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水銀
この前70代の男性の患者さんが娘さんに連れられて来られました、
主訴は「口の中の水銀を安全にとって欲しい」でした。
10年ほど前からアレルギー症状が出てその2年後にから頭痛が続いているそうです。
色々な病院で検査を受けたが原因は不明でそうで、その時した毛髪ミネラル検査で水銀の検査値が異常に高かかったそうです。
それで水銀(アマルガム)が口の中にあると思われて当院に来られました、
しかし幸いアマルガムはありませんでした。
それでその水銀は何から摂取したのでしょうか?
水銀には強い殺菌作用があり、それゆえ昔から殺虫剤や殺菌剤に使われていました。水銀イオンには、微生物の酵素のタンパク質部分のSH基と結合し、その酵素の活性を阻害する働きがあります。「赤チン」の通称で親しまれたマーキュロクロムは水銀の化合物で、子どもの手足の擦傷や切傷によく使われ、雑菌の繁殖をよく抑える効果がありました。
歯科のアマルガムも水銀の強い殺菌力で二次カリエスを防ぐので良く使われていましたf^_^;)
微生物も含めて生物には重金属を利用する方法がなく、細胞に入り込んだ重金属はその重量にものをいわせて、酵素活性に必要な必須ミネラルを追い出してしまうのです。
重金属は、化学物質と結合したとき、その毒性をさらに強いものとします。自然界おいて硫黄と結合することで安定している無機の水銀も、化学物質と結合した有機水銀になることにより油に溶ける性質(脂溶性)を獲得し、人体に蓄積し、脳の関所である血液脳関門さえ通り抜けてしまうのです。
水銀には有機と無機があり、無機水銀の腸からの吸収率が10%くらいなのに対して、有機水銀はほぼ100%吸収され、非常に強い毒性を持ちます。 有機水銀を最も多く含む食品は、大型マグロです。同じ魚介類でも、いわしには有機水銀がまったく含まれないのに、大型マグロには100g当りにして、1 39mcgもの有機水銀が含まれます。また牡蠣(かき)も、有機水銀は含まれません。
食物連鎖のために、生体系の上位の生物の体内に水銀が濃縮されます。PCB汚染により、北海のアザラシが大量死した事件も、アザラシが最終捕食者であったことによります。有機水銀やPCBは脂肪に蓄積されるので、マグロの目玉から抽出したDHA補助食品にはそれらの有害物が残留している疑いがあります。
マグロ以外の魚介類では、カジメ、キンメダイ、サメ、カツオ、スズキなどに水銀が多く含まれます。地域的、地理的条件による差はありますが、サケ、マス、ニシン、サンマ、アジ、イワシ、キス、エビ、カニ、イカ、タコ、アサリ、シジミ中の総水銀は、1PPM以下です。
よく、「腕よりも小さな魚を食べなさい」といわれるように、良質のタンパク質、 脂肪、ミネラルの摂取源としての魚は、サンマまでの大きさか、汚染の少ない地方で獲られるサケが適当と思われます。
穀物には、天然由来の水銀の他、残留農薬や鉱山からの流水から運ばれてきた水銀が含まれます。会食などで年に数回食べることのあるマグロの刺身にはそう神経質にならなくてもよいのですが、毎日の主食である米など穀物は、汚染の少ない安心できるものを購入したいものです。
野菜類にも農薬の影響からか水銀が含まれますが、有機水銀に関しては無視できる量であるといっていいでしょう。
●水銀が高値に出ているときの対処法
何かの病気をこじらせたり、体調が悪くなっている場合も含めて、予防医学的な意味から、体内の水銀を排泄、あるいは解毒することが望ましくなります。
一つは、化学的な作用による解毒です。水銀と拮抗する栄養素を補助することですが、その栄養素として、含硫アミノ酸、亜鉛、セレニウム、ビタミンCなどがあります。
「有害ミネラル排泄サプリメント・デクアシン」は、含硫アミノ酸を主成分に、有害金属によって失われやすい亜鉛、鉄、マンガン、銅などのミネラルと、有害ミネラルの無毒化に効果のあるビタミンCが含まれます。
また水銀により発生するフリーラジカルの抑制に、ビタミンE,ベータカロチンなど抗酸化栄養素が働き、脳や神経系に与えられるダメージを最小限にします。ビタミ ンEには、セレニウムの作用を強める働きも期待できます。
もう一つは、消化器系からの解毒です。ファスティングは、水銀など重金属も含め、すべての有害物質を解毒する最良の方法です。体脂肪を減らすことにより、有害物質が貯蓄されにくい体質に変わります。
乳酸菌は、大腸からの排泄量を増やし、有害物質が体内に長く留まるのを防ぎます。同時に、りんご、こんにゃく、ぬか、おからなど食物繊維に富んだ食品を摂る機会を増やすことです。
ダイオキシンなどもそうなのですが、水銀が体内に入って来ることを防ぐことは、残念ながら非常に難しいといえます。入ってきても、害を受けないようにするには、化学物質(添加物など)や脂肪、砂糖が含まれない食事と、サプリメントの利用、適度な運動を基本とします。汗をかくことによって、有害金属はある程度排泄されます。遠赤外線サウナや酵素風呂などの利用も勧められます。
育毛剤を使って、毛髪を成長させ、水銀を取り込ませることも一つの手段として考えられます。ヒゲの伸びの速い男性などは、毎日、水銀を剃刀で剃って捨てているのかもしれません。亜鉛不足ですと、毛髪の伸びが遅くなり、それだけ水銀の影響を受けやすくなります。
それから、身近な環境の問題に注意を払うべきです。本来は行政レベルで回収作業などの対応を急ぐべきであり、それに比べて本当に些細なことではありますが、乾電池や温度計、体温計などをゴミに出さないことです。蛍光管などもそれが割られた瞬間に、水銀蒸気が大量に放出されます。不用意に出したゴミが、あなたの毛髪中の水銀です。
(杏林予防医学研究所 予防医学ニュースより)
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