将来を拓くために

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発達障害があっても明るい将来がある。そう信じたい。そのためにはどんな力が必要か、何を教える必要があるか、どんな対策がとれるか、試行錯誤しながらの道筋を綴ります。
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将来があるという実感

高校入学前のことです。
 
中学までは支援級でしたが、
普通高校へ進学する決心をしたMasaです。
無事に進学先も決まり、
高校へ向けて気持ちが調っていきました。
 
入学前のそんなある日、
自分の思いをしみじみと話してくれました。
そのMasaの言葉を忘れたくないので、
ここに記すことにします。^^
 
僕は今、すごく幸せな気持ちなんだ。
たぶん生まれて初めてぐらいのすごい幸せなんだ。
 
昔、小学校の時
僕には、毎日、その日のことしかなかった。
今日一日、ちゃんと過ごせるのだろうか、
今日はひどい一日だったとか、
明日はマシになるんだろうかとか、
そんな毎日だった。
中学に入った時も、それはあまり変わらなかった。
毎日毎日、その日暮らしみたいだった。
 
怖かった。
どうでもいいやと思いそうにもなった。
つらかった。
 
だけど、今は違う。
僕の前には将来があるんだって、
いろんな道があるんだって、
すごく感じる。
 
どんな道かはわからないけれど、
将来がある。っていうことが、
いろんな道があるぞ。って思えることが
その感じが、すごい嬉しい
昔みたいな毎日とはもう全然違うんだ。
 
今僕は、すごく、すごく嬉しい。
ものすごく幸せだ〜!って思うんだ。
 
 
本当に嬉しそうに、
そして何度も何度も、言っていました。
 
「乗り越えた」という達成感や安堵や
「よしやるぞ」というこれからへの期待と意欲・・・。
そういう思いに満ち溢れたMasaをみて、
私も、一つの段階を乗り越えたと感じました。
このタイミングで、Masa自身が自分をそう見られること、
そのことは、出口の見えない暗闇の中で
ずっと目標にしていたことでもあるからです。
 
よし!軌道修正成功。
そう感じた一瞬でした。
 
喜ぶのはほどほどに、
第2ステージをどう応援していくか、
気が引き締まる母です。
 
 
 
 
 

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合格しました!

なかなか更新できずに
時間がたってしまいましたが、高校、決まりました!
 
特別支援学校ではなく、
普通高校への進学を目指したMasaです。
幸い私たちのいる地域には
公立高校も、私立高校も選択肢が比較的多くあります。
学校訪問などでいろいろと検討した結果、
家から45分ぐらいで通える
私立の男子校を受験することにしました。
偏差値はあまり高くはないですが、
不登校や非行があまり見られない、
きちんとした感じの校風が
Masaには向いていると思いました。
 
過去問を手に入れて、やってみると
最初は全然わからなかったみたいです。
短期的な目標にはエンジンがかかるタイプなんで
今までの人生の中で初めて、
言われなくても勉強に取り組むようになりました。
 
それからは頭から煙が出るんじゃないかという感じに
ずいぶん頑張って勉強していました。
スタートラインが低いですから、
すぐに点数に現れるほどには伸びないんですが、
それでも、いえ、それなのに、
まあ、あきらめずによく頑張っていました。
 
願書提出も間近になったある日
担任の先生から電話をいただき、
「学校長推薦での受験ができることになりました。」と言われました。
他に受ける人がいないとか、単願かどうかとか、
いろいろな要素がからんでいるのでしょうが、
学校長推薦、
ありがたいことです。
(いや・・・、校長先生、勇気あるわ。)
 
まだまだ課題が満載の状態です。
できない事に目を向ければ・・・、
あれも、これも、とめどなく出てきますが、TT
でも、気を取り直して達成してきた事に目を向ければ
遅刻欠席がほとんどないこと、
真摯に努力する事(失敗にめげずに…)
自己を振り返り反省できること、
支援級では教えてもらわない内容の勉強も
英検や歴検等の目標をたててやってきていること、
 
まあ、この3年間、Masaの持っている力を
私たちなりに最大限に伸ばしてきたと、
これについては、胸を張って言えます。
 
だから、学校長推薦、
恐れ多くて申し訳ないのですが、
ありがたく、使わせていただく事にしました。
 
受験の時にはそれでもそれなりに
いろいろな事が起きましたが、
無事に合格することができました!!
 
今までお世話になったいろんな人に
嬉しそうに報告するMasaを見て、
さあて、またこれからだな、と
心を引き締めている私です。。。
 
 
 
 
 
 
 

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実り多い支援級の指導

選抜制の特別支援学校の前期推薦試験が終わりました。
Masaのクラスからは今年も何人も合格者がでました。
2人や3人ではありません。
なんと70%を超える合格率。
これは支援級からの合格率としては素晴らしいんです。
合格した子供たちは、特別な子達ではありません。
みんな普通に学校生活を送ってきた子たちです。
普通に毎日学校に行って
クラスのルールを守ってついていった子達です。
つまり、Masaの学級は充分に力がつくような指導を
普通の事としてやっているという事なのだと思いました。
 
毎日朝8時から15分間マラソンする。
試験前には勉強をして既定の点数がとれるまで追試がある。
事前準備に参加しなければ行事だけ参加することは許されない。
イベント的なマラソン大会や球技大会、合唱コンクールでは、
それぞれがちょっと高めの目標を立て、最高の結果にむけての指導がありました。
日常ではチャイム着席、職員室への出入りの挨拶、言葉遣い、身だしなみなど、
なかなか定着しない子供たちを相手に、
よくこれほど根気強くブレずに関わってくれると頭が下がりました。
貫かれている思いは子供たちの将来のためにでした。
 
こういう毎日を積み重ねたことで、
子供たちの中には
「努力と継続の結果目標が達成できる。」
「義務を果たすからこそ、権利が得られる。」
というような
社会に出る訓練に向かう前に身につけておくべき
大事な価値観が感覚として刷り込まれたんじゃないかと思います。
 
合格率なんて、小さな基準ですが、
それでもひとつの形となって現れた結果を見て、
指導してくださる先生方やそれについていく子供たちを
誇りに思わずにはいられませんでした。
 
さて、次はMasaの番です。
中1中2のおさらいからですが、
生まれて初めて勉強が手につき始めました。
15の青春をばく進中です。

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特別支援学校進学について

なかなかブログが更新できませんが、
少しずつ書いていこうと思います。
 
 
 
さて、今中学3年生のMasaです。
小学校3年生からずっと特別支援学級に在籍しています。
知的障害の療育手帳を交付されない発達障害をもつ子供たちは
知的障害の特別支援学校高等部に進学するのか
それ以外の学校へいくのか、という
選択をする時がきました。
Masaのクラスメートは特別支援学校に進学するお子さんがほとんどのようです。
特別支援学校高等部へ進学するとはどういうことなのか
調べました。
 
うちの地域の特別支援学校には
選抜制(入試に合格しなければならない)ところと、
そうでないところがあります。
特別支援学校に行くと
3年間徹底した職業訓練をします。
学校では100%就職率(特に選抜制の場合)を目指し
障害者枠での就職が斡旋され、
自立へ向けての支援をしてもらえます。
 
入学の条件は、知的障害の療育手帳があるか、
「知的障害がある。」と主治医から証明されることです。
Masaのような知的に遅れがない子供たちの中にも
この条件をクリアして入学している例が多数あります。
ここまで見ると、
入学の条件をクリアすれば、安心な将来に見えます。
 
でも、現実は少し違うようです。
入学後、職業訓練を徹底的にたたきこまれる現実に
「こんなはずじゃない。」と退学する(特に軽度の)子供が少なくないそうです。
また、学校からの紹介でどこかに就職しても
その後離職してしまうケースは残念ながら多いのだそうです。
失敗、叱責をはじめとする困難に直面した時
粘れないというのです。
さらに、卒業しても高校卒業の資格はとれないので、
途中で進路を変更したり、就職後離職した場合、
中学卒業という状態から歩まなければなりません。
その後、進学にしろ就職にしろ、
高校卒業でなければ歩めない道へ進みたければ
その道に進む前に
高校卒業認定試験を受けて資格を取らなければなりません。
 
特別支援学校に行けば将来が安心などと
安直に言えない現実がありました。
まあ、当然です。
特別支援学校高等部とは
「ちゃんと3年後に社会にでるんだ。」
「そしてどんなにいやな事があっても仕事をして生きていくんだ。」
そういう覚悟がなければ行ってはいけないところだと思いました。
駒を進めるような安易な発想で決めてはいけないと思いました。
 
翻ってMasaを見ると、
まだまだ3年後に社会に出る準備は整っていません。
Masaにも充分に仕事をして生きていく大切さは教え込んでいますが、、
ADHDの特性がまだまだとても強いMasaが
18で学校から紹介された障害者枠での仕事を
一生続けられると思う方が、ちょっと乱暴な気がします。
それに、この3年間だけでもよく伸びました。
きっとまだまだ伸びると思うのです。
 
説明会に出ての、本人の感想ははっきりしていました。
「僕は絶対に仕事をして生きていくけれど、
今はもっと勉強をしたり、いろんなことを経験したい。
だからこの学校には行かない。」
 
いろいろな判断があるとは思いますが、
特別支援学校高等部への進学は
Masaに合ったものではないと、
我が家としての結論を出しました。
 
 
 
 
 
 

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時間をかける

 
グレーゾーン。
知的障害の手帳は交付されませんでした。
でも、普通級の流れには ​適応できず、
とりあえずレールからは降りました。
でも、本人も親も、あきらめずに前に進んでいます。
一つ一つ課題 ​を設定しては達成してきました。
そして、今、中3。
高校進学の方向を決める時期です。
周りを見回すと
クラスメートはほとんど特別支援学校→就労の道を進もうとしています。
それが当然だとも思います。
でも、もともとゆっくりな成長なのに、
18で社会に出なければならない ​なんて…。
そうだとしたら、うんと限られたスキルで生きていかな ​ければなりません。
ちゃんと成長するのに、時間と経験が必要なだけなのに。
18で彼の人生を決めてしまっていいのだろうか…。
どうしてもそこにいきつきます。
 
Masaはやっとこの中3の1学期に
「人からものを学ぶ。」ができるようになりました。
コントロールする力も少しずつ、確実に上がっています。
それに今までつみ重ねてきた振り返りの習慣から
メタ認知能力はかなり発達していると思います。
 
これからの5年、10年は、過ごし方によっては
今までとは違うペースでの成長が見積もれると思っています。
だけど、あと3年しかなかったら、
見込める姿はかなり心もとないものです。
 
もっと時間をかけて、成長を待ってやりたい、
あわてて社会にでなくたっていい。
今はそう思っています。
(普通の大学生を見たって、1年生はまるで子供。
それが4年をかけてまともな大人になっていきます。)
 
技術や知識、学歴といった表面的なことではなく、
(それも否定はしませんが)
社会でやっていくために必要な力
マナー、自己管理の質を高めたり、
社会常識、より広い視野、判断力をつけたり、
なにより、自己成長を続けられる生き方 
そういうことを身につける時間と場所を確保したいと
そう思っています。
 
そして、そこで今までのように
意欲と希望をもって学び続けることができれば、
そうすればきっとMasaはまた大きく
Masaなりの成長を遂げると思うのです。
 
そしてその先は、願わくば、
そこまでに培った力を存分に発揮して
頑張ってきた自分を誇りに思い、
社会の一員として堂々と生きていってほしいのです。
 
今はまだ中学3年生、
Masaの将来は希望に溢れていていいはずです。

 

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