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奇想天外な『ミッドナイト・イン・パリ』

イメージ 1
 
ウディ・アレンが好きなのと、
5年前に行ったパリの光景にまた触れたいのとで、
長女と連れだって『ミッドナイト・イン・パリ』を観に出かけた。
 
ポスターがまたウディ・アレマティック。
セーヌ川のほとりを歩く主人公の背景が
確かにパリだけど、タッチはゴッホの絵と化している。
 
ストーリーをあまり確かめずに飛びついたばかりに、
映画の内容にも度肝を抜かれた。
 
婚約者とその両親のお供でパリを訪れた主人公のギル。
彼は売れっ子脚本家だけど、本当は小説を書きたいという設定だ。
そして、夜のパリを彷徨ううち、
大好きな1920年代にタイムスリップしてしまう。
 
そこで出会うのがヘミングウェイだったり、フィッツジェラルドだったり、
はたまたピカソやダリやロートレックやゴーギャンまでもが登場する。
しかも、みなさん実に雰囲気が似ているからおかしい。
 
現実にはあり得ない話だけれど、
ギルがそんな夢想の世界に戯れ、
自分の書いている小説を批評してもらうなんていう発想、
これはもうウディ・アレンにしかできないだろう。
 
ギルが1920年代にワープする前、
婚約者とキスを交わすシーンは
モネが「睡蓮」を描いたあのジヴェルニーの庭園だ。
その映像がまたすばらしい!
 
実は、ギルは夜毎1920年代にタイムスリップしながら
ピカソの愛人、アドリアナに本気で恋してしまう。
それは、婚約者とはどこか距離を感じていることへの裏返しだった。
 
結局、現実世界に戻ったギルはある決意をし、
観客も納得のエンディングを迎える。
 
究極のエンターテイメント。
奇妙キテレツな面白さ。
高尚な文化人、ウディ・アレンの匂いがぷんぷんする映画だった。
 
 

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