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National Federation(NF)の公認サプリメントから禁止物質が検出されたことで,NFを責める報道が出てきました.NFもメーカーももっと慎重に事を進めるべきだったとは思いますが,検査結果を正直に公表して競技者に注意喚起を行ったメーカーに対する風当たりが強すぎる報道の様な気がしています.

そこで,梅肉エキスで検出されたボルジオンの濃度について,非常に極端な条件でのシミュレーションを考えてみました.
メーカーの資料によると,「梅肉エキスの含有量などから類推すると、梅肉エキス 1g 当たり 0.00005mg 前後の含有量ではないかと思われます。」との記載があり,同じ資料に「梅肉エキスの 1 日当たりの目安 3g の場合は 0.00015mg、10 倍の 30g でも 0.0015mg の摂取量です」との記載があります.http://www.meitanhonpo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/04/hp_0421.pdf

これを信じて,しかもこの全てがドーピング検査で必要な90mlの尿に全て排出されるとします(そんなことは決して起こりえませんが・・・).もっと単純にするために,100mlの尿に全て排泄されるとしましょう.そうすると,10倍量の30gを摂取したとすると,尿1mlあたり0.000000015gの成分が含まれることになります.濃度で言うと15ppbです.
ところで,尿検査におけるボルジオンの検出限界下限値はどのくらいなのでしょうか?実際の尿中の濃度はもっと低いはずです.問題なく検出できるのでしょうか.
分析の専門家の意見をうかがいたいところです.

「アンチドーピング」の授業で「少量だから大丈夫と思うな!」と講義をしている自分と矛盾しますが,今回のあまりにも感情的な反応には違和感を覚えています.
知らずに禁止物質を摂取していたかもしれないアスリートが憤りを感じたり不安になったりするのは理解できますが,ここはアスリートが不利にならないような最善の対策をとることこそが重要ではないでしょうか.
少なくともメーカーは情報隠しはしていませんし,逐次情報公開をしています.検出されなければ禁止物質が含まれているサプリメントを摂取しても問題はない,という訳ではありませんが,メーカーとNFを非難しても,今後の対策に有用にとは思えません.逆に情報隠しに繋がる可能性もあります.

現状を正確に把握し,今後の対応策に役立つ議論をすべきだと考えます.

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