日記
甘い誘惑
月へ行かないか?と、誘われました。
私のような、軟弱な精神の持ち主が、そのような甘い誘惑に抗える筈も無く、私は、応えた。
「イくぅ〜ッッ!!」
ええ。性的な意味ではありません。何故なら、向かうのは、あくまでも月ですから。向かうのが、月であるならば。きっと、馬車や犬ゾリなんて陳腐なモノじゃ無く。牛車で迎えに来てくれるんだろう。
この街で私ひとり居なくなったとしても、誰も気付かないんじゃないだろうか?フッと、そんな事を思う夜もある。もどかしい言葉も、儚い嘘も、哀しみの涙も、全て鞄に。厭々、牛車であるならば、風呂敷に。風呂敷に、全てギュッと詰め込んで。
あの月に行けば、きっと素敵な言葉と音に変わる筈。そんな夢を抱いて、月に行くんだ。
あの人も泣いて居る。一緒に行かないか?
それは、無理な相談だ。行けるのは、君ひとり。デッカい星が、溜
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