雲一つない青空が町を見下ろしていた。
祐介と玲子は、それぞれの家に結婚の許しをもらいに行った。
正式に婚約。
事はスムーズに運び、結婚式
...
すべて表示
