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外野席からもの言うの難しいですね

書庫牛ごたく

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養牛農家にとって最小、最大の敵はウイルスです。
とりわけ牛のウイルス種類が多いんだそうです。
(消滅飼料メーカーの専門技術員談)
発症段階で初めて問題となるウイルスのあることは
周知のとおりであります。

農場へ入り込み即発症するウイルスと発症までに
時間がかかる潜むウイルスとがあります。
即発症する代表格としては口蹄疫、鶏インフルです。
強毒性(感染力が強い)のため全群殺処分となります。
口蹄疫の場合2010年宮崎口蹄疫を教訓に確認あれば
当該農場ばかりでなく周囲の牛豚農場も殺処分と
なります。
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最近、初生からの下痢症に悩んでおられる農場が
少なくないように思います。
周辺の獣医さんに聞けば「ロタ+クリプト」
もしくは「コロナ+クリプト」のようです。
なかには年中下痢症で悩み、点滴のため恒常的に獣医の
世話を受けておられる農家さんもあります。
まずは親牛にワクチン接種。
それでも手の打ちようがないと困り果てています。
個体価値の高い現在で子牛の下痢症は被害甚大で深刻です。

ところで潜むウイルスで悩ましいひとつがBLVです。
こちらは感染経路がはっきりしております。

 ・母牛の血液、羊水、産道、初乳から子牛へ感染。

 ・ワクチン接種、去勢、鼻カン、耳標付け、直腸検査
  除角、削蹄、自然交配のように日常的な活動で血液を
  介する時。

 ・吸血昆虫の媒介。

血液を媒介とするところがヒトのエイズ(HIV)に
似ています。
問題は感染してから発症までに時間がかかること
感染牛であっても発症比率の低いことでしょうか。
表面上の経済的な損失は少ないため、その捉われ方に
地域性があり深刻さの度合いもまちまちです。
日本では肉牛繁殖農家の方がシビアーです。
繁殖母牛の方が長命で発症する確率も高いからでしょうか。
このBLV、ヨーロッパ、オーストラリアでは肉牛より
酪農家の方で問題視されています。
前回、このブログでオーストラリアの生体輸入で
BLVの懸念があると申し上げました。
オーストラリアは乳牛のBLVに関して1993年より
対策を打ち、すでにBLVフリー(感染牛が2%以下)で
あるようです。

それでも依然残るオーストラリア牛のBLV懸念

 ・乳牛感染率2%以下でも育成の8割が放牧

   自然交配。

   吸血昆虫の媒介。

   肉牛の感染率は公表されていない。


とある酪農家との会話

「子牛の下痢症の方はどうです?」

「おかげさまで、このところ下痢する
 子牛がなくてね。ほっとしているよ。」

「暖かくなりましたからね。」

「それもあるかも。」

「下痢症には生石灰消毒が良いですよ。
 言ってくれればゴム手袋とゴーグル持って
 馳せ参じます。」

「大丈夫だよ動噴かけてやるから。」

下痢症は気温の高低差が少ない時減るようです。
それと生まれる牛がいない時。
何よりも牛舎への細菌、ウイルスの侵入を防ぎこまめに
消毒すること。
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農家さんの中で牛舎入口にビルコンと2リットルの水を
用意して下さる方がいます。
つまり勝手に混ぜて踏み込んでちょうだいです。
そんな時どうするか。
手持ちのハンディスプレーでビルコンして牛舎へ
入場します。
混ぜるのは面倒ですから。

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