日記
物狂
7月10日のOdinでは、久しぶりに薩摩琵琶の古曲、「物狂」を演奏した。恋歌だが、君側を追われ遠流の身となった武士が、主君を思う気持ちを託したと言われている。昭和2年に出た歌本には、恋歌などと思い誤って軽々に弾奏すべきではない、とも。へえ、と昔、思ったものだ。確かにそんな要素もあるかもしれないが、どう読んだって普通の恋歌の気がするので、僕はそのつもりで歌っている。 江戸時代の薩摩琵琶古歌には恋歌がけっこう多い。しかも作者不詳が殆ど。出来不出来は別にして、シンガー=ソングライター的に作り、聞かせていたのだろう。薩摩琵琶は武士がやっていて、武士的気質が要素にあるのは事実だが、武士道鼓舞を強調した歌が続々出来るのは、明治以降だ。まあ、それはそれで良いし、明治以降の曲でも「桜狩」「城山」など、好きで演奏する曲もある。ただ、僕は、恋歌気分も大事にし
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