山の恵み

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Reunion

SNSを使って教え子から連絡があった。
久しぶりに会いたいという。
その子は、私が教員になって四年目から、三年間担任した子である。「子」といっても現在の年齢は50歳である。「子」というよりはいいおじさんである。

私は自転車もやっているし、音楽もやっているし、さらには学校にも勤めているということで、人と出会う場面は多い。とりわけいくつかのSNSでは本名を使うことにもなるので、私の名前を見つけては面白がって関係を申請してこられることはたいへん多い。それを全部承認していてはとてつもなく多い数になってしまう。例えば歌手になっている教え子とも関係を作っているが、その子などは関係承認している人数が数千人に上っている。そしてその子の書いていることは自分の音楽活動のことだけ。すなわち宣伝媒体として使っているのである。こういう使い方なら何千人(私は全部承認してもそんな数にはならないが)いても問題はないだろう。けれども私はもっと個人的なことも書いたりするので、あまりに数が多くて自分が把握できなくなってしまったら困るのである。
そこで私はこういう風に自分で制限を設けた。次のような場合には承認しないのである。

学校関係者。特に在校生。教師は評価する人間なので、評価される側の生徒とは利害が完全に相反する。そういうときに、面白がって友達付きあいのようななれ合いの関係を作ってしまうと、正しく評価できないことになる。また特定の生徒とだけ親しい関係になることになり、気づかないうちに不公平を生むことにもなる。教員同士も同様。従ってよほどのことがなければ教員同士でも関係を作らない。生徒の場合、卒業した後なら関係承認することが多いのだが、多くの生徒は卒業してしまったら後は用はないようで、申請してくる数は極端に少ない。
面識のない人。とりわけ自転車関係では私のやっていることを面白がってくれる人が多いのか、私の経験をただの情報として一つでも自分のものにしてしまおうとする計算をされるのか、希望者が多い。そこで面識のない人には承認しないことにした。
そんなわけで私の承認数は多くない。

さて件の教え子のおじさんだが、卒業後32年も経っており、多分街で出会ってももうわからないほど変貌していたが、根本的なところは変わっていないので、懐かしい話ができた。
残念ながらこういう仕事をしていると、教え子でありながら、少々よからぬ魂胆を持って接近してくるものもいるのだ。久しぶりに会う教え子には、私も自分の生活を守るために、そういうことがないかどうか注意を払わなければならない。
幸いなことに、今回の彼も含めて、最近私に声かけをしてくる教え子は(年に一度位そういう声はかかるのだが)全員そういう変な子ではなく、気持ちの良い再会と、気持ちの良い別れをすることができている。
人を疑わなければならないことの多い悲しい世の中になったが、喜びもまたそういう再会の中に見出すものなのだから、私はなるべく応じようとは思っている。(中には全く応じないことにしている教員もいるのだ)

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アンプの話 つづき

管球アンプでもやはり機種によって随分音が違うものだとわかって。
今までのサンオーディオ製30Bパワーアンプと、ミュージカルレファレンスRM5Ⅱの組み合わせでは、管球式とはいえ、特別に温かいサウンドであるというよりは、どちらかというとすっきりしたシャープな印象の音だった。それがラックスマンの組み合わせでは全く違う。とにかく全体に音は太く、おおらかであり、そして何より温かい柔らかい大きな波に包まれているような圧倒的な個性で包むような音なのだ。
いままで四組を繋いでいた中で、JBLのスタジオモニターはあまり高音が出ず、時にはスーパートゥイーターをつないでいたじきもあったほどだったのだが、、アンプがラックスマンに変わったとたん、高音にアクセントが付いて、むしろ高音が出すぎの印象を持つほどになった。このスタジオモニターは倍ラジアルホーンを採用した2ウェイなのだが、こんなに高音が出てくるスピーカーだとは思っていなかったので最初はかなりびっくりした。
逆にビクターSX10spiritは、今まで高音が出すぎるくらいだったのが、中高音はあまり出しゃばらなくなり、全体に中庸な音に変わった。
これらのスピーカーは、アンプを先に決めてから選んでいったものだった。当初クラシック用としてはビクターではなくタンノイスターリングの初期モデルを手に入れていたのだが、どうしてもモヤモヤした音に終始するので、友人に売ってしまった。今ならタンノイを取り返したい気分だが、もう二十年以上も目に売ったものなのでそんなことは言えない。

こんなことを漠然と考えながら、ここのところ毎晩何かしら聴いている。今は違和感があるが、そのうち耳の方が慣れてしまって何も感じなくなることだろう。その譜が言い。
Testingではなくて Tastingが目的なのだから。

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謹賀新春

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あけましておpめでとうございます。
今年も少しずつ書きますのでよろしくお願いします。

さて、新春だからと言うことで、年末からずっと続けていることを形にしようと思っていた。オーディオの話である。
写真に写っているのは、ラックスマンMQ80管球式パワーアンプと、同じくラックスマンのペアになるCL35AⅡという管球式のプリアンプである。

私はこの二十五年くらい、ずっと管球式のぷりとパワーを使ってきた。それはサンオーディオ製のパワーアンプ、ウェスタンエレクトリック製の純正(まがい物が多く出回っている)300Bという真空管を使ったパワーアンプである。それからプリアンプはアメリカ、ミュージカルレファレンス社製のRM5Ⅱというやはり管球式のものだった。そのRM5が壊れてしまったのは三年ほど前だった。ちょっとずつおかしかったのだが、ついに音が出なくなってしまった。修理してよかったのだが、別のものを使ってみたい思いがあって、プリアンプの良いものを探し始めた。さいわい300Bパワーは何ともなかったので、それとのマッチングで考えてみたがなかなか見つからない。実はこの時期は私の定年退職と重なり、私自身さらに就業延長をすることになったのだが、なんと言っても収入が減ると言うことで、高いものは買えないということがあった。そこで中古のものをと言うことで探したのだが、管球の中古はやはり怖いし、お店で手を入れてもらったものを買うとやはり安くはない。

私には単身赴任していたときにできた友人がいる。彼が、いろんなことがあって自分の人生の終焉を迎えていることを自覚し、自分の買ったオーディオ製品のいくつかを私にくれると言い、いくつかもらった。その中にこのラックスマンのペアがあった。(他にもデンオンの大きいターンテーブルなどももらったが、彼はJBLのスピーカーだけはくれなかった)私はそれらをしまい込んであったのだが、出してきて繋いでみるとがりがり音ばかりで使えなくなっていた。
修理して使おうかどうしようかを誰かに相談したかったが、私の近所のオーディオ店では何軒かで裏切られたことがあった。この辺の詳細は書くと差し障りがあるが、詐欺まがいのことでひどい損をさせられたことが何度かあったのだ。そこで基本的にはオーディオ店は信用しないことにしているので、いろいろに迷ったが、結局はこういう古いものを修理する店で一応話してみた。
「これを修理するのと、新しいプリを買うのとどちらが良いと思うか」
いろいろ話し合ったが、新しい管球プリを買っても値は高いし、とりあえずこのペアの修理見積もりを出してから決めようということになって、預けて帰った。後日出た見積額はまあ納得のいく価格だったし、もちろん新しいものを買うより安かったので、修理依頼することにした。

しかし修理完了の時期を確認していなかった。私としては遅くとも二三ヶ月くらいなのではないかと漠然と考えていた。しかしそれは大きき違っていた。その間互いになしのつぶてだったとは言わないが、結果としては二年半の時間が過ぎた。そして私はその間、仕方なくプリメインアンプを一台買うことになった。それは予想外の出費だった。

私が買ったのはONKYOのデジタルプリメインアンプ、AL-5と言うモデルで、これはおそらく管球式とは対極に位置するであろうと言うことで決めた。ラックスマンが帰ってきた後、二組のセットに分けて使用するつもりであり、その際に全く違う二種類のセットになるようにという思いだった。ONKYOのアンプは以前長い間使っていたメーカーであって、音の印象はよくわかっていたし、その方向性は信頼しており、何より好きな音色だった。デジタルでありながら大きなトランスを二台搭載していて、重量もかなりあるアンプである。

それがようやく昨年末にラックスマンが帰ってくることになった。
ラクスマンは独特の「ラックスサウンド」と言われる温かで柔らかい音色を持つ。それがきちんと出るようになって帰ってきた。二学期の期末試験の直前に戻ってきたので、年末年始になるまで鳴らせずにおり、休みになってから作業した。

オーディオラックは部屋の隅に置くように、部屋自体を設計してあるので増やすことはできない。それまで使っていた機材のうち使用頻度の低いものは撤去して、新しいものを組み込む。デジタルプリメインも収納して二組の機材を収納するということにした。さらには以前の300Bパワーアンプも、真空管の保護も兼ねてラック内に納めておくことにした。そうするために寸法を測ってノートに書き出し、納めたところの絵を描いて見た目や操作上の動線を確認して決めておいた。実際にはレーザーディスクプレーヤーなどを外した。

そしてラックスマンのパワーとプリを入れて収納した。このラックには車輪が付いていて動かせるようになっているのだが、かなり重いものになったので動かしにくくはなったものの、何とか収まった。

(長くなったので今日はここまで)



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イメージ 1今年もあとわずかになった。殆ど記事を書かなくなったのに、毎日数十人の方が見てくださっているようでありがたく思う。
事実上の自転車ブログになっているけれども、私の体力低下やいろいろなことで、あまり自転車に関する記事を書けなくなってしまった。やはり乗っていないと書けるものではない。

今年は歌の世界が忙しかった。演奏会は8回を数え、実は明日最後のものがまだ残っている。これだけ多くのステージに上がった年ばかりではない。いつも4〜5回くらいのものだ。しかも今年は大きな演奏会が多かった。外国人指揮者、海外オーケストラとの共演も複数回あり、アマチュアとしては良い思いたくさんしたけれども、チケット販売を含めてたいへんなことも多かった。結構忙しかった。一週間に四回も五回も練習があるという時期だってあった。土日はオーケストラあわせやら練習やらで随分つぶれていった。

数年前に退職する前に、もう買えないだろうと、フレームをいくつか買った。それらはみな、私の好きな年代、1970年代のものばかりで、しかも新品ばかりである。もう少し言えば、全部東叡社製作のものばかりである。一本だけはTOEIブランドではなくSANNNOWブランドだが、それもエンドにTの文字が刻まれた東叡社製のものだ。
それらは私の自室の壁に、中央にある鳩時計を挟んで両側に掛けられており、毎朝夕、私の目を和ませてくれている。

これらを組もうと考えてはやめ、を繰り返す。組んでしまったらもう先はない。組まないからこそまだ将来があるように感じられる。それでも三台ともに、エンドの形状やエンド幅に合わせてハブを選び、幅を調整し、それを使って車輪組を済ませ、タイヤさえ納めているものすらあるのだ。さらにはステムにハンドルバーを通し、ブレーキレバーを取り付けてある。中にはバーテープすら巻いてあるものもある。
いずれもボトムブラケットは取り付けてあるし、ヘッドパーツも付いている。ダイナモコードは内蔵のフレームにはちゃんと通っている。キャリヤもオーダーしてあってフレームと一緒に飾ってある。その先にはピン球ヘッドライトも取り付けてある。(ピン球ヘッドライトは一時必死に探して10個ほどはストックしてある)

要するに組む直前までできあがっている。部品構成も決まっている。後は泥よけの銘柄程度まで来ているのだが、どれにしようかと三つくらいの候補があるが、その三つとも手にいれてある。組みたければすぐにできる。しかししない。

この年末年始にしなければならないことは多く、書斎の作り付けのデスクに置いてある紙に書き出してはひとつずつ消しているのだが、その中に「トーエイを組む」という項目はない。やはり今年の年末年始にもこれらは組まれることはない。
私の体力がもう少し落ちてくれば組み始めるだろう。中高年にとっては「今が一番若い」のであり、これから体力が復活することはない。

そんな宙ぶらりんな状態で、後に何かを引きずったまま、今年を終えようとしている。きちんと整理して、するべきことをみんなし終えて、新年を迎えるのは若者のすることだ。私はあえてこういう状態を自分で作り、その中で新年を迎える。皆さんはどうなのだろうか。

心豊かな、そして自分らしく生きられる年末年始であって欲しいと願う。

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ネーム

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この自転車に付いているリヤの変速機。何かお解りになるだろうか。
「え?V-GTじゃないの?」くらいの反応の方だけにお話ししたい。

いかにもこれは遠目で見るとV-GTである。しかしロゴはサンツアーではない。「Raleigh」と入っている。しかしガイドプレートにはちゃんとV-GTの刻印が入っているので、ダブルネームであることは間違いない。

これはネットオークションで買った。これと、COMPE-Vのフロント。こちらもやはり「Raleigh」のロゴになっているものだ。(この自転車にはつけていないが。)最近はサンツアーに対する再評価が高く、製品のネットオークション落札価格は随分高くなっている。もはや手に入らないという点ではシマノあたりの昔の製品だってもう作っていない以上高額になっても良いと思うが、サンツアーは会社自体が存在しなくなってしまったことで価格が上がっているのだろうと思う。
Vシリーズは随分高い。サイクロンやシュパーブも同様だ。廉価版のBLあたりでもびっくりするような金額になっている。しかし、このラーレーロゴのセットは随分安かった。運が良かったこともあったのかもしれないが、ロゴがサンツアーではない分だけ人気がないのだろう。

このように、OEM供給されて他社のロゴの入っている製品は自転車部品には多い。また完成車メーカーというものが、部品メーカーから部品を買って組み付けるために、自社ブランドにさせて(つまりその完成車メーカー名を刻印させて)いるケースもある。そういう製品もやはり、数は多くないけれども値段は安い。

海外に目を向けてもこういうものはある。ユーレーがアメリカのシュイン社に、シュインブランドで自社製品を供給していたために、ユーレーのアルビーやスベルトにはシュインブランドのものがある。(ルックスは高価だったのでアメリカの自転車には向かなかったのだろう。私はシュインネームの入ったルックスというのは見たことがない。)他にも「Gipiemme」ネームのサンプレックスなどもあったが、これらはやはりオリジナルのユーレーやサンプレックスネームのものに比べてやはり人気も低く、落札価格も低いようだ。

なぜこういうことが起きるのだろう。それは、これらの人気海外部品が、、その性能以上に人気の点で多用されてきた歴史があったからなのではないか。純粋にデザインや性能で使われるならこういうことは起きないのではないだろうか。
よく言われる日本人のブランド好きがこういったところにも見られるということなのだろうか。
私はV-GTが欲しくてネットで探し、たまたま見つけたものがラーレーロゴのものだったということだった。そして予想より遙かに安価で手に入れ、こうして使っている。(フロントは他の自転車に組み込むことにしている)
日本製品だから性能や耐久性の点で信頼できるからそうしたとは言えるかもしれない。私もシュインロゴのアルビーを欲しいかといわれれば欲しくはない。ただ安いアルビーが必要になったら買うだろうとは思う。

今や再編が著しい自動車産業では、OEMは当たり前になっている。私も通勤用にはマツダキャロルに乗っているがこれはスズキアルトだ。そしてロゴを帰れば日産オッティになる。あるとき信号待ちで、私の前に同じ型で同じ色のオッティが、後ろにアルトが泊まっていたのは面白かった。
日本人はあまりOEMには不満を持っていないのではないかと思っていたが、自転車部品に関しては大きくあると思われる。

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