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昨日は、雨の志賀高原でモントレイル志賀高原エクストリームトライアングルに出場する
これまでに出たトレランレースとは異次元の過酷さで、テクニカルコースと言えば聞こえはよいが、どこまで自分をいじめれば気が済むのかというドMコースで、結局第一空挺団の123フィニッシュとなった

主催者発表の公式結果は
出走者数363名(男子340名、女子23名)
完走者数(ゴール到達)82名(男子79名、女子3名)
完走率22.6%(男子23.2%、女子13.0%
第二エイド完走者数(第二エイドに1600までに到達)120名(男子115名、女子5名)
完走率(第二エイド完走者含む)55.6%(男子57.1%、女子34.8%
これは過去のトレラン大会で最低の完走率だろう
 
一見すると、距離62km、累積標高4,500m、制限時間20時間という平凡なスペックながら、とくに第一エイドの切明に下るテクニカルコースの体力消耗が激しい
それはハセツネより10km短いコースにもかかわらず、トップ選手で23時間多くを要することでもわかる
 
受け付けの装備品チェックからして厳密で、ヘッドライトの予備電池まで調べ、身体検査ではヘモグロビン値などを計る
 
イメージ 1
もらったTシャツはかっこいい
 
レース当日は夜中からの雨が止む気配はなく、召集時間の3:45頃には雨脚はかえって強くなっていく
 
イメージ 2
2時半に起床し、宿の弁当とバナナ2本を食べいやいやながらスタート会場に向かう
明るくなれば多少気分も晴れるだろうと、とりあえずスタートをして第一エイドの切明を目指す
 
ゲレンデを抜け登山道に入ると降り続く雨でトレイルは膝までつかるほどの濁流の沢と化し、本当に帰って来られるのか心配になる
 
赤石山、寺子屋峰、ノッキリ、岩菅山、裏岩菅山と快適な登山ルートながら雨は相変らずで眺望は全くない
岩菅山には今回から新たに9時の関門時間(スタートから5時間)が設けられた
問題はこのコースの最高地点である裏岩菅山を過ぎたあたりから徐々に始まる下りで、最初は転ばないように気をつけていたが、このレースで必要なのは転んだ後すばやく起き上がるスキルだと分かるようになった
トレイルが谷側に急傾斜しているために、まわりの木々につかまらないと立っていることもできず、尻で滑り落ちる箇所も多い
推定100回前後は転び全身泥だらけで山に分け入る姿はゾンビの群れにしか見えない
ここから切明への道のりこそが、このレースのまさにエクストリームたる所以で、全身打撲と着ていたもののすべてを破き、泥沼との格闘でストックやハイドレーションも壊れて使えなくなった
今回のレースの123フィニッシュをした第一空挺団の人たちは服をほとんど汚しておらず、どうやってあの泥沼の急坂を下ったのかを知りたい
 
苦労の末に25.8km地点の第一エイド切明に到着すると、次の42.1km地点の第二エイド野反湖の関門時間が悪天候に考慮して2時間前倒しになり14時となったことを知らされる
これは野反湖から先の夜間走行と疲労や内臓障害、ハンガーノックによる走行不能と低体温症等による遭難リスクを回避するための措置だ
62kmのコースに2ヶ所のエスケープポイントしかないために、野反湖からゴールに至る20kmも進むか戻るしかなく、救援にも困難を伴う

2時間前倒しされた関門時間に間に合うか微妙な時間ではあったが、泥まみれのハイドレーションが使用不能となったことから、野反湖から先の走行は無理と判断して第二エイドでの打ち切りを勝手に決め、手や靴を洗う水道の列に並び、温泉饅頭などで補給をしてからハイキング気分で野反湖を目指す
 
エイドを出てロードを数百メートル登り、林道を抜けて少し登ると、ここから取り付けられている電力会社の作業道路は7kmのフラットな極上トレイルで、走れない今回のコースで唯一の走れるセクションだ
前日のブリーフィングでも、ここは小走りでも良いから関門をクリアするためには走ることはマストと言われていた
しかし第二エイド打ち切りでも完走扱いにしてくれるという、本来の関門時間の16時には十分間に合う時間だったので、甘い自分に負けて歩いてしまう
水力発電所に向かう渓流沿いの道は快適で、この道に流れ込むいく筋かの沢は水場に使える
私の前後は14時の関門突破を目指して結構なペースで抜いていく
途中3本のトンネルを抜けるが最後の一本は100mほどの長さがあり、天井が低く暗いことからヘッドライトがあるに越したことはない
 
結局7kmのトレイルで20人ほどに抜かれ、渋沢ダムの吊橋を渡ると、ここからがこのコースの第二の難所でもある標高1,748mの西大倉山への登りが始まる
この登りで今度は45人をパスして、頂上のような場所から一旦下り、再び登ったところで西大倉山の山頂に至る
このあとアップダウンと沢を渡り野反湖に至り、14時を過ぎた私は競技終了になる
ハイドレーションが壊れたのはむしろ不幸中の幸いで、正直なところあと20km3つの本格的なピークを越える自信はない
 
野反湖から15時過ぎにスタート地点に戻るバスが出て、17時前には宿に戻る
このバスに乗らないと草津と志賀高原を結び草津白根ルートが17時以降通行止めになることから、スタート地点に戻るのに3時間半を要することになる
 
宿に戻ると22時過ぎに最終ランナー到着のアナウンスがスタート地点から聞こえて来たので、8時間以上かかった計算になる
あの62kmを完走したなら、きっと新しい自分に会うことができたのだろうが、まずは無事に帰ることが第一なので本当のゴールを自分の足で踏破するのは来年に持ち越したい
 
このコースの攻略法は、基本的に走れないコースであり、いかにスピードハイクを早く行うかにある
体力消耗が大きいルートなので、30分おきの補給が必要になるだろう
 
今回このレースのために主催者側では30KMに渡りトレイルの草刈をしており、岩菅山のスタッフは豪雨のなか夜中の1時に登山に出て行ったようで、スタッフもエクストリームな大会なのだ
 
長距離のトレランレースの魅力は瞑想にも似ていると思う
歩こうが走ろうが、ただひたすら前に進むことだけを考え、呼吸に集中していると、欲や執着といった雑念が消えていくようだ
個人的理解ではトレランは現代の山岳信仰なのだと思う

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