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中学の担任、N先生

この書庫ではMasaを育てる過程で築いてきたいろいろな人との絆を書いています。
 
中学生活を振り返ると、ここでもまた、たくさんの方に支えていただきました。
D先生とのやり取りは書いたことがありますが、
実は、もっともっと濃〜く関わってくださった方がいます。
それが、3年間担任をしてくださった
N先生
 
入学してすぐに担任のN先生には成育歴、特性、
小学校後半をかけて伸びてきた今の状態、
3年間かけて成長しほしい目標の姿を、手紙にしてお渡ししました。
小学校でうんと伸びた、そこからうまくつないでいきたかったからです。
でも、中学のスタートは思ってもみないほど大変な状況になってしまいました。
 
中学入学のタイミングで引っ越したせいもあり、
せっかく仲良くなった友達とも別れ、近所にも、学校にも友達がいない、
一人ぼっちの状態でした。
みんなの様子がわからないままに
何とか友達を作ろうという思いが勢い余って、
笑いを取ろうとしてドン引きされたり、
言ってはいけない相手に言ってはいけないことを言ったり、
まあとにかく、やらかしてばかりでした。
結果、
友達がほしいというMasaの思いの強さに反比例した
強〜い拒否をクラスメートから受けてしまいました。
そうなるとMasaも乱れはじめ、
小学校時代にクリアできていたことまでできなくなってしまいました。
小学校卒業時に、本人も私たちも小学校の先生方も
「今のMasaなら大丈夫。」と思っていたのに…、
残念な展開でした。
 
最初はそこからのスタートでした。
でも、N先生はいろいろなことが起きても動揺することもなく、
まずは受け止めそこから、一つ一つ、目標を定め、
根気よく根気よく、指導してくださいました。
「スモールステップ」とよくいいますが、そのステップが絶妙で、
いつも頑張らないと達成できない、でも頑張れば達成できるステップでした。
 
Masaがまだ混乱しているときは
柔軟に、温かく、小さな目標をたて
Masaが落ち着いて、自分自身を見つめられるなってきたら、
厳しく、毅然と、とことん頑張らせる。
そうやっていつもしっかりと目標を示して指導してくださいました。
そして、3年間たってみると、
こちらが最初思ってもいなかったところまで伸びていました。
 
連絡帳や電話でのやり取りでは
「Masaを成長させる。」という同じ目標に向かって
真剣な意見の交換をさせてもらいました。
考えが違う時もありましたが、いつも冷静に真剣に
そして建設的な話をさせてもらいました。
本気の話し合いをさせていただきながら、私もたくさん学びました。
ここで一つ一つを書くことはできませんが、
数えきれないほどの、乗り越えてきた出来事は
何があっても揺るがない、私たちの宝です。
 
N先生はMasaたちの卒業と同時に他校へ移動になりました。
先生へのメッセージカードにMasaはこう書いていました。
 
私は3年間の中学生活で人として大切なことを
いくつも学ぶことができました。
その中で一番大切だと思ったことは「努力する」ことです。
あきらめずに努力を続ければ、かならず結果が出ました。
ありがとうございます。
 
こういうことを書ける15歳に育ったこと、
本当にありがたいことだと思います。
N先生には感謝してもしきれません。
 

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高校生活1か月

あっという間に1か月がたちました。
毎日の出来事が新鮮で、とても楽しいようです。
 
僕、本当にこの学校に来てよかったよ。
毎日がすごく楽しいし、
学ぶことがたくさんあるんだ。
休み時間さえも学ぶことがあるよ。
 
今までの生活とはずいぶん違う日々を感じ、
それを一生懸命に吸収しようとしているようです。
 
なんといっても人数が多いということで、
Masaのインパクトがちょっと薄まって見えるのか、
はたまた、Masaがそこそこ落ち着いてきたのか、
みんなの中の一人というところに収まっているらしく、
その感覚がとても心地よいようです。
(物心ついたころから、もうず〜っと、誰よりも目立つ存在で
いい意味でも悪い意味でも特別な扱いを受けてきましたから^^;)
 
そして、根っからの人好きが威力を発揮し、
毎日毎日友達ができたと、喜んで帰ってきます。
日曜日には気の合う友達と連れ立って出かけたりもしています。
 
今日は帰ってくるなり、こんなことを言ってきました。
 
今日は嬉しいことを言われたよ。
それはね、「Masaは友達だから。」って。
僕それ聞いたとき、
ちょっと泣きそうになっちゃったよ。
 
照れ臭かったのでしょう。
すぐに違う話をし始めちゃいましたが、
Masaの中に沸き起こった喜びが
目にみえるようでした。
 
この湧き上がるような喜びが
これからのMasaの何よりの原動力になるのだろうと思います。
そうやって友達と青春を謳歌しながら
またたくましく歩んでほしいと思います。
 
まずは1か月。
出だしはまずまずのようです。
 

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手紙

顔を出した母校で
つい調子に乗って、D先生を怒らせたMasaです。
「もう二度と来ないでほしい。」とまで言われ
深く反省しました。
自分で考えて、先生に手紙を書くことにしました。
 
書けたけど、見てくれる?
と持ってきた手紙はこんな感じの内容でした。
 
D先生、
僕は今日先生の胸ぐらをつかむという
大変失礼なことをしてしまいました。
本当に申し訳ありませんでした。
もう二度としません。
 
う〜ん。これじゃあさあ、誰にでもちょちょいとかけそうな
ただ、「あやまりました〜」って感じだよねえ。
 
僕もそう思うんだけど、どう書いたらいいのか浮かばないんだよ。
 
先生はどう思っていると思う?
 
「もう来ないでほしい。」って思っている。
だけど、また行きたいから、謝って許してもらわなくちゃ・・。
 
「来ないでほしい。」を字義通りに受け取っていることもさることながら、
「謝るからゆるして。」というところが主目的になっていることも
ちょっと修正したいところです。
 
なるほどね。どうしたら許してもらえるかを考えているんだね。
だけどさ、許すか許さないかは先生が決めることだからね。
あなたが「許して、許して」って要求することじゃないよね。
 
それよりこの失敗からMasaは何かを学ばなくちゃいけないんじゃないの。
先生だって、Masaに謝ってほしいんじゃなくて、
ここから何かをちゃんと学んでほしいんだと思うけどな。
この失敗から何を学んだかを先生に伝えたらどうかな。
「失敗しました。もうしません。」じゃなくて、
もうちょっと深く考えてみようよ。
 
1.どうしてハイテンションになってしまったか。
2.自分にとって中学はどんな場所か。
3.胸ぐらをつかんだ時の自分の気持ち。
4.胸ぐらをつかまれた時の先生の気持ち。
5.これからどうするか。
 
上の質問の答えを自分なりに書いてから
もう一度手紙を書いてみるようにいいました。
(こんな風に細かく積み上げていくやりかたは
Masaにはストレスがかかる作業ですが。
ことがことだけに、一生懸命取り組んでました。^^;)
今度は下のような手紙をもってきました。
 
D先生、
自分は3年間お世話になった先生にあえて、
嬉しくなって、ハイテンションになってしまいました。
そして、失礼なことをしてしまいました。
自分は胸ぐらをつかまれる人の気持ちを考えていませんでした。
本当に申し訳ありませんでした。
このようなことは二度としないように気を付けます。
 
まあ、前よりMasaなりに掘り下げられていたので、
清書用に便箋を渡しました。
清書は少しまた変えたみたいですが、
もうチェックするのはやめました。
 
次の日、学校へ持っていくMasaに
許してくれと詰め寄ることは筋違いだからね〜。と釘をさしてから
送り出しました。
神妙な顔で出かけたMasaです。
 
世の中にはやっていいことと、いけないことがあるんだぞ。
 
D先生はびしっと指導してくださり、
この件は一件落着となりました。
 
 
 
 
 
 
 

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またやっちゃった!

高校に入学してすぐ、Masaは何度か中学校に顔を出しています。
ほかの卒業生もよく顔をだしているようです。
みんな古巣が懐かしいんですね。
ほほえましいです。
 
でもあるとき、その帰りに不安な声で電話がかかってきました。
 
お母さん、今日中学行ったとき、失敗しちゃったんだ。
話が盛り上がった時、ついテンションが上がりすぎて
D先生の胸ぐらつかんじゃったんだ。
マンガみたいにやっちゃった。
そしたら、先生がすごく怒っちゃったんだ。
 
「もう帰れ!先生を20年以上やっているけれど、
そんなことをした生徒は初めてだ。
もう二度と来ないでほしい!」
 
って言われちゃった・・・。
僕、やりすぎちゃった。
どうしよう・・・。
 
いや〜、やっぱりまだまだ。
この「やりすぎ」が未だテーマです。ふう。
毎度毎度ですが、やってしまってから、反省しきりのMasaです。
こちらからくどくどお説教する必要もなさそうに思いました。
でも、家に帰ってきてから、こんなことを言い始めました。
 
でもさあ、「二度と来ないでほしい。」なんて、
そこまで言うなんてひどいよ。
そこまで言われるようなことじゃないと思うんだけど。
 
でた。
こういうところ、要注意です。
二度と来るな。という強烈な言葉を言われたことで、
被害者意識が生まれています。
自分が傷ついたということに意識が向かっています。
目上の人の胸ぐらをつかむことは、冗談では済まされない。
それが招いた結果なのに。
こういう被害者意識や、ネガティブな解釈は修正したいと思っています。
 
それに、よくよく話を聞いてみると、D先生はそのほかに
 
私はこれから君を高校生として扱うつもりです。
 
ともおっしゃったそうな。
D先生が感情に任せて激怒するわけもありません。
大事な指導が入ったのだと思いました。
 
Masa。
先生の胸ぐらつかんじゃったことも問題だけど、
それよりも、
自分のその行いで腹を立てた人に対して、
逆に腹を立てている、そのことは大問題だと思うよ
 
D先生、3年間一生けん命育てた教え子が
学校に遊びに来てくれて、嬉しかったと思うよ。
仕事忙しくて、時間とられるのちょっと困るけど、
高校の話聞くの楽しみにしてくれてたと思うよ。
それなのに、胸ぐらつかまれるなんて、
傷ついたのは誰で、傷つけたのは誰かな?
「二度と来るな。」ぐらい普通だよ。
社会に出てそれやったら…クビだね。
 
目が覚めたMasaは再び反省モード。^^
そして、どうやってD先生に謝るかを考え始めました。
「二度と来るな。」は確かに強烈です。
怖くてなかなか考えがまとまりませんでしたが、
 
・・・手紙を書いて、持っていく。
 
そう言って、自分の部屋に入っていきました。
 
そういえばD先生とは昔にもこんなことがありました。↓
 
やれやれ。
思い返してみたら、こういう強烈な出来事の連続の子育てです。
私もちょっとやそっとじゃ、動揺しなくなりました。^^
 
 
 

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将来があるという実感

高校入学前のことです。
 
中学までは支援級でしたが、
普通高校へ進学する決心をしたMasaです。
無事に進学先も決まり、
高校へ向けて気持ちが調っていきました。
 
入学前のそんなある日、
自分の思いをしみじみと話してくれました。
そのMasaの言葉を忘れたくないので、
ここに記すことにします。^^
 
僕は今、すごく幸せな気持ちなんだ。
たぶん生まれて初めてぐらいのすごい幸せなんだ。
 
昔、小学校の時
僕には、毎日、その日のことしかなかった。
今日一日、ちゃんと過ごせるのだろうか、
今日はひどい一日だったとか、
明日はマシになるんだろうかとか、
そんな毎日だった。
中学に入った時も、それはあまり変わらなかった。
毎日毎日、その日暮らしみたいだった。
 
怖かった。
どうでもいいやと思いそうにもなった。
つらかった。
 
だけど、今は違う。
僕の前には将来があるんだって、
いろんな道があるんだって、
すごく感じる。
 
どんな道かはわからないけれど、
将来がある。っていうことが、
いろんな道があるぞ。って思えることが
その感じが、すごい嬉しい
昔みたいな毎日とはもう全然違うんだ。
 
今僕は、すごく、すごく嬉しい。
ものすごく幸せだ〜!って思うんだ。
 
 
本当に嬉しそうに、
そして何度も何度も、言っていました。
 
「乗り越えた」という達成感や安堵や
「よしやるぞ」というこれからへの期待と意欲・・・。
そういう思いに満ち溢れたMasaをみて、
私も、一つの段階を乗り越えたと感じました。
このタイミングで、Masa自身が自分をそう見られること、
そのことは、出口の見えない暗闇の中で
ずっと目標にしていたことでもあるからです。
 
よし!軌道修正成功。
そう感じた一瞬でした。
 
喜ぶのはほどほどに、
第2ステージをどう応援していくか、
気が引き締まる母です。
 
 
 
 
 

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