NHKスペシャル「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」
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8月6日(土)に放送された、NHKスペシャル「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」を見た。
『これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきた。
しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していたことが、新たな証言と資料から明らかになってきた。日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある部隊。軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」とみて警戒していたのだ。
8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂した。
そして9日未明、軍は再び同じコールサインを傍受、「第2の原爆」と確信した。情報は軍上層部にも伝えられたが、長崎の悲劇も防ぐことはできなかった』
なぜ空襲警報は出されなかったのか。
いちばんの理由は、陸軍が、日本で原子爆弾を開発できなかったことをごまかすため。陸軍は、日本で原子爆弾を開発できなかったのは、もともと原子爆弾の開発が不可能なものだからだ―と結論づけていた。だから陸軍は、原子爆弾とは認めたくなかった。その変なメンツが、何十万人も犠牲者を増やした。
権力を持っている組織にとっては、何十万人の命より、組織のメンツのほうが大事なのだ。原子爆弾のみならず、そんな組織のメンツのために戦争末期に増えた犠牲はものすごいものがある。
陸軍のような自己保身優先の組織は、今もたくさんある。
既得権益を死守しようとする既存権力は、自己保身のためには何でもやる。全体利益など考えず、自分の組織(=自分の待遇)のことしか考えない。それを実に巧妙にやる。そういうことを白日の下に曝すのが使命のジャーナリズムも簡単に取り込まれる。
「今回の大震災と原発事故は、敗戦に続く転換期だ」という意見がある。
だが、既存権力が多く叩き潰された敗戦後と、既存権力ががっちり固める現在とでは、状況がまったく違う。
人びとの意識は変わるかもしれない。しかし、利権の構造が変わらない限り、転換は不可能だ。そのことを前提に、既存権力のウソをキッチリと見抜いていかなければならない。
これ以上だまされてなるものか。 |
