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パーマンの原型・変遷考

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テレ朝の番組紹介記事では、原作 藤子・F・不二雄、シンエイ動画
83年4月〜85年7月まで、テレビ朝日系で放映。全526話。
宇宙人バードマンからパーマンセットを貰った須羽ミツオが、正義の味方と、
ドジな小学生の二役を一生懸命がんばる物語。・・・となっている。
が、元々藤子不二雄時代の作品であり、さらに実験的というか、本人達は会社ごっこ
というスタジオ・ゼロの作品であった。
スタジオ・ゼロとは昭和38年(1963年)に「トキワ荘」の人気漫画家、藤子不二雄、
赤塚不二夫、石森章太郎、つのだじろう、鈴木伸一などがアニメを作るために、
共同で作ったアニメ製作会社であり、「オバケのQ太郎」「パーマン」などの
ヒット作を世に送り出した。仕事があるにもかかわらず収益があがらず昭和46年10月に解散。
昭和39年(1964年)にアニメ部と雑誌部を設け、雑誌部の仕事第1号は「オバケのQ太郎」
(少年サンデー)であった。
パーマンはこのオバQの後番組としての企画先行の漫画だったようだ。
アニメ部の第一作目は虫プロの「鉄腕アトム」の第34話「ミドロが沼」。
他、「おそ松くん」(原作:赤塚不二夫)スタジオ・ゼロ制作 1966年、
「怪物くん」(原作:藤子不二雄)スタジオ・ゼロ・東京ムービー制作 1968年、
「佐武と市捕物控」(原作:石森章太郎)スタジオ・ゼロ・虫プロ・東映動画制作 1968年、
「レインボー戦隊ロビン」(1966年4/23〜1967年3/24放映。)など製作された。
「レインボー戦隊ロビン」のコミックでは作者「風田朗(かぜた・あきら)」は
鈴木伸一のペンネームだったが、実際は石森章太郎氏とアシスタント高橋、
安孫子(藤子不二雄A)らが中心になって描かれていた。
【各キャラクターは、ヒカル(ロビン)、リリ、教授が石森、ベンケイ、ウルフ、パルダ星人(パルタ星人)を安孫子(藤子不二雄A)、ペガサスとレーダーを藤本(藤子F不二雄)がキャラクターデザインを担当。
風田版ロビン(風田朗とスタジオゼロの「レインボー戦隊」)のネームは石森だが、実際に描いてたのは、安孫子(藤子A)が主だったようで、メカや敵キャラなどは安孫子の細かい指示で、描かれていた。】
スタジオ・ゼロ雑誌部門の作品「オバケのQ太郎」は、「週刊少年サンデー」連載中には
作者名が“藤子不二雄とスタジオ・ゼロ”となっていたようだ。
(この「オバケのQ太郎」は、脇役のキャラを石森章太郎、背景を北見けんいちが担当、
また、つのだじろうも一部参加していたようだ。)

1966年(昭和41年)雑誌「小学三年生」で「パーマン」の連載が始まる。
当初のマスクのデザインは「マスクのXくん」に近く、マントも引きずるほど長かった。
1967年度版(昭和42年)のパーマンの旧アニメ(白黒パーマン)は
昭和43年4月14日までTBS系でアニメ化されていたが、
普段はさえない須羽満夫も、パーマンになれば悪人どもをやっつけて大活躍
という部分は新作とも同じだが、『 パーマンであって須羽満夫ではない。
絶対正体のあかせないパーマンは、自分が何故パーマンにならなければならないかを
自分自身問いかけ悩む。しかし事件が起きると駆けつかずにはいられない。』という
側面、一種のエリートパワーイズムの倫理展開にそって、物語が構成されていた。
そこはパーマンの原型といわれる「マスクのXくん」藤子不二雄A著(毎日新聞社の毎日小学生新聞
昭和40年4月5日付〜昭和41年4月25日付掲載、全55話+特別編 )と多少異なるようだ。
【「わが名はXくん」のリメイク作品、テストでバッテンばかりもらうから、X(エックス)くんというあだ名が付いたクスオくん。宇宙人からもらった「チエと力のマスク」と、ロボット鳥のQP(キューピー)のおかげで、スーパーマンになって大活躍。 QPにぶら下がって空を飛ぶ。パーマンの原型と言われるが、パーマンのような社会的大事件は登場せず、いじめっ子をこらしめたり、困っているクラスメートを助ける話が中心である。ヒロインのような作品の華の存在や、主人公の苦悩など内面を書いた描写はまだない。
「わが名はXくん」 幼年クラブの昭和33年1月〜3月号掲載 (※2月号は付録に掲載 たのしい五年生 昭和35年4月〜昭和36年3月号掲載 )
テストでいつもXを点けられ、付いたあだ名はX(エックス)くん。漫画の中の正義の味方
「ミラクルマン」のように強くなれたらと思い、体を鍛えようと気持ちはがんばるが
体がついてこない。そこに謎の円盤と共にミラクルマンの様な不思議な人物が現れ、
マスクをかぶった者に知恵と力を与える赤マスクを授けた。】

旧作のパーマンがヒーロー(アメコミ的)像にそって、日常的子供の世界の中の物語に
親和性をもちながら、異質な非日常性に飛び出していく、その相棒がチンパンジーの2号である。
だから、パーマンの相棒2号(ブービー)はトリックスターの役回りを果たし、事件を見つけては
1号を非日常性のヒーロー冒険譚につれだすのである。
2号のキャラも藤子不二雄Aが描く「わかとの」を下敷きにしてるのは明確だろう。
元々「サンスケ」のトリックスターの役回りの脇役だった「わかとの」が、
その強烈なキャラクターの人気により主役に昇格。
「ウキー」「ムキー」としか表現せず、パーマン2号のような印象をうけるはず。

日常的ヒーローで、コメディ色が強く、カバオとサブの組み合わせのように、
ガキ大将と子分そしてイジメられっ子の子供世界を定番化していく。
その中では満夫はイジメられっ子なのだが、パーマンの力のせいで、
そこから抜け出すことができるけれど、そのパワーは強大で異質であるため、「倫理」に
拘束される。ここまでの作風がいわゆる「藤子不二雄」の合作パーマンだったのではないだろうか?

最初のパーマンはAの色合いが強いが、「ドラえもん」ヒット後のFによって描かれた
パーマンは、「スーパーマン→バードマン」「脳細胞破壊銃→動物変身銃」の変化に
代表されるものではなく、70年代のオタク化する流れ(小集団に孤立化する流れ)に対する
ひとつの「仕掛け」であった。そのひとつの枝葉の意味は、80年代のポストモダンを
先取りするかのような、「スタジオ・ゼロ」の漫画アニメ製作方法にあったのだろう。
そこで沈澱した「プロダクツ」はいろんな意味を開かせるのである。
テレビ朝日で放映された新作「パーマン」では、Aの手をはなれ、Fの世界へ移行し
時代の矛盾を受けながら、ひたすら漫画の「夢装置」として機能全開で語りはじめる。
1号の相棒が、2号から3号ことパー子へ移動し、ヒーロー冒険譚は影を潜め、
パー子とのラブコメディ路線を滑空していき、ドラえもん世界とリンクさえする。
自立した大人の男=自分の家族をもつという図式化(価値観)がFの場合強く、
それは個人を孤立させる流れに対する抵抗、拒絶するスタイルとして、男女の相互理解の
重要性、将来の「家族」を構成するための「リゾーム」を「散種・プロダクツ」することとも
読むことが可能だろう。 


http://www.ffgallery.com/list/flist/flist39-44.html 藤子・F・不二雄
http://www.ffgallery.com/list/alist/alist39-42.html 藤子不二雄A 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3 参照

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初めまして!藤子不二雄ファンの修魑(しゅうち)と申します。素晴らしくマニアックな記事に傑作ポチ!

2007/1/8(月) 午後 9:01 修魑

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2年前頃に書いた記事ですので、テーマが散漫になっていて、まとまりがわるいのですが、家族関係が希薄になっている社会現象にたいしての警鐘的な意味合いを読み取っていただけるとありがたいです。

2007/1/10(水) 午後 10:17 もヴぃ

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藤子ネタが面白いので、 トラックバックできなかったので、コメント欄で 紹介 http://blogs.yahoo.co.jp/samusongo/27752592.html

2007/2/14(水) 午後 7:31 もヴぃ

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こんにちは。
書庫「昔のベストテン」で
昭和36年をとりあげました。
よかったらお寄りください。

2008/2/2(土) 午後 7:36 [ kemukemu ]

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須羽満夫

須羽満夫(すわみつお)って誰か知ってる?と、聞かれたけれど、思い出せなかった。答えは教えてくれなかった。どこかで聞いた響きだけど、知ってる人にはいないし、昔の歌手っぽい感じもした。モヤモヤとした気持ちをすっきりさせるために、インターネットで検索・・!もし....

2006/7/23(日) 午前 9:54 [ 浅田サラダの"明日も身から出たサビ" ]

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