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昨日、お母さんを他の病院へ送ることがあった。まだ妊娠33週(妊娠9か月)で破水してしまったのだ。
上に小さな男の子がいて、水がもれているとのことで、子供連れで来院された。入間市に里帰り出産を希望されており、当院、出産ではなかった為、マザークラスやヨガなどは受診しておらず、すでにY産婦人科へ紹介状も渡してあった。
破水とは、あかちゃんを包んでいる膜が破れることで、赤ちゃんを守っている大切な羊水が膣より漏れ出してしまい、また、外からのバイ菌・・細菌の侵入を防ぐことができなくなるため、あかちゃんが細菌を体内にいれてしまう、また子宮も細菌に汚染されてしまう可能性があります。
通常、破水すると自然に陣痛が来るため出産へと向かって行きますが、
9か月では赤ちゃんも小さく、生まれた時、呼吸など十分できない可能性のある週数なのです。
小さいあかちゃんを診るためにには、呼吸を調整する機械や肺の成熟を促する薬のある、専門の病院(NICU)のある病院がベストなのです。
埼玉県の現状。
埼玉県は、出産数あたりの医師数が全国で一番低く、2番目の千葉県と比べても1.5倍と圧倒的1位です。
すなわち医師1人が受け持つ出産が高い・・医師不足な県ではワースト1位です。
神奈川県では、周産期基幹病院8か所、中核・協力病院が25存在し、子供を救っていますが、
埼玉県は基幹病院が1か所、中核、協力病院が15と少ないのが現状です。
と言うわけでNICUのある病院は所沢では1か所 産科救急を診てもらえる病院は1か所ありますが、
13:40、国立N病院へお願いの電話。交換台の方が出られて、申し訳ありません・・・と話すと、少しお待ちくださいとのこと、しばらくすると、交換台の人が「搬送はうけいれません」「あのー」と話をする間もなく電話を切られてしまった。次にB大学病院。交換台から産科医が受け答えしていただき、小児科の都合を聞きますからとのこと。15分後、丁重なお断りの電話を受け・・・何件かも同様に、医師より現状無理とのお断りの電話をうけ、どうすればいいですか?と聞いた所、生まれてから探してみてはどうですか?との返事。2時間後。少し遠いけれど同級生のいる病院にお願いしたところ、OKであった。
帰りに救急隊の人にジュースをおごってもらい、お疲れ様と帰ってきたのが18:30 外はすでに暗かった。
妊娠中は何があるか、私にも予測はできませんし、原因はわかりません。ただ、週数が早くてもその日を望んで生まれてくるのです。お母さんはリスクを持たないように生活を送らなければなりません。
また、いつでも無事、赤ちゃんを向かいいれる準備が必要なのでしょう。お腹にいる赤ちゃんの尿には、破水を防ぐ効果があります。羊水を絶えず綺麗にするためには、適切な食事や水分なのでしょう。また膣内が汚れていると、膣より子宮の入り口に感染を起こし、赤ちゃんを包む膜を弱くします。弱い膜に、余計な腹圧・・お腹に力をいれると危ないかもしれません。それでも生まれてくるときには、十分、お腹にいる時に酸素与える為に落ち着いて呼吸をして向かいいれるのがよいでしょう。
忙しい中、受け入れを検討して頂いた周産期の本当の先生に感謝します。
遠い所まで、搬送して頂いた救急隊の方、ありがとうございました。ジュース御馳走様でした。
同級生の北里研究所メディカルセンター病院、久嶋先生。ありがとう。
そして、仕事を早退して駆けつけてくれたお父さん、いいお父さんです。
ちょっと早めに生まれてくる赤ちゃんに幸福がありますように。
お母さん、あわてずに安産を願っています。
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周産期基幹病院の受け入れ拒否による、妊婦の死亡事故のニュースが流れていますね。一人目を異常出産した私は、二人目を妊娠した時どの病院にも受け入れてもらえず、妊娠三ヶ月が経過してしまいました。結局、最初の子どもを取り上げてくれた医師に、何があっても最善を尽くしてくれるのなら、訴えないことを約束しお願いしました。そのようなこともあって、異変があった時は慈恵医大に受け入れてもらえることが、最初から約束されていました。承諾書も交わしてありました。けれど、この差は一体何なのでしょう?同じ子を産む母親であることに変わりはないのに、約束された患者とそうではない患者。慈恵医大に行くことはありませんでしたが、周産期基幹病院の現実はこんなものなのでしょうか。
2008/10/24(金) 午前 2:06 [ PIANO ]
先生、ブログ書いてたんですね。しかも結構長い文章!色々と忙しそうなのに、ちょっとビックリ。でも、読んでるとためになるし、面白いので、小腹が空いたら食べるの我慢して先生のブログ読みます。頑張っていい母体を作りたいです (m_m)/
2008/10/24(金) 午後 10:18 [ 患者P ]
事前に情報がある場合は受入が可能な場合が多いと思います。しかし、突発な場合は、搬送先が状態を十分に把握できず断る場合もあるようです。突然の対応は難しいのでしょう。医師にもよりますので、話を聞かず、または聞いても理解しない場合もありますが、まれでしょう。もし、重症を受け入れて悪い結果が起こった場合のマスコミや患者家族の対応は、医療を縮小させているのは事実です。
2008/10/28(火) 午前 1:52 [ maeda ]
患者Pさん ブログ読んで頂きありがとう。これからも宜しく。
2008/10/28(火) 午前 1:53 [ maeda ]
仕事上、診断書の内容確認をすることがありますが、かなり遠い周産期基幹病院へ移された患者も多いようです。群馬県というケースもありました。患者や家族にとって、何とかなる距離であればいいのですが、それでも無事出産するためには、どうすることもできないですよね。すぐ側に設備の整った病院があるのに、歯がゆい反面、結果を結果として受け止められず、誰かのせいにしようとする患者にも考えなければならない課題はあるのだと確かに思います。
2008/10/30(木) 午前 0:15 [ ももこ ]
埼玉県は以前聞いた話では、県内収容率は低いようです。所沢に近い清瀬小児病院の閉鎖・統合は厳しい状況です。石原都知事は、健康に関する関心はまったくなく、もうからない病院はつぶしたほうが良いとお考えのようです。不良債権の銀行を守るお金はあっても、周産期救急へは関心はないのです。都立墨東病院の件での都知事の無責任さにはあきれます。東京都の有権者の皆さん。彼は石原裕次郎ではありません。よく考えて下さい。
2008/11/2(日) 午後 6:35 [ maeda ]